清潔好きなうさぎのお手入れって？ #いい部屋ペット

今日も隙あらば、我が家のうさぎの頭に顔をすり寄せている、ライターのふくだです。

うさぎの頭頂部分、なんだか焼き立てのパンみたいな匂いがするんですよね。香ばしい。いい匂い。もちろん、うさぎには嫌がられますが……。

これはちょっと不機嫌な顏

そう、うさぎの匂いって想像つきますか？　たまに「臭くないの？」と聞かれるのですが、そんなことはありません。うっかりお尻のフンをつけてしまっているときはさすがに匂いますが、取り除けば問題なし。

そんなうさぎのお手入れの方法について、私も実際に一緒に暮らし始めるまでは知りませんでした。

清潔に保つために、パッと思い浮かぶのはお風呂ですが、うさぎは基本NG。濡れて乾くときに体温が下がってしまい、最悪、命の危険にさらされる場合もあるのだとか。もし皮膚にトラブルなどがあった場合は、お湯で洗うことを勧められる場合があるそうですが、私はちょっと怖くて自己判断ではできないな、と思っています。

で、どうやって清潔を保っているかと言うと、毛づくろいです。綺麗好きなので、しょっちゅうやっています。

我が家のまろんさんは、撫でてもらうのが大好きですが、撫でてもらったあとは必ず顔をクシクシと洗います。人間の匂いがつくのが嫌なのかな……わかるけど人間はちょっと寂しいよ……。

写真で捉えるタイミングによってはパンチを繰り出しているように見えることも。かわいい。 あと、動きがだいたい素早いのでブレます。

そして、大事なのはグルーミング。まろんさんは私たちにグルーミングされるのが大嫌いなので、月に一度、爪切りとグルーミングのために専門ショップへと赴いています。

ついでに言うと、まろんさんはキャリーに入るのも嫌いなので、毎回大戦争状態。籠城を決め込むことも。

テコでも動かぬ、という決意が感じられる背中。何もそんな隙間に入らなくったって。
あとは、人間が苦戦しがちなケージの隅に逃げ込むこともあります。

あまりにも凛々しい顏をしていらしたので思わず撮ってしまいました。グルーミングの予約時間もあるので、そんなことをしている場合ではないのですが。

どうにかキャリーに入ってもらっても、このやる気のなさ……。

で、ショップに行っても大暴れかと思いきや、意外にもなされるがままです。
内弁慶なのかな？

ショップではグルーミングと爪切りのほか、お耳のチェックも。たれ耳うさぎさんは蒸れて中に菌が繁殖してしまう場合があるのだとか。まろんさんは耳掃除のために綿棒を入れられると、その時だけなぜかスクッと立ち上がります。何故だかは分かりません、まろんさん七不思議のひとつです。

ちなみに、家に帰ってきたあともグルーミングに連れて行かれたことにしばらく怒っているので、そういうときは大好きな大葉でご機嫌を取ります。

では、家では何のお手入れもしないのかと言うと、もちろんそんなことはありません。

避妊手術をしてからずっと換毛期のような状態になっているため、グルーミングはできなくても、少しでも換毛のお手伝いをしてあげたい。

ブラシは嫌がるので、そういうときはひたすら撫でます。ちょっと手が湿っているとなおよく取れるので、グルーミング用のスプレーを手に吹きかけて。ブラシは嫌がるけれど、人間の手は大好き。まろんさんが暴れることはありません。まろんさんは気持ちよさそうだし、人間も撫でることができて癒しの時間を得られる。まさにウィンウィンというやつですね！

撫でるだけで？　と思われるかもしれませんが、それだけで毛が抜ける抜ける……。これだけでもだいぶ変わります。

ただ、ひどいときだと撫でている間中、毛が舞っていますし、服も毛だらけ。顔にもつきます。冒頭でうさぎの頭に顔をすり寄せると書きましたが、このときも顔は毛だらけです。あと、女性の場合だとメイクをしていたり、化粧水をつけている場合も多々あります。うさぎにそういったものがつくのは好ましくないので、顔についているものを全て落とし、真のすっぴんの状態ですり寄ります。肌の乾燥も気になりますがそれでもすり寄りたい。隙あらば、と書きましたが、実際は、メイクを落とした後の数分だけがチャンスです。

人間に吸われた後、顏を洗うまろんさん

また、撫でたあとは人間の服はコロコロをかけ、フローリングの床も軽く掃除をします。そして、少しでも空中に舞う毛を取り除くために、空気清浄機も回りっぱなしです。

うさぎと暮らす中でこの毛の掃除が一番大変かもしれません。ふわふわと軽い毛は思いがけないところにあったりします。

もちろん、外出してから服に毛がついていると気がつくことも。「あちゃ～」と思いはしますが、大抵の場合は「あらあら、まろんさんったらついてきてしまったのね」と笑みがこぼれます。

ただ、スーツや式服などはできるだけうさぎが入らない場所、もしくはカバーをかけておくことが大事。あと、外出着に着替えたらうさぎを撫でないこと。これが難しいんですけども……だって出かける前に「いってきます」のなでなではしたい。

それに、撫でることはうさぎの健康チェックにもなっているようにも思います。

おなかが張っていないか、耳は適温か（うさぎは耳で体温調節をします）、など、触れてみないとわからないことも。適度なスキンシップを取ることが、うさぎの健康と清潔を守ることにもつながっているのかもしれません。

プロフィール
ふくだりょうこ
ゲームシナリオ執筆のほか、エッセイ、取材記事、書籍など、なんでもやるライター。痩せ型の夫との生活に、2019年の夏からうさぎの「まろん」が加わり、まったり生きている。

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