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反応は薄い。なのに大きな何かを感じ取っている!<おすすめの絵本>

今日ご紹介したい絵本はこちら。

火の鳥 いのちの物語
作・絵: 鈴木 まもる
原作: 手塚 治虫
出版社: 金の星社

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※ちょっとでも気になる方は、
こちらの金の星社さんのページを一度見てみることをオススメします!
見開きが数ページに渡って掲載&熱いメッセージが豊富です!


4才の娘にはまだ難しい世界観かなと思いながらも、読みました。
しかし、反応は大きく異なり、初めて読んだその日から毎日毎日「読んで!」と手に持ってきました。
しかも、かなり長い期間。

読んでいる最中、読み終わった後も取り立てて感じたことを何か話すわけではありません。
むしろ、他の絵本の読み聞かせに比べたら、反応は薄いくらい。
それなのに、彼女の中で何かを感じ取って、くり返し聞くことでもっと深い何かをくみ取って、考えて、もっと分かるようになりたい、とでも訴えるかのように。

そして、ある日。
読んでというので、いつも通り読むと。
私の言葉に続いて復唱をはじめ、
途中からは、私がページをめくるだけで、
彼女は文章を暗唱しはじめました。
もちろん抜け漏れはあるものの、
そのページで伝えたいメッセージ、言い回しはそのもの。

きっと、この本から受け取った何かがそこに存在していたのだろうなと思いました。
原作の火の鳥には触れたことのなかった母ですが、
娘と何度も読むうちに、読めば読むほどにその魅力を感じています。
(図書館でも貸出期間の間ずっと楽しみ、その後、これは買って手元に置いておきたいと思い、購入しました!)

いのち。そして今ここに生きていることが、
リアルで彩色豊かに物語られています。
(金の星社さんの作品ページの書店員さんの声に
「命の在り方を過剰になることも余すこともなくこの絵本は伝えてくれる。」とありましたが、私もそう思いました。
命の重さとか、貴重さとか、そういうものではなく、
そのままに描かれている、ように感じました。!)


とってもおすすめです。
(ですが、何才で、いつ、どんな時、どんな気持ちに
はまるかはその子によって大きく異なるかもしれません。
それでも、時間をかけても、きっと本から何かを受け取ることのできる作品なのではないかなと思って、どんな子にもおすすめしたいです。)


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あいだあい | 絵本と本のこと。ときどきモンテ。
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