第3回べあー杯に出場した話(2)
こんにちは、EGPT(えじぷと)です。
2022年5月14日に東京レジャーランド秋葉原1号店で行われた、beatmania IIDXのチーム戦大会「第3回べあー杯」に、チーム「プリキュア」のメンバーとして出場しました。
2部形式で大会の振り返り記事を執筆しており、こちらはその第2部で、大会当日の振り返りとなります。
私が出場した試合を中心に振り返るので、相変わらず自分語りの多い記事となりますが、どうかご容赦ください。
第1部は以下からお読みいただけます↓
当日朝~大会スタートまで
10時にとある整体サロンに行き、60分間身体をほぐしてもらいました。
実際に身体のコンディションへどれほど好作用したかは不明ですが、少なくとも「今自分の状態は完璧だ」と思いこむフラシーボ効果はありました。
その後、予定通り12時前に会場へ到着しました。えのもと選手とはむ選手は既に到着しておりました。2人と個別でお会いすることはありましたが、チームメンバーの3人が揃ったのはこの日が初めてでした。
Aブロック第1試合 「プリキュア」vs.「北の国から」
先鋒戦 EGPT vs. CIS選手
EGPT選曲: spin the disc
route 80sと前日まで迷っていましたが、本番想定の練習を何度も行ったspin the discにしました。最初の7ノーツを絶対光らせようと意気込んでいましたが、本番はいきなり3つ黄グレ(FAST)が出てしまいました。
「マジか~」となりましたが、その後少しずつ判定を取り戻し、MAX-14で勝利。1クレ1曲目にプレーした際の平均値がMAX-15前後だったので、想定通りのスコアを出すことができひとまず安心しました。
ただ黄グレの内訳をみるとFAST13:SLOW1だったので、やはり大会ではFASTに寄ってしまうことを再認識し、以降いつも以上に目線を落とすよう意識しました。
CIS選手選曲: Really Love
はい…1番不安な奴来ました。
結局ズレたスクラッチの光らせ方は掴めなかったので、開き直ってピカグレを取れるところだけちゃんと取ることに集中しました。
スクラッチが来る度「点数入った!俺にしては上手い!!」と自己暗示をかけながら最後まで駆け抜け、なんとか勝つことができました。
本当に良かった…スコアもそれほど自己ベストから離れず上出来でした。
ちなみに、CIS選手のオプションがランダムだったのは意外でした。バスが左手側に来たら終わりだと思っていたので自分はミラー一択でした…
中堅戦 ENMT!選手 vs. POSO*Y選手
ENMT!選手選曲: Miracle Sympho X
えのもと選手のR乱配置が4バスでかなり押しにくそうでした…ミラーでMAX-53とメチャウマスコアを出したPOSO*Y選手の勝利。POSO*Y選手選曲: DIVE ~INTO YOUR HEART~
えのもと選手がランダムで地獄みたいな配置を引いている中必死で光らせ続けており、本当に祈りながらずっと応援していました。
しかし、最後のノーツで1点差がつき、POSO*Y選手の勝利。
私もエリナ杯のHeavenly Sunで同じ様なことをしたので、筐体から崩れ落ちたえのもと選手の心中を察しました…
大将戦 86*選手 vs. 99MOON選手
86*選手選曲: tripping contact(teranoid & MC Natsack Remix)
はむ選手は大会初出場で緊張している様子でしたが、この時のパフォーマンスは相当安定していたように感じます。
後半に点差を広げ、MAX-76という流石の出来ではむ選手の勝利。99MOON選手選曲: Back Spin Sweeper
99MOON選手の選曲はチーム内でも予想できておらず、「nostosじゃないといいなあ」という感じでした。
中でもこの曲は意外でしたが、トリルやBSSなどはむ選手がしっかり対応しており、99MOON選手に20点差をつけて勝利。
結果、8-4で「プリキュア」の勝利となりました!ぷいきゅあつおい!!
