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「麗しき島々」収録曲について 2.喜界島の田植え唄

11月15日リリース予定「麗しき島々 beautiful islands」の2曲目は、喜界島の田植え唄です。

喜界島は奄美群島の一つです。
喜界島には今でも「塩道長浜節」「むちゃ加那」などは大会でも歌われるような有名な曲だけでなく、喜界島固有の唄が何曲もあります(今回はアルバムの中に2曲、喜界島の曲を入れました。もう1曲についても後日ご紹介します)。

この田植え唄、喜界島の唄者、菅沼セツエさんにお会いした時に聞かせていただき、大変感動した曲です。
実は私のシマ唄の姉弟子が喜界島に嫁いでいて、お願いして地元の唄者に会わせていただきました。以前から喜界島に行きたい行きたいと思いながら台風などで行けなかったのですが、今回の滞在は非常にありがたい邂逅の連続となりました。
この田植え唄は非常に牧歌的で、三味線伴奏で聞かせて頂きましたが、
今回、笹子重治さんにギターをお願いすることが決まった時、この曲をアレンジして頂くことが最初に思い浮かびました。
笹子さんは録音した菅沼さんの音源を元に着想を膨らませていただきました。

田植え唄
今年稲がらし
ししだまの実り ヤーリガエ
ハレ わゆみなあるかなに
まぐめ高さウレー
嫁とぅ姑なりぃば挨拶ぬふばさ ヤーリガエ
ハレ石のうぃいねななちゃうとぅちゃごとぅにウレー
元どぅ元なゆり すらが元なゆんにゃヤーリガエ
すらがむぅとぅなゆうす になしかづら

意味
今年の米がなし(美称)は、ししだま(稲粒に似た植物)のように豊作だ。
去年の米がなしは、水不足で、少ししか取れなかった。
今年の米がなしは、田んぼの畔が枕になるほど豊作だ。
お嫁さんと姑は、挨拶をするのもきつい間柄だ。石の上に茶碗を落としたように。根元が元になる、穂先は元にはならない穂先が元になるのは根無しかずらである。

参加ミュージシャン:笹子重治さん(ギター、ハンドクラップ)



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