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人生で初めて音ゲーの大会に参加した話(2)

はじめに

はじめましての方ははじめまして、EGPT(えじぷと)と申します。
4/29-30に行われたbeatmania IIDXの大会「エリナ杯」に出場したので、その際の出来事や、大会を通して得た教訓について執筆しております。

エントリー~前夜祭までと、本戦+全体振り返りの2部形式としており、こちらはその第2部です。第1部は以下のリンクからご覧いただけます。

読み辛い部分があったらごめんなさい。
よろしければ、最後までお付き合いいただければ幸いです。

この記事の目的

(第1部と同じ)

第1部のまとめ

  • 念願のエリナ杯エントリーができました

  • 自選は「1クレ目1人ローカルアリーナ」で練習しましたが、他選の練習はあまりできていませんでした

  • 前夜祭で他選の練習不足を痛感し、本戦当日朝に悪あがきすることにしました

当日午前

7:30頃起床し、HITA*選手、NO4XTK選手と合流しました。
8:40頃にホテルを出発し、コンビニでコーヒーを買って眠い目をこじ開けながら、朝練のため新潟ラウンドワンへ向かいました。
(プレイハウスエリナで練習する手もありましたが、仮に全員が朝からエリナに集まった場合十分にアップできないのでは?と3人で話した結果、エリナから車で40分ほどの距離で行けるラウワンに行こうという結論になりました)

朝練

私たちにとっては幸いなことに朝の新潟ラウンドワンは人が少なく、11時過ぎまで連コでプレイし続けることができました。
筐体上では、昨夜就寝前にリストアップした「投げられたらやばい他選曲」を練習しました。練習した曲と練習方法(オプション等)は以下の通りです。

  • SWEET LAB(S乱、スクラッチのリズムを体へ叩き込む)

  • GENOM SCREAMS(R乱←外れ引いたら普通にしんどかった)

  • satfinal(正規で安定を狙う)

  • Onyx(当時のWEEKLY RANKING対象曲でもあり停止タイミングを覚える必要があったため、配置が無難な正規で練習)

  • One for all(リザルトを見て上手い人が多い印象だったため、スクラッチのリズムやランダム譜面予測の練習)

  • 2hot2eat(ギアチェンの仕方とリズムの予習)

  • 魔法のかくれんぼ(R乱←一発でまあまあスコア出た、よかった)

ほか、普通にレベル12の曲を複数練習して指の動きを確認したりしましたが、少なくとも前日よりは良い感覚を得ることができました。
ただ、あらかじめ用意していた手袋をなくしました。。何してんの。。

エリナへ

3人ともギリギリの時間まで練習してからの出発となったため、プレイハウスエリナへの到着が集合時間ちょうどくらいになってしまいました。
急いで受付を済ませ、会場へ向かい昨日知り合った方々と挨拶しながら待っていました。その後本戦の組み合わせを決めるためのくじ引きが始まり、エントリーNo順に運営側で用意されたトランプを引いていきました。

くじ引きの結果、1回戦の対戦相手はG*選手、REO選手、KYON選手に決定しました。
G*選手はBEMANI PRO LEAGUE(以下BPL)のチームレジャーランド所属選手、他の2人は前夜祭でも対戦した方々で、自分より遥かに実力の高い3人が集まる形となりました。(誰が相手でもそうだったけど)

1回戦

試合まで

手袋をなくしてしまったため、熱い缶コーヒーを2本ほど買って大会までなんとか手の状態を保たせようとしていました。
また、事前の通知では「使用する筐体は対戦者間の話し合いで決定する」とのことになっていましたが、第3試合までは運営から呼ばれた順に使用する筐体が決まっている様子でした。(私たちは第4試合)
呼ばれた順に筐体が決まる場合、A筐体(1番右の筐体)で1曲目に自選曲をやることになっていたと思われますが、昨日の練習で最も適応できていなかった筐体なので個人的にはできれば回避したいところでした。
この件に関して、本大会の運営サイドでもあったREO選手が調整をしてくださり、第4試合からは当初の通知通り「対戦者間の話し合いで使用する筐体を決める」ようになりました。結果、使用筐体はB筐体(右から2番目の筐体)になりました。

試合

対戦前、各選手が配信用のカメラに向かって意気込みを語る時間がありました。私も緊張の中考えていたことをなんとか言葉にしていましたが、司会のおくむらなつこさんが相槌を打ってくださったりしたおかげで気持ちを落ち着けて話すことができました。本当にありがたかったですね….
その後筐体に立ち試合スタート。

