見出し画像

【社会人留学】5700字超!!詳細!!フィリピン留学体験記【IELTS/6週間】

またしても前回の投稿からだいぶ時間が空いてしまいました・・・気付けば渡米して半年が経ち、ビジネスコースも初めのセメスターが終了(こちらについてはまた別途書きたいなと思います)。
これ以上空くとどんどん記憶が薄れてしまいそうなので、過去のものから順番に更新していきたいなと思います。今回はフィリピン留学編です。

1、フィリピン留学の目的

まずは私がフィリピン留学を選んだ理由ですが、一言でいうと「リハビリ」です。メインであるアメリカのビジネス修了証コースについて、語学力以外はOKという条件付き合格をもらっていてコース開始までに語学力の証明が必要だったことと、社会人時代の6年間は完全にドメスティックな企業で全く英語を使う機会が無かったので、仮になんとかIELTSなどの試験スコアをぎりぎりクリアしたとしても、いきなりネイティブやネイティブと同じスピード感で話せる留学生たちの中に飛び込んで授業についていける自信が正直無かったので、最終出社後の有休消化期間を使ってフィリピンで短期集中で特訓することにしました。

国内での英語コーチングや英会話スクール・オンライン英会話も話を聞きに行って検討しましたが、誘惑に激弱な私は東京に居ると授業以外の時間は飲み会に行ったり日本語を使ってしまうことが目に見えていたのと、基本2年は日本に帰ってこない予定だったのでお世話になった方々には会っておきたいと思い、有休消化2ヶ月のうち前半は送別会と出国手続きに重点を置き英語は独学、後半はフィリピンで英語に専念とそれぞれに集中するスケジュールにしました。また、どれくらい英語漬けになれるかと生活費を考えた時にもフィリピン留学が個人的にはコストパフォーマンスが良かったと言うのもあります。


2、学校の選択軸

さて、フィリピン留学に決めたところで、次に決めなきゃいけないのが学校選びです。実は8年前に半年間世界放浪していた時も、最初の1ヶ月セブ留学していたので、授業の進み方や生活などなんとなくのイメージはついてましたが、その時は勉強100%というよりもある程度は楽しみながら英語も身に付けたいと思っていたので少し目的が異なっていたのと、やはりコロナがまだ収束し切っておらず閉校中の学校も多かったので、情報収集には結構時間がかかりました。

そんな中、今回の私の目的は上述の通り「リハビリ」で、かつアメリカ留学に向けて集中的に英語力を伸ばす必要があったため合宿スタイルで勉強に専念できる環境というのも大事でした。またこの時点では、一応試験スコアでそのままビジネスコースに入学する可能性もゼロでは無かったことと、やはり定量的に成長を測れる方がハードな環境な中でモチベーションを保ちやすいと思ったので、IELTS対策の実績があることも条件でした。そして、フィリピン留学は学校によりフィリピン講師のみのところも多いのですが、アメリカ留学を見据えるとネイティブスピーカーの話す英語にも慣れておきたかったのでその点もかなりこだわって探しました。また、セブ留学の際に生徒が全員日本人で結局授業以外日本語を使ってしまった経験があったので、できれば生徒も多国籍のところがいいなと思って探しました。最後に、これは30代社会人ならではかもしれませんが、8年前と違いルームシェアで生活できる気がしなかったので、個室でごはんも美味しいところを希望しました。笑

まとめると選択軸は以下です。
①合宿スタイルで勉強に専念できる環境
②IELTS対策コースがある
③ネイティブスピーカーのクラスがある
④生徒が多国籍
⑤個室で生活できる

前回セブ留学の時はあまり知識がなく違いもわからず、「セブ留学」でググって検索結果で最初に出てきた学校に即決して色々後悔した点もあったので、今回は自分でもかなり色んな口コミサイトで比較検討して、また留学アドバイザーの方にも相談し、①〜⑤までの条件が全て当てはまったCIPという語学学校に決めました。特に今はコロナ前後で学校の体制なども変わっていたりするので、口コミだけだと情報が古い可能性も高く、口コミとアドバイザー両方から情報を収集することを強くお勧めします。


