#みんなで進めるDX デジラボメンバー②田村菓子舗3代目で町議な田村さんの場合
こんにちは!
DX推進リーダーを育てるコミュニティ
EHIME DIGITAL TRAINING LAB(#愛媛デジラボ)
編集部広報リーダーのちかきょんです。
#みんなで進めるDX って実際どんなことしてるの?
そんな疑問をクリアにするべく、デジラボのメンバーに根掘り葉掘り聞いていこうという企画が生まれました!
第2回のゲストは「うにまんじゅうの田村菓子舗」三代目で伊方町の町議を務める田村さんです!88888888^^♪
伊方を全力で盛り上げる田村さん
佐田岬で74年続く「うにまんじゅうの田村菓子舗」三代目の田村さん。
佐田岬メロディーラインの先にお店があります!
これまでの活動をお聞きしようとインタビューを始めたのですが、想像を遥かに超えていました・・・。
直近の10年で、メモしきれないくらいたくさんの活動歴が!
全て地元を盛り上げるために必要だと考えて活動されてきた田村さん。すごいです。
パティシエ
愛媛県伊方町の町議会議員
三崎高校生とご当地スイーツ「みっちゃん大福」を開発
青年経営塾を主催(商工会青年部で青年経営者の意識啓発)
NPO法人佐田岬ツーリズム協会:立ち上げ理事(佐田岬の着地型旅行商品の開発・販売)
企業組合さだみさき自然堂:理事長(農業の6次産業化で起業)
NPO法人さだみさき夢希会:副理事長(新しい観光産業の確立)
佐田岬一風堂:事務局長(佐田岬の特産品PRと地域外交流)
一般社団法人 E.C.オーシャンズ 事業委員長(SDGsにもある持続可能な海を目指し海洋ゴミを拾う活動)
これまでさまざまな活動をされてきた田村さんが、現在目指しているDXについて詳しくお聞きしましたのでぜひ読んでみてください^^♪
独居老人の万が一にすぐ駆けつけるためのDX
現在デジラボのワークシートで私が取り上げているのは『独居老人の孤独死』です。
独居老人の見守り対策にDXが役立つと考えています。
私が議員をしている伊方町議会ではすでに一般質問で問題提起し、伊方町の方針としては予算をつけるために今動いているところです。
ペルソナは、伊方町に住んでいる独居のおばあちゃんです。
具体的に言うと、独居の方が室内で転倒してしまった時にサーモグラフィで見つけてすぐ駆けつける、という踏み込んだ公的サービスを提案しています。
現在の民生委員の見守りは、もちろん継続して必要です。
アナログの特徴は人間的な温かみです。
機械のような対応をいきなりされたら、おじいちゃんおばあちゃんは受け入れにくいですよね。
独居で住んでいる方ほど、人間関係を築くのは難しいので。
どんなデジタルツールを採用するか、ではない
どんなデジタルツールを採用するかどうかよりも、誰が見守りについて検討・決定・運用するかが大切です。
機械的な仕組みのデジタルツールはあくまで補完であって、見守り活動の最後の部分は人間がやる。
でないと形骸化してしまうと思います。
「今後自分の祖父・祖母が、父母が独居になったら」と自分ごととして考えてみれば、独居のご本人・ご家族が「良いな」と思える方法でないといけません。
もし外部の人間が提案するとしても、どれだけご本人のことを思って誰が言うのかで受け止め方・検討の仕方も変わってくると思います。
実現していくなら「愛あるサービス」でないと成立しない。人間同士なので当たり前ですが、システマティックには行かないですね。
「こけたらいかんけん入りなよ」とストレートに言ったら、必ず「私はこけない!」と拒否されるでしょうね。(笑)
福祉の浸透にはまず「気遣い合うコミュニティ」が必要
先日、デジラボで出会った四国中央市・福祉関係の方にインタビューできました。
その方もやはり「サービスを始めるにしても誰が本人・家族に伝えるのか、それで本人の生活がどう良くなるのか、どう幸せになるのかをいかに具体的に伝えるかが大事」とおっしゃっていました。
社会福祉の現場にいらっしゃったそうで、「コミュニティを作らないと、連帯感を作らないと福祉は浸透しない」とおっしゃっていました。政策立案から始めて、町全体を動かすプランの中でお互いに気遣い合うようなコミュニティができたらという話でした。私もとても興味深く聞いていました。
自社の帳簿や会計をデジタル化・スキルを高める時間に回す
菓子屋としてのDXは、経理のパートさんが辞めても大変なことにならないよう、デジタルを活用して帳簿記帳・ネットバンキングと会計ソフト連携を進めています。
経費決済をクレジットカード決済にして、経理にかかる人件費・経費を削減するだけでなく、自分の時間を作ることにもつながっています。
デジタルの力を使って時間を作り出し、自分のスキルを高めていきたいですね。
自分が楽しみながら大切なことをやる
事務処理はOCRに任せ、紙や事務処理に向き合う時間を減らして早く家に帰り英気を養う。
社会全体で、DXや業務効率化による余剰の時間や精神的な余裕を作り、一人ひとりに余裕がないことには、良いパフォーマンスはできないと痛感しています。
これは、現場はもちろんですが、管理職や首長をはじめとした『仕組みをつくる側』つまりシステムを作る・発注する理事者も真剣に考えないといけません。
余裕があって、良いパフォーマンスができて「職場が楽しい」「社会のため・周りの人たちのためにがんばれている」など自己肯定が高まると、会社が・町全体が良い方向に向かうと思います。
伊方町は風が強くて厳しい地域で、厳しい生活という一面もありますが、これまで伊方の諸先輩たちは「自分が楽しみながら大切なことをやる」という背中を見せてくれています。
先輩たちのチャレンジする力が、若い世代にうまく引き継がれている中で私もがんばっています。
サービスデザインを真摯に考え抜く
愛媛デジラボでは、同じグループに官公庁の方が多くて話す機会が多いのですが、町おこし・町づくりも商売も、デジラボで今回最初に学んだ「サービスデザインシンキング」が必要だと思います。
思考方法・解決するためのプロジェクトの打ち出し方としても、予算を作る時・広報なんかにも全て共通して必要です。
自分自身のスキル・人間力を高めて、サービスデザインを真摯に考え抜き、多くの人を巻き込んでいきたいですね。
パワフルな田村さんを今後も応援!
たくさんの活動を立ち上げ・経験されてきた田村さん。
言葉がどれもまっすぐ・真正面・フルパワーという印象でした!
お話を聞かせていただき、ありがとうございました^^♪
愛媛デジラボは2023年2月まで。
とてもパワフルに活動し、自事業も地域全体も素晴らしいサービスの実現に向けて尽力している田村さん。これからもガンガン応援したいと思います!
そして一人暮らしでも、何歳でも安心して心豊かに暮らせる「地元」が、DXの力を借りつつたくさん増えていきますように。
次回のデジラボメンバーご紹介をお楽しみに^^♪