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アフリカ民話ー歌って踊れる絵本
南アフリカの子守歌と民話にもとづくおはなし絵本。米保育園2歳児クラスの読み聞かせで取り上げられていた1冊。【以下ネタバレあり】
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ABIYOYO
(Macmillan, 1963)
米保育園での息子は「アービヨヨ!アービヨヨ!」と歌いながら楽しそうに踊っていたけれど、アビヨーヨはコワ〜い人喰い巨人。しかも前半はシリアスな展開。
ウクレレを弾く少年は周囲の大人たちからうるさがられ、少年の父親も魔法の杖を使いすぎて疎まれ、親子共々、村から追放されてしまう。そこに恐ろしい影が忍び寄る。
One day, one day, the sun rose blood red over the hill. The first people got up and looked out the window. They saw a great big shadow in front of the sun. They could feel the whole ground shake.
Women screamed. Strong men fainted.
"Run for your lives! Abiyoyo's coming!"
逃げまどう人々。その一方で、少年と父親は人喰い巨人退治を試みる。少年がアビヨーヨの歌をウクレレで弾くと、巨人は初めて聞く自分の歌にあわせて踊り出す。少年がテンポをどんどん速くするにつれ巨人はよろめき倒れ、そこをすかさず父親が魔法の杖で消す快挙達成。それを見ていた人々は喜んで父子を再び村に迎え入れ、めでたしめでたし。
こちらの動画では、著者ピート・シーガー本人がウクレレを弾きながら自作を朗読。本格的なストーリーテリングを楽しめる。
冒頭で著者が子守歌をプロパガンダだと述べているけれど、言われてみればたしかに子どもを寝落ちさせるための歌。でも、代わりにこんな歌とおはなしを聞いたら興奮して眠れなくなりそう😆 時を経ても色褪せないロングセラー絵本です。
【追記】
当記事をこちらに加えていただきました。
nakamiccoさま、ありがとうございました。