3、学校の概要

授業・カリキュラム

IELTS対策コースは1コマ50分×1日9コマで、8時〜12時、昼休みを挟んで13時〜18時と1日びっちりです。ただヘビーすぎると思った場合は減らせます。
各授業の詳細としては、フィリピン講師との1対1でのIELTS対策が4コマ(Reading/Writing/Listening/Speaking)、少人数グループが3コマ(IELTSボキャブラリー/IELTS模試復習/Phrasal Verb)、ネイティブグループが2コマ(イディオム/アメリカのニュースやyoutube)という組み合わせでした。
1対1のIELTS対策は例えばReadingであればスキミングやスキャニング、Writingであればパターン毎の英作文の構成と、テクニカルな部分を集中して勉強でき、不明点も自分のペースで解消できたので、毎週の模試を通じて成長を実感できました。基本的な授業の進み方としては、宿題で教科書の問題か模試や先生オリジナルの教材を解いてきて、授業で先生から解説してもらうという流れが多く、ListeningやSpeakingは授業中に模試を解きながら先生にフィードバックをもらうという形でした。なんせ1対1かつ1日9コマ英語漬けなので、アウトプット量はかなり担保されたのと、疲れてて脳が働いてない時でも英語を使い続ける体力はついた気がします。笑 
また、IELTSのコースはセミスパルタのため、9コマの授業に加えて夜20〜22時に毎日義務自習があり、毎週土曜午前には模試もあるので、かなりタフなコースとなってますが、その分生徒たちもアメリカやカナダへの留学・就職を見据えて期間内に目標スコアに到達しようというモチベーションが高い人が多いので基本的に真面目で、周辺にレジャーが少ないのも相まって本当に勉強合宿のような雰囲気で集中できる環境になっています。

フィリピン講師×少人数グループ(2〜5人くらいで構成)では、基本的に先生のノリがいいのとやってる内容が結構しんどい(毎週土曜の模試の振り返りとか)のもあり、生徒たちでしんどい〜!とわーわー言いながら先生がチアアップしたり、各国の社会問題を少人数でしっぽり深く話したり、皆で励まし合いながら楽しみながら進んでいく感じが1対1とのメリハリにもなって、また、留学の醍醐味を感じました。

ネイティブの先生は色んなトピックに関する単語やイディオムを扱いながらアメリカの文化を紹介するといった流れの授業が多く、アウトプットの量は1対1の方が勝るのと、試験対策と違ってテクニック的なものは正直特に無かったですが、ネイティブスピーカーの英語のリスニングや文化理解(最近話題のニュースやエンタメ、法制度や米軍や社会問題、スラングなど)という観点では役に立ったと思います。


施設・生活環境

この学校は学校の敷地内にドミトリー・体育館・プール・食堂・自習室・教室がある一体型になっているので、移動の手間もかからず便利でした。部屋も今回は一人部屋を選択したのですが、8畳くらいのゆとりあるスペースにIKEAのベッドと勉強机とちょっとしたクローゼットが整備されており、エアコンも新しく、しっかりリラックスできる環境でした。また、週2のランドリーサービスと週1の部屋清掃サービスがあり、本当に勉強に集中できる環境となっています。

1人部屋(この他にトイレとシャワーのスペースがある)

食事については期待以上で、シェフが生徒の国籍に応じて日替わりで献立を考えてくれており、毎食ご飯・主菜・副菜・汁物・フルーツとしっかり栄養が取れます。週一くらいで和食っぽいものも出ました。勉強漬けのタフな環境の中で、美味しい食事、特に私はお腹が弱いので、毎食汁物が食べれるのは個人的にかなりありがたかったです。

カツをメインにこの日は日本風

周辺環境としては、トライシクルで5~10分の場所にショッピングモールがあるため、日用品もそこで一通り揃えることができ、街中にはマッサージ屋さんも多数あり、1時間1000円程度と安価で気軽に行くことができます。また少しタクシーに乗ると韓国料理街やSMモールという大型のショッピングモールがありそこにはユニクロや丸亀製麺・山頭火、映画館も入っているので週末はそこに出かけることも多かったです。空港の近くにはコリアンスパ(SPA24)があり、大浴場とサウナ・チムジルバン・マッサージがあって寮の部屋にバスタブがないので疲れた時はここに通うのがお気に入りでした。また、近所にはおしゃれなカフェもたくさんあるので、気分を変えて勉強したい時によく行ってました。クラークは内陸なのでビーチリゾートは国内線で移動する必要がありますがかなり安く他の島に行けるので、コース終了後に行くのはありなんじゃないかなと思います。

