にいさんといもうとは万国共通?
息子(小学校1年生)、娘(年少さん)の我が家。
毎日毎日、息子は怒られていても、2秒でヘラヘラ。それに敏感に反応して、私の顔を覗き込む娘。
「●ちゃん見て!」「●ちゃん見て!」と妹に何かと自慢したがる息子。「あら、すごいじゃない!」と息子を褒める娘。
いつになったら、兄らしくなるのか・・・。
そんなある日、大好きな「メアリ・チャルマーズ」の絵本をなんとかゲット。(絶版絵本)
この絵本の二人がちょうどうちの二人と同じくらいの年恰好。
読んでビックリ!!「これうちで繰り広げられる毎日切り取った!?」と思わせるような内容。
***
兄「ベッドに画びょう入れたから~」→妹泣く→兄「嘘だよ~!」
兄「おまえの頭に卵かけちゃうから~」→妹泣く→兄「嘘だよ~!」
兄からかう→妹泣く→兄笑うの繰り返しを何度か繰り返しているうちに、妹は気が付いた・・・。
「にいさん、言ってるだけじゃん」
(そのような記述はないけど、だんだん妹が泣かなくなってきている様子がうまく描かれており、暗に妹が気づいていることが読んでいてわかるようになっている。)
で、最後のほう。
妹が忙しく絵を描いている場面。
兄「おまえの人形、窓から捨てちゃうから~」(懲りないでまたやっている・・)
でも、絵を描くのに忙しかった妹は・・・
無視!!!!(笑)
(ちらっとは見たけど、秒でお絵かきに戻る)
何度か無視された兄は、最後はおとなしく「一緒に絵を描かせて」とお願いする立場に(笑)(笑)。
どの国でも単純な兄さんは、賢い妹の掌で踊らされているのかもしれません。
日常の兄妹のありようをほんの数ページにまとめたゾロトウの才能にも脱帽。チャルマーズの微妙な表情の描き分けも本当にすごい。
この絵本が出版されたのは本国(米国)で1960年。
2021年の兄妹も全く同じ。
子どもは国も年代も越えているのかもしれない。
絵本講師として社会に学びを還元していきたいと思います。