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ミリオン10thライブAct-3の南早紀さんがものすごかったというお話

改めて、ミリオン10thライブAct-3、本当にお疲れ様でした。
この記事は、Act-3の感想というよりは白石紬役の南早紀さんがどれだけ凄かったかを重点を置いています。ステージに立つたびに最高を更新してくれる南さんですが、今回はあまりにも凄すぎたので、アーカイブ期間が残っているうちにたくさんの人に見てほしいと強く願っています。
書きたいことは山ほどありますが、今回は特に凄かった3曲に絞りました。この記事で少しでも南さんに興味を持ってもらえれば嬉しいです。
そして、ぜひ配信アーカイブを見て下さい。11/13(月)まで見れます。


1.紬だけでなく南さんとも重なる『ALRIGHT*』

わたくし、これでもアニマスからのPでして、第3話で流れた『ALRIGHT*』にめちゃくちゃ惹かれたんです。引っ込み思案な雪歩が一歩踏み出すために、ライブの開幕で『いええええい!!!!』と叫ぶあのシーンには鳥肌が立ったものです。
そして、人生初参加のアイマスライブだった『MOIW2015』で、浅倉杏美さんがその再現とも言うべき『ALRIGHT*』を披露した時に、また衝撃を受けました。アイマスは2次元を3次元に降ろすライブなのだと。多分この時から、私の中で『声優さんとアイドルは同一ではなく共に歩む存在』という認識が私の中に植え付けられたんだと思います。

その後、白石紬と南早紀さんを知ってから、『ALRIGHT*』をカバーしてほしいなぁ、なんて思ってはいたんです。紬はアイドルという新しい一歩を踏み出したことで劇的に世界が変わった子で、雪歩と重なるところがたくさんありましたし、南さんに至っては純粋に人柄と歌詞があまりにも一致していて、『いええええい!!!!』も、南さんの真っ直ぐに伸びる凛とした声にピッタリハマるんだろうなぁ、なんて思っていたからです。
ただ、ミリシタ以降はカバーをやる機会が減っていましたし、少なくとも南さんと紬が『いええええい!!!!』をやる可能性は低いよなぁと諦めてしまっていたんです。

あの時、『いええええい!!!!』という叫びが、世界一大好きな声で聞こえてきたときの私の感情をどう表現すればいいのか。声が届いた瞬間、トラックにでも衝突されたかと思うような衝撃を受け、あと少しで崩れ落ちるところでした。もちろん、南さんの声だという事はすぐに理解しました。でも、いったい何が起きているのか、前奏が流れて数秒経つまで本気で理解できませんでした。人間ってずっと待ち望んでいたものが目の前に来ると、思考停止するんですね……

ずっと夢見ながらも半ば諦めていたものが現実になった瞬間

さて、そんな自分語りは放り投げるとして。開幕の『いええええい!!!!』が、南さんの持ち味であるロングトーンと想像以上にピッタリハマっていて、世界の果てにまで届きそうな、そんな真っ直ぐな叫びでした。
あとで配信を見たら、叫びに合わせてカメラも引いていて、『それだよそれ!』ってなりましたさ。ええ、これが聴きたかったんです。しかも私の想像をはるかに超える素晴らしさで、ものすごい幸福感に支配されていたのを覚えています。
Day2のMCで渡部優衣さんが「あれは紬が言うからええんよ!」と力説していましたが、いやもう本当にその通りで、何度も何度も首を縦に振ってしまいまいました。南さんから全員で叫ぶことを提案されていたようなのですが、紬と南さんを説得してくれた渡部さんには、本当に感謝しかないです。おかげでとても幸せな二日間でした。本当にありがとうございました。

歌っているときの笑顔や振り付けもとっても素敵で、ずっと南さんから目が離せませんでした。南さんって体の動かし方が凄くお上手なのか、ターンするときに髪やスカートが凄く綺麗にふわっとなびくんです。現実にこんな綺麗になびくことあるの……?と毎度思わされます。ALRIGHT*は振り付けもめっちゃ可愛いので、南さんの事だから凄くこだわって練習してそうですね。

そして、後に南さんが「1日目のALRIGHT*正直泣きそうだった」とおっしゃっているのですが、配信で見直してみたら、たしかに落ちサビ辺りから感極まったような表情をされていて、ラスサビの『始めの一歩踏み出そう』が若干涙声だったんです。あの歌詞は自分とも紬ともリンクするところでしょうし、やっぱり思うところがあったんでしょうか。
これがむしろ良いアクセントになっていて、雪歩らしさというか、ALRIGHT*らしさをさらに引き立てていたと思います。だというのに、私は現地では全く気付けませんでした。不覚過ぎる。いえ、ほとんど表に出さなかった南さんが凄いということなのでしょう。最後の笑顔はALRIGHT*を歌っていた時の中で一番素敵でしたし。

