ソーシャルイノベーションフォーラム2019「いろとりどりな 家族のカタチ」に登壇します
11月29日から12月1日まで開催される、日本財団主催のソーシャルイノベーションフォーラム2019に登壇します。
ソーシャルイノベーションフォーラムは、官民学等様々セクターの人達が、社会の解決や社会をより良くするための様々なセッションやワークショップなどが開催されるイベント。一昨年には、「ひらく公園」というセッションにて、モデレーターも務めました。
今年登壇するセッションは、「いろとりどりな家族のカタチ」。サブタイトルには「結婚・出産しなくても家族になれる時代に私が選ぶのは?」が付いています。
かつての「初婚の男性と女性が法律婚し、子供を二人を育て、男性は働きに、女性は専業主婦で」という一つの家族のあり方が日本のロールモデルだとされてきました。しかし、今ではそうした家族モデルは大多数ではなくなっています。
独り身で生活する人、国際結婚する人、未婚出産する人、離婚・再婚を繰り返し、さらに連れ子再婚する人(片方だけもあれば、両方も)、LGBTカップルや選択的夫婦別姓のために事実婚する夫婦、里親や特別要支援組など、実子じゃない子供を育てる人(実親ではない人に育てられる人)とその家族など、結婚や家族のあり方や形は今や様々です。
いろんなあり方ができるなか、社会がそれをすべて受け入れたり制度として対応しきれていないのも事実です。そうした多様な家族のあり方を、じっくり考えてみようというのがこのセッションの目的です。
セッションゲストに、家族社会学が専門の山田昌弘教授、同性カップルの里親受け入れを推進している、一般社団法人レインボーフォスターケア代表理事の藤めぐみさん。そして、私。事実婚を選択した実例として、登壇することになりました。
登壇にあたって、こんなメッセージを寄せました。
選択的夫婦別姓や同性婚、パートナーシップ制度などこの数年で大きな社会的なテーマとなっています。これまでの、お父さんは外で働きお母さんは専業主婦という単一的な家族の形は今や少数で、多様な家族のあり方が広がっています。私自身も、男女の平等性などの考えから、異性との事実婚で現在は1歳の子供とともに日々を過ごしています。男性性や女性性のあり方、社会における立場の変化、生活の仕方からそれぞれの働き方、パートナーとの関係や親子の関係といった「家族」の形は多様であり、私たちの社会すべてに関わってくる問題です。だからこそ、誰もが幸せに暮らせる社会とするためにみなさんとともに対話を重ねていきたいと思います。
それまでの固定概念に縛られず、個々人が生き生きと生活したり働いたりできる社会の基盤として、家族という存在はとても大きいものがあります。だからこそ、周囲の目や社会の空気ではなく、自分がどうありたいのかを考えることが大切です。
2時間というセッションですが、参加する人にとって少しでも有意義な内容になればと考えています。
(写真は、2017年のソーシャルイノベーションフォーラム「ひらく公園」に登壇した際の様子)