人と人は理解し合える。と信じ続ける君へ
・労いの言葉
お疲れ様
今日もよく働いたね
きみが思うほど、
きみの頑張りを
周りは評価してくれないと思ったかもしれない
でも
きみの頑張りを今日もみていた人はきっといた
それに
きみががんばっていることを
きみ自身が一番見ていたと思う
それは
また明日に
希望と自信を持って
生きていくために
とても大切なことだ
よくやった
・10年後のきみからの言葉
今日は10年後のきみ自身が体験した
大切な話をしよう
この話は、
きみがこれから出会う
何もかもがうまくいかず、
絶望に打ちひしがれて
死んでしまった方が楽だと思ってしまった時に
こころの特効薬となる話だ
「人と人は、きっとわかりあえる」
だって、同じ人間なんだから
きみは今日この日まで
この言葉を信じて生きてきた
なぜかって
母さんが言ってたし、
学校の先生だって
会社の上司だって
ドラマでだって
アニメでだって
そう言っていたから
でも
本当は違うって
もう気づいていたよね
人と人とは、わかりあえないって
べつに、
きみをもっと深く絶望させるために
この話をしてるわけじゃないんだ
最後まで聞いてほしい
だって、
男性であるきみは
出産の痛みは体験できないし
生理痛の痛みや悩みは体験できない
もっといえば
両親・祖父母が近くにいたきみは
十分な愛をもらっていたから
愛が感じられない家族のことは
本当の意味では理解できない
体験することが
これから一生叶わないからだ
他の人と同じ体験をきみはしていない
悲しかったんだろう
苦しかったのだろうと
きみは決めつけるけれど
本当は悔しくて
怒りに満ちていたのかもしれないし
こんなに辛いのだから、
他のことでは報われて当然だと
開き直っていたのかもしれない
そして、
そのどれでもないのかもしれない
そのひとの体験は
そのひとにしか
本当の意味では、理解はできない
もう、
きみは本当はわかっているはず
でも、
きみはわかりあうことを諦めない
あきれるほどに
人間に対してポジティブで
世間知らずだから
そんなきみだからこそ
辿り着く未来が10年後待っている
安心して進めばいい
ここで核心の言葉をきみに残す
いいかい、
人と人は理解しあうことはできない。
ただ、理解できると信じて進んだ先に
理解できない事実を知ることで
人はひとりひとり違う価値観で生きていると
知る
同じではない人間同士が
同じはずだと錯覚して
同じでいようとしている
そのココロが
差別を生み、争いを生んでいる
わかってもらえると思っているから
力をつかって
言葉をつかって
権力をつかって
わからせようとしている
その真実に、
きみは絶望をする
ただ、
それでもきみは理解をあきらめない
本当に、どうしようもない人間だ
だからこそ
その先に辿り着ける
人と人との違いを知ることで
人と人は元々、比べることなどできない
差などないという価値観を手にいれる
きっとそれは
どちらが優れているとか、劣っているとか
そんな差を取り払った価値観だ
ただ、
世界は今日も
争って勝ち取らせようとする
でも、きみは違うだろ?
戦わないことが
きみの望みだ
これまで、
あえてきみは負けてきた
戦いたくないからだ
負けることは
自分にしか影響がないと
おもっているからだ
でも、
そうだった?
きみが負けたせいで
きみは大切なものをたくさん無くしてきた
きみの周りにまで失わせてしまった
だから
競争からきみは降りた
でも
きみが降りたところで
大切な人たちは競争から降りない
降りることができないことも知った
だから
きみは勝ちたいと願っている
でも
勝ち負けか
そんな戦いかたはしたくない
なんてわがままなんだ
そんなきみは
葛藤の末に辿り着ける
戦わないで勝つという道を
必ず見いだす
その方法にも出会う
相手を勝たせて
自分も勝つ
これは争い・競争・勝負の世界で
生きる人たち、
生きるしかない人たちには
言葉ではわかっても
心から理解することはできない
でも、
きみは至る
かれらは
分かち合うと口にして
実際は、奪い合っている
あいつは悪だ
俺は正義だ
その正義が、
一つであるはずの世界を
細かく切り分け
自分の正義に見合わないものを
区別して、
差別を生み出しているとも知らずに
でも、
きみは至る
分かち合い、守る道に
そもそも
そんなやつだ
だって
きみが怒るのは
「なんで、この優しさが伝わらないのか」
「なんで、そんな酷いことを言うのか」
「なんで、思いやりを持って、関わりあうことができないのか」
それが本当の理由だって
ぼくは知っている
それはきみだけの才能であり、強みにも、弱点にもなる
この間のは傑作だったね
たった一つの仕事のメールを送るのに
相手が嫌な言い方じゃないかな、
この言い方は良くないな、
でも、これは伝えないと、
うーーん。
とか
いちいち考えすぎて、
気づいたら1時間もかかってて
いつまでやってんの!!
って怒られることとか
こっちはこんなに気を遣って
メールしてるのに!!
って、ココロの中で逆ギレをする
でも言い返すことはしない
だって、争うことをきみは避けようとする
自分では
華麗にスルーしてるつもりが
あからさまにふてくされてて
バレバレなとことか
そんな
きみのマヌケさが
ぼくは、けっこう好きなんだ
・心の処方箋
争うことの無意味さを
きみは知っている
だって
元々ちがう人なのだから
今、君に必要なことは
大切なことは自分を知ること
気をつけて欲しいのは
今思い通りにならない日々を敵にして
その反対が正義で、
その正義が自分だと思うだろうけど
自分はもっとそこから遠いよ
正義や悪から一旦、目を離して
息を抜きなよ
息を抜かなきゃ
呼吸はできないんだよ
吸うことばかり考えなくていい
1度しっかりと、吐き切るんだ
海外旅行なんていいね
日本の、自分の正義も悪も通用しないから
君は未来で1人で海外旅行をするよ
そこは大きなターニングポイントになる
元々の自分を思い出した君は
その自分を世界へ適応させるのに苦労する
だって生き方を変えるんだから
相当大変さ
でも、それでいい
それが君が望んでいる未来だ
そして、
きみは誤解させる
だから
理解されないことをわかった上で
少しだけ勇気を持って
今の場所から離れよう
新しい場所で
本心を表現しよう
それでも
まだ、きっと伝わらない
伝わる日は必ずくる
その日まで、場所を変え続けたっていい
でも、
1箇所1箇所では
きちんとやりきってから
移動をするんだよ
そしてやがて気づくから
どんな場所でも、
いつからでも、
自分は自分らしくあれるって
そして
君は自由になる
伝わらなくていい
それでも、
自分らしく伝える
それが
きみらしさであり
きみがずっと大切にしたかった
きみ自身だ
争わない
それはこの競争社会では致命的な欠点であり
今後
きみにしか
できないことを成すための
源泉になっている
これからも
喜劇のような、きみの悲劇を
笑いながら見ているよ
性格悪いって?
お互い様だろ
だって
きみは、ぼくなんだから