グリップ1つでプレーに革命⁉~ グリップの太さについて~
どうも、Strings Proです!
今回からはグリップのお話。
正直、ラケットを買うタイミングじゃないとグリップの太さって気にしないんじゃないかと思います。
どうしてもお目当てのラケットがメインになってしまい、店員さんに「グリップの太さはどれにしますか?」って言われたときに初めて考える、なんてことよくありますよね。
そんなみなさんのために、今回は太さの選び方についてレクチャーしていきます。
実は、グリップの太さもプレースタイルごとに適した目安があります。
ぜひ、自分のスタイルと照らし合わせて、最適なグリップの太さを見つけていきましょう!
■グリップの基礎
一般的にはグリップを握った際、「親指が中指の第一関節に掛かる太さ」が最適と言われています。指関節が直角に曲がっている時が、身体の構造上、一番力を入れやすい状態だからです。
テニスでは、インパクト時にグリップを握ることでスイングスピードが更に加速し、最後の一押しをボールに伝えます。当然、握る力が強いほど球威も上がるので、「力を入れやすい太さ」を知ることはガットの選択と同じくらい重要です。
ちなみに、日本人で一般的な太さは「グリップ2」というサイズ。 掌が小さい女性やジュニアは「グリップ1」を使うことも多いので、サイズ感の参考にしてください!
■太め(親指が中指の爪に掛かるくらい)
○メリット
・脱力しやすい
先ほど言及したように、関節が直角に曲がっている時に一番力が入りますが、その状態に太さを合わせると「力みやすく」もなります。そこで少し太めのグリップを使えば、脱力するゆとりができるわけです。
主に力強いフラット系のストロークやサーブを武器とするプレーヤーは、太めを使う傾向にありますね。
読者の中には、緊張すると構えの時から掌に力が入ってしまい、思うようにスイングできなかった経験もあると思います。「力が入りやすい太さだから」かもしれないので、力み癖のある人は少し太めのグリップを使うと良いでしょう。
○デメリット
・疲れやすい
・細かい操作が難しい
太いグリップを使うと、疲れやすく細かい操作が難しい、というデメリットもあります。
パワーを解放しやすいので、その分エネルギーを多く使うわけです。長期戦に持ち込まれるとグリップ力が低下し、ミスや相手に攻め込まれる展開も増えます。
ある程度パワーがないと、使いこなすのは難しいでしょう。
また、手首の可動域が狭くなるため、細かいラケットワークが難しくなります。特に短いボールをスピンで持ち上げるには、ある程度手首の力が必要です。ボレー時も、細めと比べ面の正確な向きがぼやけてしまうため、扱いにくさはあると思います。
■細め(第一関節と第二関節の間に掛かるくらい)
○メリット
・細かい操作が簡単
・スピンを掛けやすい
ラケットヘッドを動かしやすいので、細かいラケットワークに長けています。特にストロークでスピンを多く掛けたいタイプは、細めのグリップを使うと良いでしょう。太いグリップよりもラケットヘッドが先行して動きやすく、球際でも簡単に回転を掛けられます。
あのラファエル・ナダルも、身長は185cmあるものの「グリップ2」を使用しているようですから、回転に特化したいなら細めのグリップがおすすめです。
また、取り回しの良さから、ボレーも打ちやすいメリットがあります。ダブルスを主戦場とする方の場合も、細めのグリップをお勧めします。
○デメリット
・力みやすい
・力負けしやすい。
デメリットはやはり、力みやすい点。細いということは、それだけ「握りしめる余裕がある」ということ。本来脱力すべき構えの段階から余分な力が入り、思うようなスイングができない要因となります。脱力が課題、という人は気持ち少し太めのグリップを使ってみると良いでしょう。
またグリップが細いと、力負けしやすいデメリットもあります。掌で固定できる表面積が通常より狭いわけですから、面を固定する力も弱まってしまいます。
■まとめ
いかがでしょうか。
テニスショップによっては、元グリップを細く調整してくれる店舗もあるので、色々試してみましょう!
■次回 グリップ1つでプレーに革命⁉②~グリップの形に拘ろう~
次回はグリップの形について!
よく見てみると、メーカーごとにグリップの形って違います。
グリップエンドが丸っぽかったり、最後だけ膨らんでいたり。。。
そんなちょっとしたことに、次回は着眼点を置いてお話ししていこうと思います!
お楽しみに!
※あくまで個人的見解です。
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