vol.6 ユニクロよりなんで高いの?というお話し。
本日はEGOTRIPPINGってなんで高いの?ユニクロってなんで安いの??
皆さんがなんとな~く思っている疑問に答えていきたいと思います。
まずブランドって誰に着て欲しいか、どんな人に着て欲しいかというブランドターゲットがあります。
EGOTRIPPINGであれば30代、40代、50代の自立したしっかりとこだわりをもった素敵な大人の男性
(実際はもっと細かいターゲット設定があるのですがVol.1でかなり細かくやったので、端折って記入してあります。詳しくはVol.1を再度読んでください。)
ユニクロのターゲットは年齢層問わず、老若男女問わず、服の好きな人も興味のない人も、とにかくたくさんの全ての人をターゲットにしてます。
その為、EGOTRIPPINGとは違ったのモノ作りになります。とにかくデザイン的なこだわりを排除し、誰にでも着れる高品質な商品を展開しています。
沢山の人に着てもらう為当然価格も抑え、尚且つ高品質な商品が求められます。そこでユニクロが行っているのが超がつくほどの大量生産です。
これにより価格を下げる事が出来ています。
他ブランドとの価格の大きな違いが出るのは、まず一つ目はこの1スタイルあたりの生産量、そして二つ目は定番商品が多いので、デザイン、開発などにかける時間(人件費)も抑える事が出来ます。
きっと同じデザイン、同じ生地、同じカラー、同じシルエットの商品を作ればどのブランドも価格という点ではユニクロに勝ち目はありません。
ではなんでEGOTRIPPINGは高いのって話をしますね。
結論から言いますと決して高くありません。
何が違うかというと、当然誰もが分かる通り生産数が違います。
じゃあ同じ商品を大量に作れば安くなるんじゃないの?って話しになりますがこれについては最初に話したターゲットという部分が絡んできます。決して誰にでも似合う、誰でも着れる服ではなく、ごく一部のターゲットに向けて作ってます。
結果大量生産は出来ません。
もう一つの理由は一点一点の商品にかける手間と時間が圧倒的に違います。
デザインに関してはかなりの量のデザインを描き上げ、その中の一部のデザインを商品候補としてサンプル作成に進んでいきます。
途中落選していくデザインも多々あります。
素材開発にもかなりの時間をかけて素材メーカーと打ち合わせを繰り返しながら生地サンプルを作っていきます。
その他、釦、ZIP、加工、プリント、刺繍、それぞれのメーカーと個々で打合せして作成していきます。
テーブルメーカーというこの部分を一括して請け負ってくれて、指示や管理の手間を省いてくれる会社もあります。
実際ほとんどのブランドがテーブルメーカーを使用してる場合が多いです。
ただEGOTRIPPINGにおいては一点一点のこだわりを細かく表現する為に全てメーカー、工場と直接取引きしています。
結果ものすごく手間、時間がかかります。
しかしテーブルメーカーを使用しない分コストは下げて生産する事は出来ます。
その分EGOTRIPPINGはモノのわりには安く上代設定出来ていると思います。
細かい指示を長年続けてきたおかげで、私自身かなり勉強になり、モノ作りの知識においては誰にも負けない自信があります(笑)
関係ない話しですがモード学園で10年弱スペシャルゼミとしてデザインや商品作りの授業をしていました。
話しを戻してパターン(洋服を作る為の元となる製図、設計図みたいなモノ)においては数ミリの修正までしていきます。
よくパタンナーには”数ミリくらい縫う人とか裁断時のズレとかで変わってしまう場合もあるし、顧客さんまで伝わるものでもないような気がするけど?”と言われる事もあります。
でも自分がサンプルを着用して気になる部分は徹底的に修正していきます。
洋服のコストとして大きく分けると2つ要素があります。
一つ目は素材含めた材料費、二つ目が人がその商品に費やす手間と時間です。
EGOTRIPPINGもこの手間と時間を短縮すればもっともっと価格を抑える事は出来ます。
ただそれはしません。
上に記したように洋服作りの知識では誰にも負けないと自負するディレクター兼デザイナーの私が私の主観でブランドのターゲットである顧客さんにしっかりと手間と時間をかけ、皆さんが納得する商品を今後も提供していきたいと思ってます。
話しが少しズレたような気もしますがこんなわがままなモノつくりのEGOTRIPPINGをこれからもよろしくお願いします。
いつも無理をきいてくれて長年付き合ってくれている工場さん、メーカーさん有難うございます。
というとこで締めくくりたいと思います。
ではでは
JUN
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