ベストチョイス編~オールラウンダーに合うガット~
どうも!Strings Proです!
今回はオールラウンダーに合うガットをご紹介します。
■オールラウンダーは「クリエイティブなデザイナー」
オールラウンダーとは、サーブ・ストローク・ボレー・フットワークなど、全ての技術が高水準のプレーヤーを指します。
最大の特徴は、何と言ってもプレーの華やかさ。
相手の剛速球を可憐なドロップボレーで簡単そうにエースを取ったり、相手の意表を突いたショットを放ったり、はたまた突然パワフルなショットを打ったり。。。
全てのスキルが高いため、自分のイメージをプレーに落とし込めるわけです。
まるで芸術家のような発想力でショットを組み合わせるので、見ている観客を楽しませるプレーもしてくれます。
■フィーリングのズレがプレーに直結
そんなオールラウンダーでも、本当に自信のあるパターンは1つか2つ。試合を見ていると大事なポイントで得意な展開に持っていけるよう、緻密に計算されたプレースメントを見せ、様々な形でポイントを取りにきます。他のショットも見せることで、得意なショットをカモフラージュするんですね。
一方、オールラウンダーは繊細な一面も。
オールラウンダーが一番嫌なパターンは、「フィーリングが合わず、プレーできる選択肢が限定される」状況です。選択肢の多さを最大の武器とするため、調子の悪いショットが影響してプレーが窮屈になり、崩れやすい傾向もあるんです。
際立った武器を持っているわけでは無いので、力勝負に持ってこられると案外負けがちです。トッププロになると気温や湿度も考慮したテンションにし、こうした感覚のズレをなくそうとする人もよくいます。
■一番得意なショットを軸にガットを選べ!
正直、オールラウンダーに合うガットはこれだ!と1つに限定できません。余りにも好みの打感や得意なショットにバラツキがあるからです。ただ1つ言えるのは、「自分の一番得意なショットにガットを合わせる」ことです。
先ほど言及したように、オールラウンダーはちょっとした感覚のズレが他のショットにも影響します。逆に言えば、「フォアは気持ち良いのに、ボレーは打ちにくい」といった感覚の開きはありません。良くも悪くも、フィーリングに引っ張られやすいのです。
今回オールラウンダーの記事を最後に書いた理由がこれ。まさに前回まで投稿してきた3つのプレースタイルのお話が、ここに通じるわけです。バコラー・サーブ&ボレーヤー・カウンターパンチャー。これら3つのスタイルを組み合わせられるのがオールラウンダー。当然、得意なショットはこの3つの中に関係してきますし、ベストなガットも絞られます。
詳しいお話は記事でご覧いただきたいですが、参考までにサマリーを載せておきます。
・サマリー
○ストロークで仕留めるなら
① フラットタイプ
:リンクスツアー or レーザーコード120
② スピンタイプでフラット系ラケット使用
:エクスペリエンス
③ スピンタイプでスピン系ラケット使用
:Gtour‐3
○ボレーで仕留めるなら
:ポリツアーレブ
○カウンターで仕留めるなら
:Gtour-1
ただ、それでは「オールラウンダーに合ったガット」という題名が詐欺になってしまうので、しっかりオススメのガットを1つご紹介します。
■ベストチョイスはこれ!
:ルキシロン 4G
決め手は何と言ってもテンション維持率の高さ。
フィーリングのズレは、特に柔らかいガットで頻発します。ガットの伸縮性が高いため、周囲の気温や湿度の影響を大きく受けるためです。気温が高ければいつも以上にガットは伸びやすく、気温が低いと伸縮性が大きく落ちます。
しかし、この4Gはポリで最も伸縮性が無いガットで、外環境の変化をあまり受けません。ちょっとしたテンションのズレで感覚が変わるのが嫌な人は、ぜひ4Gを張ってみると良いでしょう。
■次回:グリップ1つでプレーに革命⁉~グリップの太さについて~
次回はグリップについてお話します!
テニスってこの繋ぎ目のメンテナンスが非常に重要で、少しでも怠ると感覚のズレが発生するんですよね。ちなみに、これまでお話してきたガットは「ボールとラケットを繋ぐ」役割を果たします。
次回からのテーマであるグリップは、「身体とラケットを繋ぐ」役割です。ガットと同様、自分にあった太さや質感というのが非常に重要になってきますので、メリットデメリット含め、詳しくお話していきますよ!
お楽しみに!
※あくまで個人的見解です。
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