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#みんなで進めるDX デジラボメンバー①株式会社かどやさんの場合
こんにちは!
DX推進リーダーを育てるコミュニティ
EHIME DIGITAL TRAINING LAB(#愛媛デジラボ)
編集部広報リーダーのちかきょんです。
#みんなで進めるDX って実際どんなことしてるの?
そんな疑問をクリアにするべく、デジラボのメンバーに根掘り葉掘り聞いていこうという企画が生まれました!
第1回のゲストは、去年と今年の2回デジラボに参加している株式会社かどや・森脇さんと郷田さんです!88888888^^♪
株式会社かどやってどんな会社?
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かどやさんは、愛媛県宇和島市の「鯛めし」をはじめとする郷土料理のお店を複数経営されています。多彩な飲食業態の展開にも大注目!
1955年に生まれた小さな駅前食堂から始まり、従業員数300名を超えるまでになった愛媛の企業が、今回DXにチャレンジ中です!
では早速「DXを進めるってどんなことしてるの?」という話を、かどや・森脇さん郷田さんペアと楽しくおしゃべりした様子をご覧ください。
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システムありきじゃない、DXは人が基盤
−森脇さんがこの愛媛デジラボに参加しようと思った理由は何ですか?
森脇さん:デジタル化・業務効率化がうちの会社に必要だと思って、やってみようと思って手を挙げました。DXがどういうものか知りたかったというのが大きいです。
−そして、森脇さんは去年2021年の初回デジラボに参加。ペルソナを設定し、そのペルソナを幸せにするためのプロジェクトを考えたんですよね。その時は業務効率化の対象としてどんなテーマを選んだのでしょうか。
森脇さん:去年のプロジェクトでは、食パン専門店「HARE/PAN」責任者の郷田さんをペルソナに選ぶことにしました。郷田さんが幸せになれるにはどうしたら良いかを考えるというプログラムでした。
郷田さんと話す中で、業務効率化しつつコミュニケーションを取れる場所を作りたいと考えました。
RPAなどは本当にお金がかかるので、検討の上Google WorkSpaceを導入しました。
-Google WorkSpaceを使ってみてどうですか?
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森脇さん:Google WorkSpaceには、使う私たち自身が使い方を考え、可能性を広げていけるというメリットを感じています。
このツールを通じて、DXというのは人がまず基盤になる、使う人間がどうするかを考えることが大切なんだと分かりました。
−郷田さんはグループ内の食パン専門店で責任者をされていますが、なぜ今年デジラボに参加したのですか?
郷田さん:私はパソコンが苦手で、デジタルに自信がありませんでした。ただ、森脇さんが去年、DXのことで悩んだり泣いたりしてて(笑)どういうことなんだろうと疑問に思っていました。
森脇さんが『DXはパソコンが使える人がやるんじゃない、使えるようになるためにまず人を育てて、その先にパソコンで仕事が回るようになる仕組みができる』と教えてくれて、「これは現場の人間こそやった方が良いのでは」と思い、やってみようという気持ちになりました。
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現在は、森脇さんから言われたことを1から10までそのままやるのではなく、自分たちで調べ・勉強して一番使いこなせるものを選べるように取り組んでいます。
飲食の現場は職人さんが多く、「古き良きもの」が良いという感覚があります。営業報告書は紙が良いよね、とか。でも、アナログとデジタルの境界線に立っている私だから、このDXをやってみようと思いました。
森脇さん:会社全体の意識を変えるには、こうして理解者・協力者・実際に使える人を増やしていく、巻き込んでいくことがDXにはすごく大事なんだと思います。
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社内教育をクラウド上の動画で、チャットも気軽に
-Google Workspaceを利用するメリットは何ですか?
