![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146548029/rectangle_large_type_2_fa13fdce2d11ba5299fe7650480015a9.png?width=1200)
氷河期世代どまん中のひとりとして思うこと
私は1976年早生まれであり、まさに氷河期世代どまん中である。
しかし、それだけで「かわいそうだ」と思われる必要はない(いや、充分にかわいそうなのだが、他の世代もそれなりの苦労があったことを理解している)。
それでも、我々が成人前後に直面した「失われた30年間」の影響は甚大である。
この期間、我々は学生として、そして社会人として生きてきた。
就職や転職先がなかなか決まらず、非正規で働かざるを得ない人も多く見てきた。
「他はいくらでもいる」と言われ、簡単にクビになることもあった(幸い、私はクビになったことはない)。
最初から実力主義の時代に社会人になった人からすれば何言ってんだよ、って思うだろうけど。
いい会社に入れば一生安泰、年功序列の時代に入社したはずなのに、急に実力主義を振りかざし、社員を平気で見捨てる時代に。
急に言われてもねぇ・・・って感じですよ。
現在ではリストラの筆頭世代であり、給料が上がらない中、Z世代は初任給から高給を得ている。
我々世代(を含め、Z世代以前の世代)はというと、税金や保険料は上がり続ける一方で、給料は上がらない。 むしろ、手取りは減少する傾向にある。年金の支給年齢は上がり、もらえる年金額も減少している。
数年前に話題となった「保育園落ちた日本死ね」という言葉が示す通り、子供を保育園に預けることすら難しい現状が続いている。
昭和世代のおっさんどもから「気合根性」を要求され、飼い慣らされてきた我々が、今度はZ世代の圧に挟まれ、時代遅れと嘲笑される。
おそらく、現存する全世代の中でも、我々氷河期世代が受けてきた理不尽の数は最も多いだろう。
それにもかかわらず、我々は耐え忍び、生き抜いてきた。
我々世代に対して、せめて何かひとつでもいいから優遇措置を設けてほしいと切に願うが、今の政治家に期待するほうが無理か・・・