南さんの歌には圧倒されたり感動で泣かされたりという事が多いのですが、ALRIGHT*は心が暖かくなるというか幸せに満ちた気持ちになれました。
紬と南さんのカバーはミリオン6thの『LOST』を超えるものは一生無いと思ってましたが、別ベクトルで殿堂入りするレベルのカバーだったと思います。

ああ、本当に幸せだったなぁ……

2.6年間進化し続けて、未だ限界が見えない『瑠璃色金魚と花菖蒲』

私にとって『瑠璃色金魚と花菖蒲』は誇張抜きで人生を変えられた1曲で、本などでよくある『世界が色づいた』という表現はこういうことなのかと、そんな経験をさせてくれました。MEG@TON VOICE夜の部でこの曲を聴いていなかったら私の人生はどうなっていたのか、今では全く想像がつきません。
初披露から観客の度肝を抜いた紬と南さんの『瑠璃色金魚と花菖蒲』は、後に漫画の『Brand New Song』やミリアニで再現されるほどの伝説になっています。それ以降も披露されるたびに最高を更新されていて、いったいどこまで進化し続けるのか、そんな期待で胸がいっぱいになっています。そして今回も、そんな期待を軽々と越えていったんです。

今回の『瑠璃色金魚と花菖蒲』は、とにかく安定感がありました。最後に披露した2020年2月の『ミリシタ感謝祭 in 韓国』以降、南さんの歌唱力はキノコ音学校によって格段に向上しています。それによって歌での表現力もけた違いに上がっていて、歌声の力強さや柔らかさはもちろん、歌に乗る感情の質や量がものすごいことになっていると感じたんです。歌に余裕ができたからか、振り付けや表情も更に凄くなっていて、アニメ第12話の『うちが、繋がんと……!』という想いを秘めた表情には、強く惹きつけられました。
特に間奏の振り付けは圧巻の一言です。南さんはダンスを踊る際に凄く大きく動いていて、それゆえにダイナミックな動きになって、とてもかっこよく見えるんです。しかも直線の動きなら早く鋭く、曲線の動きは流れるように柔らかく動けるので、本人のビジュアルの良さもあって、目が離せなくなります。間奏のダンスはまさに『大きく柔らかく』の極致で、その流れるような動きにただただ魅了されました。

後に南さんが「歌織さんとありさちゃんのハミングバードの気持ちを受け取って歌わせて頂きました」と仰っていましたが、実は『歌織さんと香里さんから紬と南さんへ』という流れ、多分初めてなんですよね。『繋ぐ』という行為を歌織さんと香里さんから託されたとあっては、南さんもすごく嬉しくて、そして気合が入ったのではないでしょうか。

そして、この曲といえば落ちサビの『もっと美しく咲き誇れますか』と、最後の『私きっとーー』という部分で披露される、南さんの持ち味ともいえる高音のロングトーンです。普通の人と比べて地声で出せる高音のレンジが極端に広く、そのおかげで凛とした声のまま、力強い高音を響かせることが出来るんです。このロングトーンに心の底から惚れ込んだことが、紬の担当に、そして南さんのファンになるきっかけだったので、否が応でも期待が高まってしまいます。そして紬と南さんは、いつだってそんな期待を軽々と超えていくんです。

全身を貫く音の波。ビリビリと体に響く衝撃とは裏腹に、世界一好きな音が耳から脳に届き、幸せな余韻に包まれる。

南さんのロングトーンを浴びた直後はだいたいこんな感じです。全身に凄い衝撃を受けて崩れ落ちそうになるんですが、脳は幸せしか感じてなくて、ただただ心地いい余韻に支配されてしまうという。
これまでと違ったのは、音の波がこれまでよりも大きく広がっているように感じたことです。今までは一点特化というか、レーザービームに貫かれるような感覚だったのですが、今回は大きな波に飲み込まれるような、そんな感覚でした。これもおそらく、キノコ音学校で歌唱力を磨いた結果なんだと思います。
約4年前、ミリオン6thで『瑠璃色金魚と花菖蒲』を聴いたときだって、その進化に驚かされました。なのに、今回もそれを軽々と上回り、しかもまだまだ伸びしろを感じるんです。いったいこの人はどこまで行ってしまうのか。南早紀という人の底知れなさを、改めて強く感じました。