準決勝進出のために初戦を絶対に勝ちたかったので、はむ選手の2タテには胸が熱くなりました。
次の第2試合「北の国から」vs.「べじたぶる倶楽部」で「べじたぶる倶楽部」が勝利し、「プリキュア」の準決勝進出が確定しました。
大会用筐体の隣で練習をしながら試合経過をチラ見していましたが、大将戦(POSO*Y選手 vs. RAITO.選手)の鬼天がレベル高過ぎて普通にビビりました。
(中堅戦で次の対戦相手であるX-JIN選手がプレイしている間に、投げられそうなPsycho Sheep Riddimを練習したりしていました)
Aブロック第3試合 「べじたぶる倶楽部」vs. 「プリキュア」
準決勝進出は確定しましたが、2位通過の場合準決勝で優勝候補の「出張!上野動物園」と対戦することになるだろうとチーム内で予想していました。
よってできれば1位通過したい…ということで、再度気合を入れてこの試合に臨みました。仮に引き分けた場合獲得ptの差で2位通過になるため、やはり先鋒で2タテし、後の2人が自選キープで勝てる状況にしたいところでした。
なお、第2試合の間練習していた時もFASTが暴発していたため、判定位置を0.05だけFAST側へ上げて試合に臨みました。
先鋒戦 X-JIN選手 vs. EGPT
X-JIN選手選曲: Psycho Sheep Riddim
予想通りの選曲で、予定通りR乱を使用して臨みましたが、練習したことのない配置を引きました。外れ配置ではないものの少し動揺してしまい、BSSでコンボを切ったり、中盤のスクラッチ地帯で想定以上に失点したりして、練習時の平均値より10点ほど低いスコア(MAX-27)になりました。
正直「負けたかも」と思ったので、グラフを見て勝ったと分かった時胸を撫で下ろしました。X-JIN選手の振り返りブログを拝読しましたが、X-JIN選手もこの時は練習時よりも失敗してしまった様子でした。やはり大会の一発勝負は難しい…(X-JIN選手の記事はこちら)
反省: R乱使うなら全12通りちゃんと練習するEGPT選曲: Miami Sunset Drive
先に他選曲を勝利できたので、多少緊張の糸はほぐれました。
スコアが安定していたので正規譜面で勝負。
とにかく目線を固定し、1音1音引きつけて丁寧に押していった結果…
MAX-9!?
なんと自己ベストを更新して勝利しました。
流石に自分でも震えながらリザルトを撮影してしまいました。
中堅戦 RAITO.選手 vs. 86*選手
RAITO.選手選曲: yellow head joe
譜面傾向的にはむ選手にも十分勝ち目があると思っていましたが、精度力と本番力が高すぎるRAITO.選手の勝利。86*選手選曲: Sweet Sweet♡Magic
はむ選手の自己ベストが高く、かつRAITO.選手が今作未プレイで、譜面のリズムを覚えていないと失点しやすい部分がある曲なので「勝てる!」とプリキュア一同思っていました。
一発でMAX-24って何ですか?聞いてないのですが。RAITO.選手の勝利。
大将戦 HIDEKA選手 vs. ENMT!選手
HIDEKA選手選曲: Bounce Bounce Bounce
知ってた。ストラテジーカードどこ…?ここ…?
えのもと選手もかなり食らいついていてアツかったですが、スクラッチの処理が終始上手かったHIDEKA選手の勝利。
この時点で「べじたぶる倶楽部」の勝利が確定しました。ENMT!選手選曲: AsiaN distractive
ミラー譜面で細かいズレや24分を光らせまくり、MAX-87と高いスコアで終えたえのもと選手の勝利。マジでうまかった!!
