キーボードを打ちたいから文字を書く
おはようございます。
パソコンのOSがサポート切れになって久しい。
大抵のことはスマホでなんとかなるため、困り事はないのですが一つだけ…
キーボードが恋しい!!
なんだそりゃって言われそうですが、タイピングがやりたいのです。
指先を使いたい?タイプ音が聞きたい?もしかしたらボケ防止を始めろと脳が叫んでいるのかもしれません。
無意識下からの指令。
「最近記憶力がマズい、善処せよ」
しかし暗記科目でいい点をとった覚えも無いので元々記憶力はマズい。
そんな私が何かタイピングをするために綴る昔の記憶。
今日は飼っていた黒ウサギのお話です。
あれは私が学生の頃、たしかPlayStationが初代だった頃。カセットからディスクに変わり、ポリゴンとドット絵の間を行き来していたくらいの頃の事です。
買い物に出かけた両親が真っ黒いうさぎを買ってきました。
ふつうに夕飯の買い物にいったはず。
来客の予定があったから、バーベキューとか考えたかもしれない。ビール(生)も買っとくかって、その流れでホームセンターに寄ったかもしれない。
しかしまさかの衝動買い。
うさぎ(生)を衝動買い。
そっち?嘘だろ?
ケーキが入るくらいの箱に穴が空いたヤツを「おみやげー☆」と渡された時は背筋がゾッとしました。
グレーの可愛げのない箱。見覚えがあります。
実は、小学校の初めの頃にウサギを飼ったことがあるのです。
ペットショップで出会った可愛らしいパンダウサギ、その時連れて帰るための箱がちょうどこんな箱でした。
もし、もし本当にペットショップの箱ならば、横に空気穴が開いているはず。
そっとサイドを覗くと、丸い穴。
チラリとはみ出る毛玉。
マジかや
恐れ慄く私をよそに母はケージを組み立て、父は上機嫌で開けてみろと言います。
「店の一角にペットショップが入ってさ。1980円やった☆」
あらお安い。
じゃねーよ!
なんで うさぎ??
ついつい、前の子が思い出されます。
「ウサギと人間」という距離感を、ソーシャルディスタンスをかかさなかった彼は、ほんの数年で亡くなりました。
転居のため、何時間も移動させたのが原因だったかもしれない。
小動物なので、なにか病気を隠していたかもしれない。
人間には見分けにくい、何かがあったのかもしれない。
ポーカーフェイスのあの子を思うと、この黒い仔は長く生きられるだろうかと不安になったのを覚えています。
箱から現れた小さな身体。両掌で包めるほどの小さな、小さな身体。
何かあった時にちゃんと気づいてあげられるだろうか?
初めての場所は怖いだろうけれど、慣れるまでにどれだけ時間がかかるだろうか?
できるだけ不安なく過ごしてほしい。
私に出来ることはなにかないかな?
そんなことをオロオロと思っている間に仔ウサギは床に降り立ち、軽く部屋を散策した後、階段下にべろんと寝そべりました。
お腹をつけて、両脚を放り出して。
手なんぞ毛づくろいし始めたのです。
完全なリラックス体勢
もうちょっと警戒してくれ。知らん人間の家やぞ?
この日、この小さな大物が家族になりました。