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歯科技工における生産性とは
専務理事の谷本です。
歯科技工業界も今年最後の繁忙期に突入し、私のラボもご多分に漏れず忙しくさせて頂いております。
さて、この度、愛媛県歯科技工士会のWEBスポンサーに株式会社ディーシーシー様が協賛して下さりました。
この新たな取り組みに協賛くださりました株式会社ディーシーシー様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
その、取りまとめをしていただいたディーシーシーの安芸さんとの会話の中で話題の中心になるのが"生産性"に関して。
歯科技工業界をネットで調べると"ヤバい"や"長時間労働"などネガティブワードが関連で出てきます。
私の会社でもおよそ7年という歳月をかけ、少しずつ様々な取り組みを行い、満足とはいきませんが"マシ"な労働環境にはなってきました。
その中で私が最重要に位置付けたのが生産性について。
特に保険~自費、クラブリ~デンチャーまで請け負うようなマルチラボでは、講演会などに来られる高名な先生のように"保険はやりません自費のみ"です。とは中々いきません。
また、私個人としては、日本の国民皆保険制度の中で、マスとなる保険技工物も医療職を名乗るなら積極的に担いたい。という強い思いがあるため、利益率の低い保険中心のラボ経営での生産性について下記にまとめてみます。
1. **コスト削減と競争力強化:**
昨今物価高騰の影響もあり、材料コストを削減するのは非常に難しい状況にありますが、生産プロセスの合理化や最適化により、あらゆるコストを削減していきます。市場経済にさらされている為、当然ですが市場での競争に勝ち抜く必要がでてきます。
2. **品質向上とリードタイム短縮:**
効率的な生産プロセスは、品質管理の向上にも寄与します。一貫性のある製品品質を保つため研磨作業など、オートメーション化出来るものは積極的に進めます。特に、スタッフの入れ替わりによる品質のバラつきも懸念材料になるため、オートメーション化は再加工やクレームのリスクを減少させることができ、生産効率が上がるとリードタイムが短縮され、納品を迅速かつ柔軟に行うことができます。
3. **技術革新とデジタル化:**
生産性向上にはデジタル化された技術が必要です。CAD/CAMシステムや3Dプリンターなどを使い、生産性の飛躍的向上と利益率を高めます。
4. **従業員のスキル向上とモチベーション:**
生産性向上には、従業員のスキル向上とモチベーションの向上が欠かせません。研修会などの費用負担や、土日祝日を完全休業にしたり、育児休暇の積極的支援など、働きやすい環境の整備は、従業員がより効果的かつ効率的に作業できることに繋がります。
と、書き出すと無限に書けてしまうため、私自身の生産性を考えてまとめに入ります。
こんな話を安芸さんとしながら健全な歯科業界の働き方、企業のあり方とは何か、社会に与える価値提供とは何かを話して行く中で、愛媛県歯科技工士会のWEBスポンサーになっていただけることになったという経緯でした。
私より大分と先輩ですが、私の話を丁寧に傾聴してくださり、行動に移し、会社の稟議を通し、スポンサーとして協賛頂いた事をこの場を借りてお礼させて頂きます。
最後まで読んで頂いた皆様。
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