結果、5-7で「べじたぶる倶楽部」の勝利。「プリキュア」はAブロック2位通過となりました。
その後Bブロックの試合が行われ、Bブロックは「出張!上野動物園」が1位通過、「パワー」が2位通過となりました。
事前の予想通り、準決勝の対戦相手は「出張!上野動物園」となりました。
準決勝第2試合 「プリキュア」vs.「出張!上野動物園」
先鋒EGPT→中堅えのもと選手→大将はむ選手のオーダーは早々に確定とし、準決勝第1試合の間練習を行っていました。
(第1試合の経過もチラ見程度にチェックしましたが、REGARD選手の圧倒的火力と、サドンデスでのFOHTE選手の神懸かり的プレーが印象的でした)
この時、何かの間違いで*WOOL*選手を2タテできないかと必死で付け焼刃の対策をしていました。ライバル登録していた*WOOL*選手の「SCORE LOSE」フォルダを漁ってスコアが非常に高い曲を見つけては練習したり、*WOOL*選手がop.31 叙情をプレーしていたのを見て自分もプレーしてみたり。
調子がどんどん上がっていき、普段の自分では到底出せないようなスコアが次々と出ていました。
先鋒戦 EGPT vs. *WOOL*選手
EGPT選曲: OUTER PLANETS
当初の予定(第1部参照)通り、*WOOL*選手には先鋒CHARGEの得意曲を投げました。*WOOL*選手がランダムを使用したとわかった時点で、心の中でガッツポーズしていました。(この曲のランダムはCN絡みの鍵盤配置が厳しいものになることが多いため)
最後まで大きなミスをせず、MAX-21で勝利!
自己べスト-4点で大満足の出来でした。
*WOOL*選手選曲: Magical
直前の練習で、*WOOL*選手のこの曲の自己ベストがMAX-10であることを知り驚愕し、これは敵わない…と思っていたら案の定投げられました。
「とにかく勝ちたい」との思いで緊張感を高めていましたが、1ノーツ目で黄グレを出してしまいある意味吹っ切れました。
その後は降ってきたノーツをただただ無我夢中で押し続けていました。100%を超えて150%くらいの力を出していたと思います。
曲が終わってグラフを見ると…5点差で負けていました。自己ベストを5点更新しましたがそれでも勝てず、壁の高さを痛感しました。
最後に失点が重なったのが敗因と思っていましたが、アーカイブを見返すと最初から最後まで*WOOL*選手が上回っていました。完敗!!!
中堅戦 ENMT!選手 vs. RIN選手
ENMT!選手選曲: ZENDEGI DANCE
直前の練習でえのもと選手はMAX-38を出していました。えのもと選手のオプションはR乱でしたが、練習時の配置で勝負したかったですね(?)
逆にRIN選手のランダム配置が当たっていたのも誤算でした。結果、RIN選手の勝利。RIN選手選曲: IDC feat. REVERBEE(Mo'Cuts Ver)
RIN選手のパフォーマンスがとにかく圧巻でした…!この曲でAAA+117を出せるプリキュアは現状実在しません。RIN選手の2タテとなりました。
大将戦 86*選手 vs. 9MARY0選手
86*選手選曲: がっつり陰キャ!?怪盗いいんちょの億劫^^;
ついにはむ選手がレベル12をプレーできる!ということで1人の観戦者として純粋に楽しみでした。
序盤は9MARY0選手がリードしていましたが、はむ選手が徐々に盛り返し最終的には29点差ではむ選手の勝利となりました。ナイス!!!9MARY0選手選曲: GO OVER WITH GLARE -ROOTAGE 26-
9MARY0選手が得意としているガチ押し曲ですが、はむ選手もガチ押しは苦手ではなかったので、勝てると信じ全力で応援をしました。
しかし中盤から徐々に点差をつけ、最後まではむ選手を上回り続けた9MARY0選手の勝利となりました。はむ選手も3,800点超えの高いスコアでしたが、9MARY0選手あっぱれ!でした。
結果、4-8で「出張!上野動物園」の勝利。「プリキュア」の戦いは準決勝で終わりました。
この後決勝が行われましたが、先鋒から大将まで大接戦やバケモンプレーの連発で非常に見応えがありました。(まだご視聴されていない方はアーカイブで是非!!)「出張!上野動物園」さん優勝おめでとうございます!!!!
