大変なこともあるけれど……3羽のうさぎと暮らす幸せな暮らし #いい部屋ペット
こんにちは。フリーライターのふくだりょうこです。
ホーランドロップイヤーのうさぎ・まろんさんと夫と3人で暮らしています。まろんさんとの生活も3年目に突入。以前よりも意思の疎通がとれるようになってきたこともあり、日に日にかわいさとラブが増しています。
振り返ってみれば、最初は分からないことだらけ。周りにうさぎと暮らしている人も少なかったので、よくTwitterで検索していたものです。そのときに参考にさせていただいたのが「うさぎに首ったけ」さん。3羽のうさぎさんと一緒に暮らし、うさぎの飼い方や、1ヶ月の飼育費、うさぎの里親についての体験談だったり、さまざまな情報を発信されていたんです。
3羽勢ぞろい!
今はたらこちゃん、しらこくん、すじこちゃんと暮らしているという「うさぎに首ったけ」さんにその生活についてお聞きしてみました。
――最初にうさぎさんをお迎えすることになったきっかけは何だったんでしょうか?
「4年前、病気で休職していたときに、家にいる時間も多いし、一緒に暮らしていた今の夫である彼氏と、ペットを飼ってみようかという話になったんです。ただ、2人とも動物が大好きだし、里親にも興味があったんですけど、犬も猫も私がアレルギーで……。一度は諦めかけたんですけど、飼える場所もあって、時間とお金にも余裕があるのに何もできないなんてもったいない、何かしたい!と思って里親募集を見ていました。そこでうさぎさんを見かけて『そうだ、うさぎさんがいいかもしれない!』って。
最初は黒のうさぎさんがいいな、って思ったんですけど既にその子は里親さんが決まっていたんです。そこで、紹介されたのがたらこでした」
――たらこちゃんに会ったときの印象はどうでした?
「最初の印象はちょっと怖かったんですよ。目が赤いうさぎに初めて会ったので。でも『まあ顏が怖いのもいいんじゃない?』って」
お迎えして数日のたらこちゃん
「それから、たらこを迎えて1年ぐらいかな。Twitterを見ていたら、たらことそっくりな子がいたんです。たらこと同じ子ってあまり見たことがなかったのもあって、2羽目を迎えてもいいんじゃないか、という気持ちがむくむくと湧いてきて。たらこもかわいいし、様子を見ていたら寂しいんじゃないの?って思うこともあったので、里親募集を出されている方に連絡をとりました。それがしらこくんです」
お迎え数日後のしらこくん。本当にたらこちゃんとそっくり!
――そして、昨年末にはすじこちゃんをお迎えされたんですよね。
「結婚して、自分たちの家を買ったんですけど、部屋も広くなったので、もう1羽迎えてもいいんじゃない?って。せっかくスペースもあるんだし!と」
おうちにやってきて初日のすじこちゃん
――その経緯で3羽目をお迎えするのってすごい!多頭飼育は大変そうですけど、かわいさも3割増しになりそう……。
「それぞれの性格が違うのもかわいいですね。たらこは我が強くて、本当にボス、って感じです。うちに来て4年が経ちますけど、ベタ慣れという感じではなく、ツンツンしていますが、またそれがかわいい。しらこは体が小さいですけど、気も小さいんですよね。で、すじこは人が大好きで撫でられるのも大好きです」
――みんな違ってみんなかわいいというやつですね……
「本当にそう(笑)ちなみにたらことしらこが仲が良くて、たらことすじこは仲が悪いです」
「すじこを撫でた手でたらこを撫でようとすると『あなた、あの子を撫でてきたでしょ』って顔をされます。でも、それぞれから信頼してくれている感じは伝わるので……うん、かわいいですね」
――うさぎと暮らすにあたって工夫していることはありますか?
「うちは一部屋をうさぎのための部屋にしています。基本は、うさぎが走り回りやすいように、ということですかね。あとは物を減らすことで温度差ができないようにしたりとか。毎日工夫の連続ですね。できることはなんでもしてあげたい。人間はうさぎファーストの生活です」
寄り沿って仲良さそう…いくらでも見ていられます。
――たらこさんとの出会いがあってから、運命が変わった感じがしますね。
「自分でもこんなに好きになるとは思いませんでした。もう、うさぎさんのために生きてるって感じはありますね。うさぎさんに快適に過ごしてほしくていろんなことも勉強しましたし、保護うさぎ活動のボランティアにも参加したり……。うさぎに限らずですけど、動物にひどいことをする人間はいますし、耳をふさぎたくなるような出来事もあるんですよね。少しでもそんな動物の力になれたら、と思います」
多頭飼育はかわいいがたくさん!でも大変なことも
実は、お話を伺ったとき、すじこちゃんの体調が優れない状態でした。病院にいったり、強制給餌をしたり……そんな中で、自分を責めることもあったと言います。
「もっと早く異変に気がついてあげられなかったのか、とか、強制給餌もものすごく嫌がっているので、ごめんね、ごめんね、って思いながらです。そりゃあ、急にごはんを口の中に突っ込まれたら誰だって嫌ですよね」
「頑張って食べてもらっても、病院で体重を測ってもらったら減っていて……給餌のやり方が悪かったのかな、って悩んだりもしました。体重が減った分、世界に対するすじこの質量が減ってしまったのだと思うと悲しくて仕方がなかったです」
人間にできることはなんでもしてあげたい。でも、時に無力さを感じて落ち込んだり、何か他にもできることはないのかと足掻くこともあります。
今はすじこちゃんも自分からごはんを食べるようになったようで、体重も戻り、回復に向かいつつあります。
「うさぎさんの具合が悪くなると、飼い主の元気もなくなりますね……。すじこ1羽でもこんなに慌てるのに、同時に他の子の体調も悪くなったら……金銭面でも気持ちの面でも、いろいろと覚悟は必要だな、と思います。でもかわいいから頑張れます!!」
季節の変わり目はどうしてもうさぎさんに負荷がかかってしまいます。人間側としては注意が必要な時期です。
しかし、うさぎさんが元気に食べて飲んで、寝て、うんちをしてくれていたら言うことはありません。
どこのおうちのうさぎさんも、今日も明日も明後日もその先も長く元気に一緒にいてくれますように!人間もがんばります。
* * *
ペットも人も、お互いに、幸せに。いい部屋ネットは、それぞれの暮らしのレベルアップを応援しています。「#いい部屋ペット 」のハッシュタグでは、本記事へのご感想や、皆様のペットへの想いを集めていきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。