熊井玲(ステージナタリー編集長)――ブルーエゴナク 『ふくしゅうげき』応援コメント⑧
ブルーエゴナクを初めて観たのは、2017年の「劇トツ×20分」だった。
前年度の優勝団体、かつ地元劇団ということで客席の期待も高く、それに応えようという劇団の熱意が強く伝わってきた。
次に観たのが今年の「せんがわ劇場演劇コンクール」。そう、これまで私は2回ともコンクールという場でしかブルーエゴナクに出会えていない。
コンクールには規定がつきものだから、これまで観た2作品がブルーエゴナクの“本域”だったかと言えば、そうではないかもしれない。
ただとにかく心に突き刺さるいいセリフを書く劇団だな、早く本公演が観たい……そう思っていたところでの東京公演。
しかも彼らの代表作「ふくしゅうげき」の東京版となれば見逃すわけにはいかない。
ところで、公式サイトの穴迫信一氏のプロフィールには「元ラッパーという経歴を活かし、音楽性の高いリリック(叙情詩)を戯曲に組み込む点や、ビート感の高い演出手法を特徴としている」とあるのですが、それ以上に私が穴迫氏の来歴について強く感じるのは、北九州をレペゼンしているという思いの強さ、そっちの方だったりするんですが、その辺り、穴迫さんどうなんでしょうか。
熊井玲(ステージナタリー編集長)
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