余談
Bブロック第2試合の先鋒戦(*WOOL*選手 vs. HITA*選手)で解説を担当しましたが、大会を通して解説をされていたU76NERさんが大量にメモ書きをしているのを見て準備の丁寧さに驚きました。なお、私はFrozen Rayの譜面をあまり覚えていませんでした。大変失礼いたしました。
本番はプレーに集中するためにイヤホンの音量を普段より2段階上げました。応援の声が力になるとも思いましたが、会場のざわつきや解説の方々の声が聞こえて心拍数が上がるのが心配でした。
(会場の様子はアーカイブでじっくり楽しみました)大会を通して自分が出場する際はド緊張しており、手足がプルプル震えていました。「精度の妖精」だとか「海外進出」だとか「愛の戦士」だとか意味不明な発言をしていたのはポエマーな自分を演じて緊張を紛らわせる目的…がなくもなかったです。スベり倒してしまい大変申し訳ございませんでした。
おわりに
改めて、お礼をさせてください
大会に携わった全ての方に多大なる感謝を申し上げます。
エリナ杯の時もそうでしたが、べあー杯に参加したことで数十人以上の方と新たな繋がりができました。このような場を設けてくださったべあーさんには何度感謝してもし足りないです。
また、北海道からお越しくださった9MARYO選手と*WOOL*選手、アチアチなプレーとお土産ありがとうございました!
9MARYO選手とは大会前日と翌日にガチ押しバトルをさせていただきましたが、2回とも超楽しかったです。また機会があればよろしくお願いします。
*WOOL*選手ともまたバチバチ先鋒対決をしたいです。8割方私がボコボコにされそうですが。
そして、チーム「プリキュア」のえのもとさんとはむさん、改めてお疲れ様でした。本当にありがとうございました。
一緒のチームになるまでは知り合いですらなかったのに、初めてお会いした時から2人ともめっちゃ話しやすくてすぐに仲良くなれました。
大会にも皆で本気で取り組み、本番も皆で喜び、皆で悔しがり…楽しい時間を過ごせたのは2人のおかげです。
そもそもえのもとさんが第2回のエントリー時に声をかけてくれなかったら私はべあー杯に参加できなかったでしょう。冗談抜きで命の恩人です。
いつかまた「プリキュア」で大会に出たいですね。次も暴れましょうね。
総括・今後について
ここまで散々自分語りしましたが、最後に改めて自分のプレーを振り返ると全体的に120点の出来だったと言えます。
正直参加者一覧を見た時は戦々恐々としていました。Verflucht(L)のスコア見たら全員自分より50~350点高かったし。それでも、精度力を武器に戦えたのは間違いなく自信になりました。
本番力など色々な人からお褒めの言葉をいただけて光栄でしたが、条件(出場ジャンル、十分なアップ時間)の面や当日の運も味方したのかなと思います。ですが、本番を見据え色々考えて準備を行い実際に成果をあげられたという経験は、音ゲーに限らずこれからの人生の糧にしていきたいところです。
今後のことについても少しだけ…
エリナ杯前~べあー杯までの約1か月間、音ゲー人生の集大成にするつもりでビートマニアに時間を割いてきました。
実際べあー杯直前は「大会が終わったらnoteで引退宣言するか!w」とまで思っていました。が、いざ終わってみると、この期間で多くの経験を得て様々なプレーヤーとの交わりも生まれた中、ここで音ゲーから離れるの勿体ないな…という感情の方が強くなりました。ビートマニアで試してみたい事も複数できました。つまり、引退はしません。音ゲーマーは引退が下手。
ただ、しばらくは仕事や音ゲー以外の趣味の優先度を高め、ビートマニアを遊ぶ頻度をこれまでより少し落とす予定です。
色々と落ち着いたらまた頑張ります。モチベーション高まってすぐ元通りになるかも…?少なくとも、ICARUS(L)を倒してレベル12全白になるまではやめられないですね。
というわけで、皆様今後とも何卒よろしくお願いいたします。
さて、今週末の21日はTAITO STATION Tradzのイベント、来週28日も大阪でビートマニアの大会があります。出場される方を心より応援しております。
そのあとは、待ちに待ったBEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-が開幕です!
今後のビートマニア界の一層の繁栄を願って、このnoteを締めさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。