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出光真侑─『愛のえんえん』インタビュー①

2020年2月22日(土)にゆめアール大橋[福岡]にて幕が上がる、ブルーエゴナク新作公演『愛のえんえん』。2019年にブルーエゴナクに入団した5人が一同に出演する新劇団員公演である今作の魅力や、入団を決めたきっかけについてインタビューを行った。

第一回目  出光真侑 / idemitsu masayuki  
------『愛のえんえん』西瓜(スイカ)
1999年生。北九州市出身。
スポーツ、楽器の演奏、地域イベントの運営など幅広い経験を俳優と制作に生かして活動している。


ーブルーエゴナクに入団した理由

2018年の「ふくしゅうげき」の再演の際、演出部として関わらせてもらったことが、入団への1番の大きなきっかけですね。

その時は演劇を始めて1年目で、自分が演劇で何がやりたいのか模索していた時期でした。それまで自分の身近にあった演劇は、どちらかというと大げさな演技なものが多かった印象だったのですが、自分はちがうかなあ、と考えていました。

そんなことを考えているときに「ふくしゅうげき」に関わらせてもらって、何度も本番を見ているうちに自分の求めていた像が体現されているように感じて、ここで演劇をしていきたいと思いました。

ー出光くんが求めていたものって?

どちらかと言うとナチュラルなお芝居がやりたいと思っていました。
具体的に言うと、会話であれば、相手の出方に合わせて返す、そこにやりとりする相手がいる必然がある。こう言うと当たり前かもしれないですけど、やろうと思うとなかなか難しいのも事実で。

それまで僕が見てきたものは、役としてではなく俳優個人個人のプランがあって、それを一人一人連続して見せられているようなものでした。そうではなくて、舞台上の俳優同士がそれぞれ協同している。同じシーンを生きているように見える。そういう作品に関わりたいですね。

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ー愛のえんえんって、どんな作品?

どの役に焦点を当てて見るかによって印象は変わると思いますが、日々生活している中で、自分を少数派だと感じていたり、あまり環境に馴染めないなぁと思っている人が、ほんの一瞬の幸せな瞬間を出来るだけそばにおいて生きていこう、その瞬間を大事にしていこうという作品だと思います。

ー自分の役〈西瓜〉について

自分自身と共通している部分が多いと感じました。

僕は何かを極めたいと思ったら、それにまっすぐ他のものが見えなくなるくらい突き進んでしまうところがあります。でも臆病だからビクビクしながら、進んでいくんですが。

西瓜はひたすらムックを探します。それこそ他のものが見えなくなるくらい追い求めているんですが、びびったり流されたりもしてしまいます。

そうゆう部分に自分とのリンクを感じます。

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ー愛のえんえんの魅力、見所

ふとした時に垣間見える登場人物たちの人間味が見所です。
その人間味をついつい愛してしまうと思います。
あの人たちこの後どうなったんだろうなぁって終わったあとに気になっちゃうような。

ー稽古で大変だったこと

やっぱり動きですかね。日常生活ではやることのない動きや、また日常でもやっているのかも知れないけど、その所作を上演向けにする作業。

その作業に慣れることがなかなか難しくて最初のうちは全身筋肉痛になるほど、とても大変でした。

また、西瓜がどういう人間なのか、このお話にどう関わっているのかを掴むまでに時間がかかりました。

ー印象的なシーンは?

西瓜とムックの会話のシーンですね。
演出的な仕掛けも相まって、人間味が溢れてきて愛らしく感じてしまう。
なんでもない会話に愛が見えて、とても印象的でした。

愛のえんえんB

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《キビるフェス2020 福岡きびる舞台芸術祭》参加作品
ブルーエゴナク『愛のえんえん』
2020.2/22(土)-24(月祝) ゆめアール大橋

▼ご予約・詳細はこちら
https://stage.corich.jp/stage/104874

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