① Onyx(A) 選曲: G*選手
まさかの朝練予習曲的中。練習しておいて損はないという考えでしたが、本番でプレイすることになるとは思っていませんでした。
オプションを正規譜面で決め打ちしていたのも功を奏し、前半は上手くいっていました。2回目の停止の際、スクラッチがうまく入らず大量失点した関係で自己ベストからやや離れてしまいましたが、REO選手とKYON選手のランダム譜面が白鍵2356の外れ配置であったこともあり2位を取ることができました。
アーカイブを見返すと、この曲の時点でこの後の失敗への伏線(FAST寄り、最後キグレ)があったんですよね…

FAST60台に対しSLOW10台、最後キグレ。

②Heavenly Sun(A) 選曲: EGPT
G*選手とは過去アリーナッモードで対戦経験がありましたが、Heavenly Sunで勝負したことはなかったので(Wanna Party?(L)とか投げていました)、予定通り選曲。
サビ前まで7個落ちは悪くない出来。後半もランダム譜面があまり当たっていない中で耐えていましたが…

やってしまった。

最後の1ノーツでキグレを出してしまい、1点差の2位に…あまりに悔しく筐体上で文字通り崩れ落ちました。(足が震えていたせいで尻もちまでついた)
max-15という最終スコアは練習の様子を考えれば悪くないのですが、サビ以降1位と2位が入れ替わる様子が視野に入っていたプレッシャーに最後の最後で耐えきれませんでした。

③LOVE AGAIN TONIGHT  ~for Mellisa mix~(A) 選曲: REO選手
アリーナで何度かプレイした経験があり、譜面もある程度覚えていたので、気持ちを切り替えて臨みました。(REO選手のS乱というオプションには驚きましたが…max-4は流石すぎました)
微妙にズレたスクラッチも落ち着いて光らせた結果、max-9で2位を取ることができました。また最後キグレだったけど。

④Papilio ulysses(A) 選曲: KYON選手
曲開始前、REO選手の筐体画面に不具合が発生してしまいました。

REO選手の画面にR乱がかかってしまう事態が発生

この状況で、他の選手は続ける?やめる?という微妙な感じのまま曲が始まりましたが、ひとまずREO選手以外の3人はプレイすることに。この時は少し動揺していたこともあり、終始失敗し続けて自己ベストとかけ離れた点数を出してしまいました。

その後、事前に通知された規定通りメンテナンスが行われ、再度全員でPapilio ulyssesをプレイすることになりました。
この際、スクラッチの重さの設定を1段階重くする調整をしたところ効果があり、結果は3位で変わりませんでしたが1回目より100点ほど点数が上がりました。

試合結果

最終的に、3ptでの2位通過となりました。

色々な出来事があり非常に濃い試合でしたが、実力の高い2選手を獲得ポイントで上回って2回戦に進出することができ、驚きと喜びで感情が満たされました。
ただ、「使用筐体が話し合いで決まるようこの試合から変更されたこと」、「相手の選曲に予習した曲や精度勝負の曲があったこと」、「REO選手はPapilio ulyssesを1度しかプレイできなかったこと(実際、自分は2回目で1回目の反省をもとにプレー内容を修正しました)」など、自分が有利になる様々な要素が絡み合った結果の2位であり、この組み合わせで自分が2位になるのは冗談抜きで奇跡に近いことだったと思います。
その奇跡に近い形で得た2回戦を戦う権利を無駄にしないためにも、もう一度全力で頑張ろうと心の中で誓っていました。

2回戦

試合まで

2回戦のお相手は、第4試合を1位通過したG*選手に加え、第3試合を1位通過したSEIRYU選手(BPLチームシルクハット所属)、2位通過したAZUSA選手でした。
試合前SEIRYU選手がフレンドリーに話しかけてくださり、左手の運指で心がけていることなどを教えていただきつつ、「EGPTさん何投げるんですか?」「停止系です!SEIRYUさんが投げるのはやはり正規当たり譜面ですか?」「ミラー当たり譜面投げます!」…というような会話をしていました。
私の自選は当初の3候補でまだ投げていない「(This is not) the Angels (A)」に決め打ちしていました。擬似停止の予習が必要でありながら、殆どはBPM130のガチ押し譜面で構成されていることもありレベル11では最も自信のある譜面でした。
「ミラー当たり」と聞いてBPLを思い出しICARUS(A)のtextageを確認していましたが、いやそもそもあれG*選手の選曲だったわ。

試合

遺言(?)を配信カメラ上に残し、筐体へ。

① Inferno of Fomalhaut (A) 選曲: SEIRYU選手
はいおわった。AAA出したことのない譜面がきました。
R乱で当たり配置を引けるよう祈っていましたが、そもそも当たってもG*選手に勝てないしどうせならミラーかランダムにしてもよかったかも。
AAA-119、それはそうという感じのスコアで4位。

