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背筋露虫


背筋露虫 (セスジツユムシ)


バッタ目、キリギリス科、ツユムシ亜科
見ての通りバッタ類の昆虫となる。


国内の生息地域は、本州、四国、九州。


このセスジツユムシは夜行性であり、
夜間に活発に動き回り、葉っぱを食す。


写真撮影は昼前のものだが、この時間は
彼等の休憩時間である。やや前傾気味に
葉にとまって、ジッとしている。なので
意外と近くに寄ってもこのままの体制を
保ったままである。


食性は、特に蔓性植物を専門としており
葛(クズ)、屁糞葛(ヘクソカズラ)、
烏瓜(カラスウリ)、鉄葎(カナムグラ)
などの群生している中にいる事が多い。
写真は、蔓性の荒地瓜(アレチウリ)の
葉上で休息中の姿となる。


このセスジツユムシは、特に蔓性植物を
好むのだが、キク科、ヒユ科、マメ科、
ウリ科、シソ科、クワ科、ナス科などの
葉も食べるもので、守備範囲が広いもの。


食性範囲を限定しすぎると、その植物が
絶滅危惧種に載った時点で、その虫にも
レッドアラートが点灯し、将来は共倒れ
となる危険がある。実際に食べるものが
なくなってしまえば死活問題になる。


植物の葉ではないが、身近な食性問題で
個体数を減らしている昆虫が蛍、幼虫の
時期の食性がカワニナを専門としており
このカワニナ自体が綺麗な川にしか生息
出来ないからである。


セスジツユムシが好んで食べる蔓性植物
は逆に他植物を淘汰する程の強靭なもの
ばかりであり、絶滅危惧種どころか他を
絶滅へと導くものゆえ彼らの将来は安泰、
悠悠自適なのである。





和名 背筋露虫 (セスジツユムシ)
学名 デュセティア ジャポニカ
   (DUCETIA JAPONICA)
分類 バッタ目、キリギリス科、ツユムシ亜科
   デュセティア属、セスジツユムシ種
種類 バッタ類
全長 30〜40mm (頭部〜羽先)
食性 蔓性植物(カナムグラ、カラスウリ、
   クズ、ヘクソカズラ)
分布 本州、四国、九州
撮影 木津川河川敷

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