ふわふわの毛に包まれて……意外と大変、うさぎの換毛期 #いい部屋ペット
長い夏が終わり、ようやく涼し……いえ寒くなってきました。
こんにちは、フリーライターのふくだりょうこです。
たれ耳うさぎの”まろん”と夫とまったり、過ごしています。
冬は冬で大変だ
うさぎにとって、夏はなかなかしんどいものです。
うちのまろんさんは22~23℃ぐらいの室温がちょうどいい……というお話を以前にもしましたが、冬だって気は抜けません。寒くなってくる季節の変わり目は、体調を崩しやすいのは人間もうさぎも一緒。ただ、うさぎの場合は突然おなかが痛くなってそのまま……ということもあり得る話です。
なので、常に温度計と、天気予報とにらめっこ。ケージにはヒーターをつけ、夜だけ気温が下がるというときはブランケットを上からかけてみたり。人生でこんなに気温を気にしたことがあったでしょうか。いやない、人間は少しぐらいならどうにかなるので。
あと、冬になると、やたらと水を飲むので、こちらも切らさないように注意が必要になります。
水を飲む姿ってかわいいんですよね……ずっと見ていられます。
換毛期は大変だ
しかし、うさぎも、季節の変化に手をこまねいているわけではありません。
換毛をして備えます。冬から春、春から夏、夏からほんの少しの秋、そしてまた冬へ。
季節ごとに生え変わるそうなのですが、なぜかまろんさんは1年中、換毛しています。
ただ、夏から冬、冬から春(というか初夏)への換毛はすさまじい。
自分たちでブラッシングしてあげられるといいのですが、なにせまろんさんは抱っこが嫌い。おまけにブラッシングされるのも嫌い。ブラシを見ただけでも逃げ出すような事態。
と、なれば、私たちにできることは、ひたすら撫でて、ちょっとずつ毛が抜けるお手伝いをすることぐらい。
まろんさんは撫でられて嬉しい、私たちは換毛のお手伝いができて嬉しい。Win-Winの関係で何よりです。まあ、グルーミングさせてくれれば一番なんですが……。
しかし、やはりしっかりとブラッシングはしてもらわなければなりません。私たちに、出来なければ仕方がない、専門家を頼りましょう。
毎月1回、爪切りとグルーミングのためにうさぎ専門店に行きます。まろんさんはキャリーに入るのが大嫌い。嫌なところに連れていかれるということがわかっているんですよね、天才かな?
キャリーが見えた瞬間にケージのトイレで籠城。それでもキャリーに連行されそうなときには、ニンゲンの手が届かないような狭い隙間に入り込み、無言の抗議です。まあ、どんな抵抗をしたとしても、連行されるのですが。
キャリーに入ると観念するのか、毎度虚無顔で運ばれていきます。もはやここに入ったら抵抗しても無駄だということがわかっているのでしょう。かしこいね、天才だね。
店に連れて行っても、大人しいものです。なのでお店のスタッフさんには「大人しくていい子ですね~」と褒められます。騙されている……みんな騙されているぞ!
ただ、プロのブラッシングのおかげで、終わるころにはかなりスッキリ。お店でのまろんさんの換毛の量は話題になっているそうで、大量に収穫できると(もはや、まろんさんがもう一兎できるんじゃないかというぐらい)満面の笑みを見せてくださいます。
家に帰ってきてからはしばらく機嫌が悪いです。ニンゲンは信用しないの顔のまろんさん。恨まれても仕方がない……換毛はうさぎにとって大変なイベントですし、人間はそれをお手伝いするのがお仕事なのですから。
換毛期、人間とうさぎの対応は?
換毛期は撫でているだけでも毛が舞います……。ふわっふわの柔らかい毛が、あっちにもこっちにも。干している洗濯物にももちろんつきます。遅刻しそうなときに、慌てて履いた黒のボトムス、電車に乗ってからうさぎの毛だらけなことに気がつき、肩を落とすことも……。
毎日の掃除が当然のことながら大変になってきます。毎朝、掃除機をかけ、服にもコロコロをかけて。徹底的に掃除をしても、どこかしらには紛れ込んでいる……それがうさぎの毛です。もはや、服についてしまうことは仕方がないことだと諦めるようになりました。
そして、うさぎのほうはというと、とにかくたくさん食べることが大事。換毛には体力を使います。普段から、モリモリとチモシーを食べてくれるまろんさんですが、換毛期のピークはよりその量が増える気がします。
ちなみに、うさぎによっては牧草の好き嫌いがある子もいるようです。まろんさんはなんでもモリモリ食べてくれますが、今後、年をとっていったらどのように変化するかはわからないので、いろいろと牧草についても調べておかなければな、と思う今日この頃です。
換毛期は特に気をつけるうさぎの様子
うさぎは具合が悪くてもそれを隠そうとする生き物です。
換毛期は体力を使うので、体調が変化することもあるので、注意深く見ておかなければなりません。また、抜けた毛を飲み込んでしまい、おなかの動きを悪くしてしまう場合もあるので、そうならないように、できるだけ換毛がスムーズにいくようにしてあげなければなりません。
どんなときでも、しっかりと観察してあげることが大切。換毛期真っ只中のまろんさんを撫でながら(毛をとりながら)しみじみ、「この子を最優先してあげなければな……」と思うのでした。
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