見出し画像

ミツガシワ 氷河期を生き抜いてきたとされる植物


三槲 (ミツガシワ)


キク目、ミツガシワ科の多年生植物となる。

その花弁からは糸状のものが多数生えていて
鏡蓋(ガガブタ)の花と似るが、ガガブタは
キク目、ミツガシワ科、アサザ属なので似て
いるものの、別物となる。この細かく無数に
生える突起の役割は全時点では明確な解明は
されていない。

地球の北半球に自生する植物であり日本では
北海道から東北にかけて低温地区で、水深の
浅い沼や池に根をおろす水辺に生きる植物。
一部、例外的に東京や京都の特定エリアでも
自生している場もある。


かつて地球が極寒の世界へと転じた氷河期。
その超低温状況下の中を耐え抜いた植物とも
言われている。


氷河期とは太陽の熱出力が弱まったり、地球
の自転軸のズレや、大気のCO2濃度の極端
な上昇、隕石の地球への落下等が原因とされ
それは何十万年単位での周期とされている。
この分野をひたすら専門で調査をし続けてる
研究機関もあり、これらの学会発表資料など
を読み漁ると色んな分野の情報が集められて
有意義である。単純に植物だけ追いかけてる
よりも多角的な視野で見られ、進化や淘汰の
流れも読めて面白い。


この氷河期は地球上では過去に8回も起きて
おり、地球上に君臨して隆盛を極めた恐竜が
絶滅した理由は大型隕石の地上落下によって
グランドゼロ(落下地点)周辺の全ての生物
は何千℃もの熱線と衝撃波により一瞬で蒸発
した。その威力は原爆や水爆の比ではなくて
その後、地球の空の全てが厚く真っ黒なガス
雲に覆われて太陽の光の一切は閉ざされた。
かろうじて生き延びた生物達も光を奪われた
暗黒の世界の中、気温は極限まで冷え続けて
恐竜はこの世から姿を消した。


南極、北極、そしてグリーンランドに残った
氷の世界は、その氷河期時代の海が凍てつき
隆起した氷塊が残ったものである。永久凍土
とも言われているが地球温暖化の影響でこの
氷は溶け続けている。この影響でモルディブ
島を含め幾つかの島はいずれは海の下に水没
すると予測される。実は島だけにとどまらず
一般的な都市も危険とみなされている。水没
の危険性のある世界都市選出36には日本も
もれなく含まれている。




この植物は氷河期という他の植物が死滅する
極寒の環境に耐えられるスキルを持っていた
事から生き延びてきた植物であるが、今では
逆に地球温暖化の影響で絶滅危惧種へと逆に
指定されてしまっている。耐寒性は神掛り的
な強さを見せつけたが、耐暑性への抵抗力は
持たないのである。地球上での新参者である
人類の環境破壊によりその存亡を脅かされた
レッドアラート植物である。


今もって地球温暖化防止の為のCO2排出量
軽減協議の会議にすら出ない国家も沢山あり
これらの国は地球の生物の生息環境を破壊し
続ける為のものを今後も排出し続ける事への
危惧を後回しどころか見向きもしていないの
が現状でもある。


この植物の花言葉は『私は表現する』であり
今の世からこの花がその姿を消す時があれば
人類にも終焉の時がきたのだよとこの植物は
語っているのかも知れない。驕り高ぶる人類
に対する警鐘の花言葉だと受け止めておこう。


この植物は天然記念物に指定されているので
勝手に採集してはいけない植物となっている。




これら氷河期時代の氷を研究する専門チーム
も存在していて、ボーリング手法で、これを
棒状にくり抜いて取り出してやり、分析する
と何万年も前の時の大気の成分や、その当時
の微生物や細菌などが分かるという。この中
には今の時代に絶対に蘇らせてはならぬ細菌
やウイルスもこの中には含まれている。



これは過去に読んだ小説の中のお話であるが
古代の氷の中から恐竜時代のオオナマケモノ
(他の大型恐竜に匹敵する大きさ)の死骸が
完全冷凍の状態で発見され、これをアメリカ
で展示する為に腐敗防止目的で腹部を開いて
その内臓をそのまま海中に廃棄し、危険度が
レベル4クラスの出血性ウイルスが海に蘇り
それを魚が食べ、人が食べる中でウィルスが
に蔓延して、人類が存亡の危機に陥るという
内容であったが、氷が溶ける事でこれら危険
ウイルスの復活の事態も十分にある話だ。


かつて恐竜のいた事態の大型哺乳類の生物が
メガテリウム、オオナマケモノである。この
氷河期を乗り切れなかったのは、巨大過ぎる
その身体は豊富な食料が必要だった事による
飢えての死滅である。


この小説のタイトルを失念してしまったのだが
この世で一番恐ろしいと云われるエボラ出血熱
エボラザイールを基板に書かれたものである。

CO2排出量が増え続けオゾン層が破壊され
永久凍土が溶けた時には、本当に恐ろるべき
ウィルスが復活しかねない。パンドラの匣の
蓋は間もなく開くのかもである。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


和名 三槲 (ミツガシワ)
   三柏 (ミツガシワ)
   水半夏 (ミズハンゲ)
洋名 ボグ ビーン
   (BOG-BEAN)
   バックビーン
   (BUCKBEAN)
学名 メンヤンテス トリフォリアタ
   (MENYANTHES TRIFOLIATA)
分類 キク目、ミツガシワ科、ミツガシワ属
種類 多年生植物
草丈 20〜40cm
開花 4〜5月
花色 白
花径 1cm
原産 地球の北半球、日本
言葉 私は表現する
撮影 六甲高山植物園

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

#ミツガシワ
#三槲
#三柏
#ミズハンゲ
#水半夏
#ボグビーン
#BOGBEAN
#バックビーン
#BUCKBEAN
#メンヤンテストリフォリアタ
#MENYANTHESTRIFOLIATA

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

いいなと思ったら応援しよう!