② sometime (A) 選曲: AZUSA選手
NO PLAYで申し訳ございませんでした。その2
トリル配置が1048式にとってかなり厳しい配置で押せずにmax-59で4位。
同じ運指を使っているはずのSEIRYU選手はmax-14(しかも初見)で、思わず「なんで?」と言ってしまいました。悔しくて大会終了後sometimeの復習してました。

③ (This is not) the Angels (A) 選曲: EGPT
反省しかないです、これ。
疑似停止や減速スクラッチはほぼ上手くいったのに、普通のガチ押し地帯で失点しまくってmax-50で4位。(自己ベストはmax-22でした)
終了直後は譜面が外れていたのが敗因と考えましたが、アーカイブを見たところ、FAST40:SLOW8とかなりFASTに寄ってしまっていたことが分かりました。ガチ押し譜面や中速譜面で一番気を付けないといけないところだとわかっていたのに…
また、中盤の区切りで1位という表示を見て、「これはいける!」と少し油断した面もありました。単純な鍵盤力で大きく劣る自分は、ソフランを乗り切った後こそ最大限に集中する必要がありました。

④ SpaceLand☆TOYBOX (A) 選曲: G*選手
正直自選で4位を取ってしまったことで頭真っ白になっていました。
元々苦手な曲であったこともあり全く押せず、AAA+100くらいで4位。

試合結果

まさに「完敗」で、清々しさもありつつ悔しさもありつつ…とにかくいい経験になりました。

その後

自分の試合が終わった後は、トップランカーが集った準決勝、決勝をギャラリー勢として観戦しました。
決勝はもはや何が起きているのかわかりませんでした。凄まじい試合を見せてくれた選手の方々、ありがとうございました。

まとめ

EGPTのエリナ杯は2回戦敗退という結果に終わりました。
「1回戦突破」という当初の目標を達成できたので非常に満足していますが、プレー内容や大会への取り組みには反省点も多くありました。

教訓たち

  • 練習法の反省

    • 自選→間違っていなかった…はず
      1クレ目1人ローカルアリーナ法は継続し、今後はいかにパフォーマンスを上げるかにフォーカスできればと考えています。

    • 他選→課題がみられた
      特に今回の形式と私の目標を踏まえると「2位力」が重要でした。
      自選の選手に勝てなくても他の2人に勝てるよう、投げる可能性が高い曲を予想し練習しておくことを前もって行うべきでした。

  • 本番の反省

    • 1曲1曲、自分のリザルトを見て状況を把握する
      結局1回戦~2回戦を通してFASTに寄りがちな状況を改善できませんでした。「目線を下げる」、「JUDGE AUTO ADJUSTをつける」など、対応法はあったはずです。闇雲に試せばいいというわけではないですが、引き出しを用意しておくべきだなと思いました。(1人ローカルアリーナや、普段のアリーナモードでこの状況を想定したトレーニングをすべきなのかもしれません)

    • 1点にもっと貪欲になる
      今回精度勝負をBPL選手に仕掛けましたが、普段から1点の世界で熾烈な勝負を繰り広げている選手に勝つためには「最後にキグレを出す」「途中で気を緩める」といったことを何度もしていてはいけないと感じました。これらも、普段の練習で改善できるよう心掛けたいところです。

最後に

まず今回のエリナ杯を開催し、円滑な大会進行をしてくださったプレイハウスエリナのスタッフの方々に厚く感謝申し上げます。
また、終始明るく交流してくださった選手の皆様、本当にありがとうございました。Twitterで既に繋がっていた方々と対面したり、本大会で初めて知り合った方々とも仲良くなれたりして、すごく良い経験になりました。
行き~帰りの3日間車を運転してくださったNO4XTK選手、同行者のHITA*選手のお二人も大変ありがとうございました。長時間移動だったのに車の中で一生ビートマニアの話してましたね。
色々ひっくるめて、「この大会に参加してよかった」と心から思うことができました。

今後について、来週5/14(土)開催の第3回べあー杯に「チームプリキュア」の一員として出場する予定です。

キュアエジプトと申します

まずはべあー杯に全集中し、この大会も「参加してよかった」と思えるよう取り組んでいく所存です。優勝目指します!!!

第1部・2部合わせて1万字以上となりましたが読んでくださった方は本当にありがとうございました…長々とした自分語り、大変失礼しました。
おそらくべあー杯終了後もnoteを書くと思うので、その際はまた御一読いただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

おわり

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