【メルマガ絵本沼】第14号 -彼女のさびしさ-『ルピナスさん』(バーバラ・クーニー)
【メルマガ絵本沼】をお読みいただきありがとうございます(^^)/
今回のお題はほるぷ出版のロングセラー『ルピナスさん』(バーバラ・クーニー/掛川恭子/1987)です。
この絵本、読むといつも思うことがあるのでした。
ちょっと長いですが最後までお付き合い願えれば幸いです。
【お知らせ】
1.次回の絵本沼ゼミ
今週土曜日(4/29)に千葉県船橋市の針鼠書房船橋本店さんで絵本沼ゼミを開催します(^^)
お題はあの「青虫の絵本」。3年ぶりのリアル開催で、もちろんオンラインもアーカイブ配信もございます。現地でのリアル参加(\3,000)は6名限定、オンライン参加(\1,000)は無制限です。ご興味ある方はぜひお申込みください!
大人のための絵本講座「あの青虫の絵本が作られるまで」
2.前回の絵本沼ゼミ
先日開催して大好評でした「韓国絵本講座」のアーカイブを4/30(日)まで販売・配信中です!
いつもどおり無暗に濃く、参加された方すべてが韓国絵本沼にどっぷりハマった当講座。ご興味ある方はぜひご覧ください!
オンライン絵本沼ゼミ「日本における韓国絵本」#アーカイブ配信
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-彼女のさびしさ-『ルピナスさん』(バーバラ・クーニー)
■ランフィウスさん
アメリカ人絵本作家バーバラ・クーニー(Barbara Cooney 1917-2000)の代表作に 『Miss Rumphius』 (1985)という絵本がある。
「売れる作品のタイトルは人当たりがよい」という言葉があるように、本にとってタイトルは決定的な要素だ。
『Miss Rumphius』は直訳すると『ランフィウスさん』とか『ランフィウス嬢』とかになるけれど、日本では『ルピナスさん』(1987/ほるぷ出版)というタイトルで刊行された。
この絵本が日本で今も売れ続けている理由は、もちろん内容がよいこともあるが、この書名による部分も小さくないように思う。
ルピナスの花が咲いているのがパっとイメージできるし、なによりも人当たりがよいし。
で、私が『ルピナスさん』を読むといつも思うのはこの「タイトルのよさ」と、もうひとつ、アリスはなんでこんなに寂しげなんだろうか?ということなのだった。
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