替えの利かない人材と替えの利く仕組み: 持続可能な組織運営の鍵
専務理事の谷本です。
私は7名程度の小さな歯科技工所の代表執行役をしており、小さいながらも組織のマネジメントをする立場にあります。
そんな中で、歯科技工士会の専務理事も務めているわけですが、私の中には2つの感覚があり、愛媛県歯科技工士会の会務もこの2つを凄く意識しています。
それが以下になります。
①個人として"替えの利かない人材"であること。
②組織として"替えの利く仕組み"をつくること。
スタッフや組織に所属する者は、常に自身を"替えの利かない人材"として位置づける必要があります。それが出来なければ私がそこにいる価値はないと思っています。個々の技術的なスキルはもちろんですが、発想力やクリエイティビティ、行動力も組織を強くする重要な部分だと考えます。
一方で、組織全体の視点で考えると、特定の個人が去っても業務や運営に支障が生じないように"替えの利く仕組み"を築くことが重要だと思っています。これにより、組織は安定性を保ちながら変化にも対応できる弾力性を持つことができます。
今書いているこのblogも、歯科技工士会の理事が入れ替わったとしても複数で運用するスキルがあれば、誰が辞めても組織としては続いていけるわけです。
幸田理事をメインに運用してもらっていますが、幸田理事しか記事をあげれないと、たちまちこのblogは止まってしまいます。
個人としては幸田理事の"替えの利かない文章力"を生かしてもらいながら、組織としては複数の理事で運用できる体勢をつくる。
会社も社団法人も組織論としては同じロジックだと考えています。
~替えの利かない人材と替えの利く仕組み作りで組織は強くなる~
私の会社では、スタッフに"替えの利かない人材"であるべきことを強く求めています。その反面、組織としては替えが利くように設備投資による一部作業のオートメーション化やオペレーションのマニュアル化などにより生産性を高める取り組みを平行して行います。このイタチごっこにより、スタッフの生産性は向上し、クリエイティビティの源泉となるアイデアも生まれてきます。
単なる個々のスキルだけでは組織としては価値提供にムラが発生してしまうため、個人に依存しすぎず、複数のメンバーが同様の業務を遂行できるようにすることで、持続的な運営が可能と考えます。
"替えの利かない人材"であることと、組織が"替えの利く仕組み"を持つことは相反するものではなく、これらは補完関係にあります。組織内で個々の力強さを最大限に引き出す一方で、全体としての安定性を確保することが、持続可能な組織運営の鍵であり、この両者の調和が成功につながると思っています。
追記
このように昨日今日とblogを書いてみたのですが、いつもこんな事ばかり考えており、楽しい話やエピソードがなく小難しい話になりがちですが、需要があればblogもぼちぼちとあげていこうと思います。
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