3.凄すぎて言葉を失った『Next Life』

Day1で『ALRIGHT*』『瑠璃色金魚と花菖蒲』『REFRAIN REL@TION』という凶悪過ぎるコンボを食らって、もはや満身創痍な私。果たしてDay2も同じように盛り上がれるのかと不安になっていました。まあ結果として、来るとわかっていればじっくりと聞きこめるので杞憂だったわけですが、紬と南さんに新しい見せ場はなさそうだなぁ、なんてちょっとがっかりもしていました。そんなところに飛んできたんです。あの『Next Life』が。

まず、この曲をダンサーさん無しでやるのが正気とは思えませんでした。通常、アイマスにおける歌と振り付けの割合は 、多分7:3ぐらいで調整されていると思います。声優さんですから、ダンスよりも歌に集中させて聴かせる形ですね。ですが、当然例外もあって、その例外の一つである『Next Life』は、歌もダンスも10出し切れと言わんばかりの超絶難易度の曲です。ダンサーさんに見劣りしないレベルで動く必要があり、連携も完璧にしないとすぐに粗がでる上、歌も決して気が抜けません。それをダンサーさん無しで、声優さん6人だけでやれというんです。おそらくAct-3だけでなく、過去のミリオンのライブすべてを入れても最高難易度だったんじゃないでしょうか。これに匹敵するのは6thの夜想令嬢のミュージカルと、同じく6thの『Mythmaker』のカバーぐらいだと思います。とにかく一手たりともミスれないこの曲を堂々とやり切った、南早紀さん、野村香菜子さん、中村温姫さん、渡部恵子さん、駒形友梨さん、山崎はるかさんの6人には最大限の敬意を払いたい。それぐらいヤバいんです、この曲。

そして、このヤバい曲でも紬と南さんは魅せてくれました。時計を表す振り付けの後にある、ほぼすべての音を止めてロングトーンを強調させるパートで、野村さんと南さんが綺麗なロングローンを響かせてくれました。ただロングトーンを響かせるだけなら南さんの得意分野なのですが、この曲のこのパートの場合、高音だけじゃなく、低音もしっかり響かせる必要があります。そして南さんは、結構最近まで低音を響かせるのが特に苦手だったんです。
キノコ音学校の公開レッスンで低音を出す事に苦戦していた南さんの姿は、今でも忘れられません。裏で努力して本番にはほぼ完成させてくる南さんが、それでもなお苦戦するぐらいです。相当苦手だったんだと思います。そんな南さんが、あのパートのロングトーンをまるで得意分野と言わんばかりに綺麗に決めてきて、嬉しさと感慨深さで自然と涙がこぼれていました。瑠璃色金魚と花菖蒲でも感じた伸びしろの広さを、更に広く感じた瞬間でした。

4.最後に

紬を担当し、南さんを応援してはや6年。今もなお進化を続ける二人を応援することが私の生きがいとなっています。その中でも今回のAct-3は、南さんの伸びしろを特に強く感じられた、最高に幸せな一日になりました。この記事を読んで紬と南さんのことが気になった方は、ぜひ配信のアーカイブを見て下さい。二人の凄さの一端が垣間見えると思います。

ただ、一つだけ大事なことを伝えさせてください。もし、今回のライブで紬と南さんのことが気になった方は、Act-4はぜひ現地に来てください。なぜかと言うと、南さんの歌声と表現力の凄さは、配信では半分も伝わらないからです。
これは南さんに限った話ではありませんが、歌や演技というのは配信を通すと必ず物足りなくなります。なぜなら現地の雰囲気や臨場感が全く伝わってこないからです。今回のライブで言えば、歌声の圧や会場の熱気はもちろん、『ALRIGHT*』の『いええええい!!!!』が聴こえてきたときの空気の変わり方や、『瑠璃色金魚と花菖蒲』の落ちサビが始まった瞬間のシンと空気が冷える感覚、『Next Life 』のロングトーンが始まった瞬間のステージ上での注目の集まり方など、配信ではどうしても伝わらない要素が現地にあります。私個人の感想で言えば、例え最後尾でも現地に行きたいと思うほど、現地の魅力に囚われています。
南さんの真骨頂はまさにこの現地でないと伝わらない部分に特化していて、南さんが演技に入った瞬間の空気の変わり方や歌声の圧は、ぜひ現地で体験してほしいと強く願っています。この記事で少しでも現地に行きたいと思う方が増えれば幸いです。

そんな布教をもって、この駄文を〆たいと思います。最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。


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