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伝説の2人組。

地元のアマチュアミュージシャンで何組か、
尊敬している人たちがいる。
一気に書こうと思ったけど、ちょっともったいないので、
今日はその中から最も尊敬している
伝説の夫婦ユニットのことを書くことにする。

残念ながら数年前に旦那さんは亡くなってしまったんだけど、
とにかく地元の、いやそれだけじゃなかったのかもしれない、
沢山の人に影響を与えたミュージシャンだ。

亡くなった旦那さんは、全く聞こえないわけではないけど大変耳が悪く、
歌の音程を外してしまうこともしょっちゅうの人だった。
耳が悪いせいか、大勢での会話に入ることはほとんどなく、
片隅でよく本を読んでいた印象がある。
小さく褒めるのがとても上手な人で、
終演後、良かったと思う人にはいろんな人に声をかけて
勇気づけたりしていた。
もちろん、私も小さく褒められたうちの一人だ。
人を楽しませるのがとにかく好きで、
お笑い番組を見てはMCの内容を研究している、そんな人だった。

奥さんの方はと言えば、
まったく飾らない性格で、男気があってかっこいいのに、
どこか女性らしくかわいらしい。
誰とでもすぐに友達になって楽しく話しができてしまう、
人に好かれるお手本のような人だ。
エネルギッシュにジャッキジャキに弾くギターの音は、
誰にも真似できない、彼女オリジナルの音で、
聞いててほんとうに爽快だ。
10代の頃から弾き続けているギターも、
修理に出しながら大切に愛用しているらしい。

そんな二人のステージは、
とにかくドラマチック、かつ、ロマンチック。
時事ネタをからめたMCではしっかり笑いをとる、
そんなライブだった。
歌は音程が外れているし、超絶テクニックのギターでもないけど、
歌もギターの音も、曇りがなくまっすぐで、
毎回ズバンと胸によく響いた。
「かっこつけずに、大好きな音楽を全力で」
2人の演奏に毎回感動するのは、
何回考えても、その純粋な理由だけだったように思う。

2人は地元でのステージ歴は長く、
大小問わず、県内のあちこちのステージで沢山の歌を歌い、
年齢や音楽歴に関わらず、沢山の人たちと交流していた。
私は旦那さんとは亡くなるまでの2年位しか関わりがなかったけど、
ずいぶんあちこちの現場に一緒に連れていってもらって、
本当にいい経験をさせてもらった。
彼らと一緒に出たステージで
つまらなかったものや嫌だと感じたものはひとつもなかったし、
沢山の良い音楽を教えてもらった。

旦那さんの葬式には、平日の昼にもかかわらず、
200人以上の友人が集まり、盛大に見送った。
棺桶の中の彼は、アロハシャツを着て笑ってて
最期の最期まで笑わせてくれたし、
葬儀に訪れた弔問客の集合写真も、みんな良い笑顔だった。
こんなに感動した葬式は、これが初めてだった。
最期まで、エンターティナーそのものだった。

彼らに会う前と会った後では人生観が変わる、
本当にそんな二人組だった。

旦那さんが亡くなって数年が経つ今、
奥さんはようやく夫婦でつくったオリジナル曲を
ひとりで全力で歌えるようになった。
もうすぐ旦那さんの命日。
その周年イベントが今年もある。
みんなで賑やかにいきたいものだ。

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ここんとこ手を抜いちゃってごめんなさい。
上手く寝つけなくて、さすがに寝不足すぎてダメでした。
これからもそんな日もあるかと思いますが、
また読んでもらえたらうれしいです。
ありがとうございました!

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