死神バー「ジョロキア」(本編カットシーン)

*これは本編[02 魂管理局]と[03 須藤法律事務所]の間からカットされ、[04 管理局発令 特務番号666]内に一部要素吸収されたものです。

死神の集まるバー「ジョロキア」のカウンター。
二人の死神「燈麻(トウマ)」と「黒无(クロム)」がいる。
トウマ、丼とサイコロを入念に調べている。
クロム、ため息まじりに給仕の「パニコ」を呼び止める。

クロム「おーい、パニコちゃーん」

パニコ「はーい。お代わりですか? クロムさん」

クロム「うん、ハイボールね」

パニコ「じゃあやります? アレ。チンチロリンハイボーーール!」

クロム「やるやるー。あ、でも今、丼とサイコロ借りちゃってんだよねー… トウマさ〜ん? どんなに調べたって仕掛けなんかねぇって。それここでいつも使ってるやつなんだからさー」

トウマ「うるさい! お前と店がグルだって可能性は十分ある!」

クロムとパニコ、顔を見合わせてやれやれという感じ。

パニコ「もう1セットあるから大丈夫ですよ。持ってきますね… あ、ハイネさんいらっしゃい!」

ハイネ、クロムたちの前を横切り、カウンターの少し離れた場所に陣取る。

パニコ「お疲れ様です。いつものですか? あ、ハイネさんもチャレンジします? チンチロリンハイボーーール! ゾロ目で無料、偶数で半額、奇数は倍額だけど特大ジョッキサービス! どーです?」

ハイネ「いや、普通に水割りで」

パニコ「はーい」

パニコ、カウンターの方へ去る。
クロム、ハイネに近づいて話しかける。

クロム「よぉハイネ。調子はどうだ?」

ハイネ「良さそうに見えるか?」

クロム「クハッ、不景気なツラは今に始まったこっちゃねーだろ。でもまあその様子じゃあ、今日もダメだったみたいだな」

ハイネ「ほっとけよ」

クロム「どうだい? 憂さ晴らしにいっちょやんねーか?」

ハイネ「断る。ギャンブルなんてバカがやることだ」

クロム「そう言うなって。ここじゃこれくらいしか娯楽がないんだからよ」

トウマ、丼を調べるのをあきらめてカウンターに置く。

トウマ「おいクロム、手を見せろ!」

クロム「なんだよ。さっきイチャモンつけられたときに袖まくったろ?」

トウマ「いいから見せろ!」

クロム「やれやれ… いたたたたた、ちょっと痛いって!」

トウマ、乱暴にクロムの手を取ってチェックするが、怪しいところは何もない。

トウマ「くそっ! どうなってんだ一体?」

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