猫の個性はうしろ姿に宿る? #いい部屋ペット
ゆらゆら揺れる猫のしっぽ
どっしりまあるい猫のおしり
うしろ姿に、個性は宿っているとかいないとか――
こんにちは。猫と暮らして7年目、ライターの小泉きょんです。
#いい部屋ペットでの執筆も3回目となりました。みなさんへ発信すると共に、猫との楽しい暮らしを噛み締めるいい機会になっています。
さて今回は、視点を正面から180度転換。”うしろ姿”の魅力をお話させてください。
猫は表情や仕草、存在自体がもうたまらなく愛くるしいもの。しかし中でも、私は猫の「しっぽとおしり」が大好きなんです。最後まで読めば、きっとあなたも虜になる…。
今回は猫たちのうしろ姿から、2匹と暮らしているからこそわかる個性を紐解いてみます。
猫もみんな個性豊か!
人の個性が「十人十色」であれば、猫の個性だって「十猫十色」。
でもそれに気づけたのは、2020年に2匹目を迎えた時のことでした。1匹目のこまこしか知らない時は、それが”一般的な猫”だと思っていたんです。
今年7歳になる「こまこ」
1匹目、私が高校生の時にお迎えしたこまこは小柄でスタイリッシュ。昔から動きもスマートで軽やかです。体のパーツも「ちまッ」と小さいのが特徴で、その見た目から察する通り、鳴き声もか細くて透き通っていて癒される…。
ひとことで言えば「気品のあるお嬢様タイプ」です。
私はずっと、猫という生き物はこういうものだと思っていました。しかし突如現れたニューカマーが、そんな固定概念をぶっ壊してくれました。
2020年5月に迎えた「まるこ」
時代は先の見えぬコロナ禍。最初の自粛期間に迎え入れたまるこは、ひとことで言えば「甘えん坊のやんちゃ娘」です。その性格は猫というより、純真無垢な犬っぽさを感じることさえあります。
この表情、風格からして伝わる部分もあるのではないでしょうか。
まるこは今年3歳になりますが、実は7歳になるこまこより体重も体格も大きいんです。迎えた当初も「1歳にしては大きいな…」と思っていましたが、2年経ってさらにどっしりとした印象になりました。決して太っているわけではないけれど、「でかい」のがチャームポイント。ちなみに鳴き声も態度も「でかい」です。
こう見てみると、やはり猫にもそれぞれ個性があり、さらに我が家の2匹はかなり対照的なんだなと改めて実感できます。
そして、肝心な”うしろ姿”。
ここまで紹介した特徴と照らし合わせてみると、しっぽとおしりからもなんだかその子の性格がわかるような気がしませんか?
「名は体を表す」ならぬ、「うしろ姿は体を表す」。
曲がった”かぎしっぽ”は幸運の印
すらりと伸びるこまこのしっぽ
猫のしっぽといえば、こまこのようにまっすぐに伸びた形を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし時折、しっぽが折れ曲がったり、短くて丸まったりしている猫ちゃんを見かけることもありませんか?
まんなかでクイッと曲がったしっぽ
我が家のまるこは、まさにその曲がったしっぽの持ち主。親戚や知人の家にも、短いしっぽがくるんと丸まっていたり、先だけがちょこんと折れていたり…と、さまざまなしっぽを持つ猫ちゃんがいます。
このようにまっすぐでない猫のしっぽは「かぎしっぽ」と呼ばれています。
「曲がったしっぽは、ケガしちゃったからなの?」
これは人によく聞かれる質問です。
猫のかぎしっぽは、ケガや事故の場合もあります。しかし多くの場合は遺伝子によるもの!どうやら特定の遺伝子が入ることで、生まれつきかぎしっぽになるんだそうです。
そして昔から、幸運の印とも言われています。曲がったしっぽがフック(=かぎ)のように見えることから、「幸運をひっかけてくれる」と縁起の良い猫だとされる文化もあるほど。
幸運のかぎしっぽ。ペットショップではあまり見かけませんが、かぎしっぽもひとつの個性なので、とても愛らしさを感じます。
おしりのもふもふ
思わずもふもふしたくなるおしり
猫のうしろ姿といえば、もうひとつ注目していただきたいのが「おしりのもふもふ」。足の付け根としっぽの間にある、もふもふの毛のことです。
上の写真のふとももの辺りをご覧ください。写真で伝わっていればうれしいのですが、最高にかわいくて…。
まるこはがっしりとたくましい足でありながら、ふんわりボリューミーなおしりのギャップがたまらない!
サバトラ柄で、おなかは白色のこまちゃん
こちらのこまこは、おしゃれな「おしりのもふもふ」を持っています。サバトラ柄でおなかは白く、うしろから見るとおしりのもふもふも白色。灰色の中にアクセントが効いていて、とってもおしゃれなんです。
丸まってくつろいでいる時も、はみ出したもふもふの毛はついフワッと触れたくなります。
夏場には冷たい床で足まで伸ばすまるこ
キュートなおしりですが、場合によっては苦労することも。ある時、猫と暮らす友人から「猫がトイレした後、おしりが汚れたままになる」と聞きました。我が家では経験したことなかったのでどういうことかと思っていると、どうやら友人宅の猫ちゃんは長毛種だということ。
長毛だとおしりのもふもふ加減も増してさらにかわいいところですが、その分苦労することもあるといいます。おしりの汚れだけでなく、抜け毛対策や毎日のブラッシングなども…。猫と7年暮らしていると豪語する私でさえ、猫について知らないことがまだまだたくさんあるなと思いました。
これから猫と暮らしたい方は、猫それぞれの個性によってもお世話が変わることを知っておくといいかもしれません。
これからも猫の尻に敷かれたい
3回目となる今回は、猫のうしろ姿の魅力をお伝えしながら、個性についても紐解いてみました。猫と暮らすみなさんもぜひ、猫ちゃんのかわいいうしろ姿をシェアしてみてください!
猫と暮らしていない方でも、猫カフェに行くと「十猫十色」を感じられるはずです。おてんばっ子、まったりしている子、ひとりでいるのが好きな子、とにかく人が大好きな子…。そして「かぎしっぽ」のラッキーキャットにも出会えるかも!
いろんな子に触れ、いつか実現したい猫との暮らしをあれこれ想像して楽しんでみてください。
私も癒しのシェアハピができるよう、これからも猫の尻にどっしり敷かれていきたいと思います!
■ライター
小泉きょん
Twitter:@___kkk0518
Instagram:@___kyonkoizumi
猫と暮らしのInstagram:@hananeko_life
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