森脇さん:クラウドに業務内容を保存して共有・報告しやすいことと、確認の手間が減らせるのがメリットです。現場の教育に必要な料理画像やマニュアルなどをクラウドに入れて共有することで、必要な時に誰でもいつでも見られるようになりました。新商品の試作やメニュー・販促の情報もすぐに共有できます。
今後は動画もYouTubeにアップして活用していきたいですね。GoogleはYoutubeとも連携していて、組織内のみの公開が可能だからセキュリティ上も安心です。
また、社内報や月始めの社長のメッセージは、広報担当がPDFや紙にして出したりFAXしていたのを、Googleサイトにアップして共有しています。
このGoogleサイトには社内のQ&Aも掲載して問合せが少なくなるようにしました。
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Google WorkSpaceは基本全員参加で、これまでは電話などでも話さなかったような相手同士が気軽にチャットできるようになりました。対面や電話のやりとりが少ない相手とも、松山と宇和島と東京とで離れていても、チャット上で身近になって、お互いに情報に触れやすくなりました。
飲食業なので、現場が使いやすくて、事務所との連携も取りやすいよう両方の意見を取り入れて構築していけると思います。
もちろんまだ使いきれていない人もいるので、やりとりを全体で広げていきたいと思います。
郷田さん:カレンダー共有を始めると、お互いのスケジュールを確認しやすいですね。
森脇さん:会議をしたい時も参加者の予定をその場で確認して日時を決めて、Google Meetで早めに会議ができるようになりました。
−日々の業務が忙しい中、上司の皆さんはお二人を快くデジラボに送り出してくれているんですね。
森脇さん:人手不足の中、通常業務にプラスの負担なのに郷田さんが参加してくれてることはすごいなと思います。
郷田さん:上司が行ってこいよとOKしてくれて、ありがたいです。シフト調整してくれたり、DXのワークショップと社内の用事が被っていた時も「ワークショップを優先しなさい」と送り出してくれました。DXの必要性を分かって、協力してくれています。
DXとは、みんなで考えて変革していくこと
−「みんなで」という方向性の中で、大変な点は何ですか?
郷田さん:取り入れようとすることに納得してもらうのが大変ですね。社内では「デジタルなんて分からない」という社員がほとんどです。若手は頑張って使いこなしていて、その上の世代がこれからですね。
社内でDXの講義を依頼した方がいいのか?という意見が出たのですが、いやそれで伝わるものではない、と思います。メリットをしっかり分かるように伝えないと、特に現場では「無理なものは無理です!」とズバッと言われてしまいます。でも、何も言わないともちろん変えてもらえないので、「これだけ便利なんだから、こっちの方が良くない?」と思わせないといけない。
しかも飲食業でも他のところでもそうだと思うんですが、現場は「自分たちが一番頑張っている」という意識があって、事務所との意識の差がどうしてもあります。でも、コミュニケーションが密になっていけば、意識の差がどんどんなくなって「みんなで」改善していけると思います。
森脇さん:去年までは、新しいシステムを入れるのはお金がかかって大変だとしか思っていませんでした。デジラボでDXの考え方に出会って、必要なものは無料のものでも掛け合わせながらできることがあるんだ、それもDXなんだということが分かりました。自分達に必要なツールを取り入れ、自分達で考えて変革していくことがDXなんだと思います。
コミュニケーションや教育の場としてのDX
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森脇さん:私たちは、出来上がっているツールを一斉にみんなで使って、ハイこれ便利ですよねーで終わるようなやり方ではやっていません。自社・自分たちに合うものを活用していきたい。しかもコミュニケーションや教育の場として使っていって欲しいとも思っています。
そもそもコミュニケーションがなければ、仕事は進みにくい。コミュニケーションありきで、一人一人がみんなで試行錯誤しながら使い・広げる。うちの会社に最適化されたものをみんなで使おう!というツール・フォーマットを作って、会社の基盤を作っているという意識でいます。
これからも、ツール1つ1つの活用のしかたをみんなで考えながら「かどやのDX」を形にしていこうと思っています。
これからもかどやさんを応援!次回メンバー紹介もお楽しみに
かどやさんの熱い思いが満載でしたね!
本当に大切なことはツールではなく人なんだ、ということをひしひしと感じます。
愛媛デジラボは2023年2月まで。
これからかどやさんのDXをガンガン応援したいと思います!
次回のデジラボメンバーご紹介をお楽しみに^^♪
EHIME DIGITAL TRAINING LAB
愛媛県が運営する、官民共創型DX推進リーダーを育成するコミュニティ「EHIME DIGITAL TRANING LAB」(#愛媛デジラボ)。約8ヶ月にわたってラボの運営スタッフや講師の伴走支援のもと、DX推進リーダーに必要な「知識」「実践力」そして「デジタルツールの活用力」を習得していく実践型のスクールコミュニティです。 「みんなでDX」を合言葉に日々の様子を有志のラボメンバーで発信しています!