よく作業に使っていたCafe Retro
日曜朝にブランチするのにぴったり

生徒の国籍比率は、私の時はベトナム>日本>韓国>モンゴル>中国で全体で20人くらいのアットホームな環境で、日本語で話したい時は日本人と話せて、週末は多国籍で遊びに出掛けられる、というように自分次第で過ごし方を決められるちょうどいい比率と規模感でした。カフェテリアで一緒に食事をしながら交流したり、夕食後自習までの時間に施設内にある体育館でバスケやバドミントンをしたり、プールで泳いだり、金曜夜や週末には近くのクラブや大型レジャープールに出掛けるなど、スパルタ環境の中で一緒にうまく息抜きしていました。先生方も同世代が多いこともあって仲良くなり、最後の方は一緒にご飯食べに行ったりライブミュージックのあるバーで飲みながら女子会したり、楽しかったです。


4、通ってみた感想

良かった点

語学力については、上記の通り1on1・グループレッスン・毎晩の自習・毎週の模試でみっちり英語漬けになったこともあり、IELTSのスコアも初週の4.5→6週間後には6.0~6.5(初回が低すぎてお恥ずかしい・・・)と回を追うごとにスコアアップしていき、成長を実感することができました。
特にスピーキングについてはIELTSのパート2&3で特定のトピックについて2分間エピソードを話し、その関連した質問を深掘りされるため、元々はYes/No+Becauseで受け答えが終わってしまっていたところから、自分の経験を交えてエピソードで話したり、例を交えて長文で質問に答える訓練が毎日でき、この6週間でかなり鍛えられ、安定して6.0~6.5が取れるようになりました。
またグループのクラスでは今話題のLGBTや法制度・税制度・社会課題といったトピックについて自国の状況を説明することも多かったため、ボキャブラリーの幅の広がりと同時に自国について改めて知る良い機会にもなったと思います。(この辺りはオンライン英会話でもできますが、、)

その他の点についても、生活環境・規模感も期待通りで、先生の質も多少の当たり外れはあるものの、総じてIELTSの経験豊富な先生も多く勉強熱心で満足しています。


気になった点

英語について、基本的に上記の通り満足しており、またこれはフィリピン留学全般に言えることかなと思いますが、多くの授業がフィリピン人の先生になるため、やはりフィリピン訛りは強く、フィリピン英語に慣れるまで少し時間を要しました。また、日本人の英語に慣れている上にマンツーマンでこちらのペースに合わせてくれるため、健全な成長実感は持つべきだと思うものの、かなり合わせてもらっているんだという自覚を持たないと、帰国またはネイティブ圏に留学した際にあれれ?となってしまう可能性があります。私はフィリピン留学の後そのまま渡米しましたが、多少ネイティブの授業はあったもののやはり全然違いすぎてネイティブ英語はネイティブ英語で慣れる必要がありました。

コマ数について、やっぱり9コマはちょっと多すぎたなと思っており、授業そのもの以上に毎日の宿題が大変で正直復習だったり他の自習が全然できず消化不良な部分もあったので、6,7コマくらいがちょうどよかったかなと思ってます。また、なんとか期間内にIELTSの目標スコアを達成したいと自分自身にプレッシャーをかけすぎてしまったのとタフなスケジュールも相まって、何度か体調を崩して授業を休んでしまいました・・・。

生徒について、日本からの生徒は大学生〜20.30代の社会人がメインで、また毎週入学してくるため比較的友達作りがしやすかったですが、国によっては同じ国同士で固まっていることも多く、こちらから積極的に話しかけるなど工夫が必要でした。タイミングによって国籍比率はかなり変わるようなので、最新の状況を事前に確認すると良いかと思います。

モチベーション維持について、大きくIELTSをはじめとした資格対策コースと英会話コースがありますが、毎月末に実力確認テストはあるものの英会話コースは成長実感が持ちにくく、ただ宿題はそれなりに出るため、モチベーション維持が人によっては大変そうでした。一方で資格対策コースは上述の通り本当にタフな環境なので、留学やワーホリなど明確な目標がないとこちらはこちらでモチベ維持が大変かと思います。特に3ヶ月以上の長期滞在している生徒はかなりの割合で中弛みしてしまっている様子でした。個人的には長くて2ヶ月までの短期集中がおすすめで、総じて勉強メインの環境になるので、遊びも楽しみたい・そこまで追い込みたくない人にはおすすめしません。


また長々と書き連ねてしまいましたが、留学準備で短期集中という今回の目的に照らし合わせるとこの価格でこの満足度はかなり良い選択だったのではないかなと思っています!
できる限り詳細まで具体的に書いてみたので、フィリピン留学を検討している方へ少しでも参考になっていたら嬉しいです!




いいなと思ったら応援しよう!