こんな今だけど...
「被災地に本を送らないで」のニュースにはごもっともと思う反面、少なからぬ衝撃を受けた。というのも、東日本大震災後の復興支援で拙宅の児童書も活用していただいたのだった。もちろん傷んだ本は対象外で新品同様に限っての寄贈だったし、友人が現地まで車で運んでくれていた。その後、受け取ってくださった方にお会いした際には直接お礼の言葉も頂戴したのだが、もしかしたらご負担をおかけしていたのかもしれない、と今更ながら心配になった。
一方、こんな時だからこそ、本の力、とりわけ絵本の力で心のケアをという思いも拭えずにいる。何かできないものかと思い巡らしていたところ、こちらの講演会を知った。この状況下での開催については大変迷われたそうだが、地元の方と協議を重ねた末の決定と聞き、参加させていただくことで被災地に思いを寄せられたらと願う。
すでにオンライン参加はキャンセル待ちの状況だが、対面参加は受付中とのこと。近隣の方はもちろんのこと、金沢市内に行かれる予定の方などのお目に留まりますように。
中川ひろたかさんの本は多数あれど、わが家の家宝はこちらです。
※タイトル画像は柳田邦男著『雨の降る日は考える日にしよう』(平凡社、2011年)