昭和世代だって根性論大嫌いだ
これ、半年くらい前に下書き保存したままだったんですが、なぜそのまま放置していたのかはわからないですけど、多少修正し、世に出したいと思います。
ぼくは昭和生まれ、昭和世代の40代後半、野球部出身です。
例外なく気合、根性の精神でいじm・・・いや、鍛えられましたが、そんな私だって根性論は大嫌いです。
部活で野球をやっていても、今みたいに「楽しもう」ではなく、気合、根性。先輩の言うことは絶対。そして丸刈り。
丸刈りも、気合入れるためにやらせているようなもの。
高校は私立で体育コースがある学校だったけど、なぜか奴らや体育系部活に入っている奴はイキッてたし。
授業だって、気合入れて勉強しろ、っていうね。
おれたちは軍人ですか?と。
(確かに夏とか洗髪が楽なのは認めよう)
何でも気合根性で乗り切れるとでも思ってたような輩がなんて多いこと・・・
両親はもちろん昭和の教育を、なんなら戦後間もない教育を受けてきているので、ぼくら世代はそんな親に育てられた世代。
そして社会人に。
当然、先輩、上司も昭和世代。しかも面倒なことにバブルを謳歌したイケイケ系がほとんど。
当時流行ったリゲインの歌のごとく、24時間戦うことを厭わず、何事も気合と根性があれば乗り越えられると信じてやまない人たちで、バブル崩壊後に社会人になったぼくらにもそう説いていた。
それが正しいこと、ふつうのことなんだっていうのが、世間の常識と化していた。
説かれているときは、その場では頷き、理解したかのように振る舞っていたけど、やっぱりどうしても解せなかったし、理不尽でしかなかった。
でも、そんなこと言えなかった。
言ったところで、「みんなそうやって乗り越えてきたんだから」とか「社会人としてやっていけないぞ」とか言われるのがオチだし、実際ぼくのまわりの大多数は乗り越えているし、やっていけている。
いや、ぼくと同じように、言えないまま苦しみながらもやって言ってる人だっていたかもしれない。
時代は令和。
「多様性」の時代になり、今までつらくても我慢していたことが言えるような環境になった。
こちらとしては世の中がようやく追いついた感じである。
根性論など、結局のところ、大人たち指導する者が、手っ取り早く子供や部下を律するためにあるようなもんなのだ。
おれたちは仕事のためなら徹夜も厭わなかった。
定時に帰るとか、おまえたちは甘い。
とか、
だから、お前らも苦労しろ。と。
去年は「おっさんビジネス用語」が流行ったという。
それだけでも驚きだ。
でも、若手の気持ちが和らいだからと、調子に乗ってつかうことのないように。
昭和の価値観を押しつけかねないよ。
「全員野球」っていう言葉も、ビジネス界ではよく使われている。
たとえば、上司が「全員野球で、○○を乗り越えよう」って言ったとする。
本人は言ってて気持ちいいんだろうけど、聞いてる部下からすればどっちらけなんだよ、ってことにそろそろ気づいたほうがいい。
おじさんたちって、やたらとスポーツで話題になった用語を使いたがるのはなぁぜなぁぜ?
(↑あえてここ数年で流行った言葉を使ってみた)