2023年夏 ヨーロッパ一人旅(3)デンマーク コペンハーゲンに到着
国境を越えるたび感じること
デンマーク国境を通過。相変わらず看板もなければ景色の変化も緩やかだ。明確にいつ国境を抜けるのか非常にわかりにくい。だが、国境を越えると、SIMのローミングが止まるのは、一つの指標になる。
電車が一度停車し、在留許可証を職員に提示するのは期待するほど大掛かりなものではなかった。
国境というものが人間が地図上に引くものでしかないというのは、本当のことらしい。国境というものが制度や権利のために作られたものであることを強く意識させられる。
ヨーロッパの歴史上、こうした国境は何度も踏み越えられ、諍いと共に移動し続けた。
オランダから比較すれば、環境も多少、様変わりしたように見える。針葉樹が伸びるどこまでも広い草原。なるほど確かにデンマークはオランダとも、ドイツとも少し違うのだろう。
だが車窓からみえる空は、フローニンゲンでいつも見る変わらず乾いたヨーロッパの空のように感じた。
コペンハーゲン 夏の夜
オランダを出発してから14時間、コペンハーゲン中央駅に20:30分に到着。
今日泊まる宿に向かい歩く。
22時、もうすぐ日付も変わるという時間帯。しかしコペンハーゲンは非常に賑わっている。
ライトもついていないのに、街並みは明るい光に包まれ、人々は思い思いに音楽をかけたり、お酒を飲んだりして楽しんでいる。
今の季節、コペンハーゲンの日没は非常に遅く、いわゆる「深夜」がない状態にある。常に日が昇り続ける完全な白夜でこそないものの、黄昏と日中を繰り返すサイクルにある。
不思議に感じるかもしれないが、実はオランダも今の日没は21:30と非常に遅い。
ヨーロッパの夏はどこか不思議な眠らない狂騒を作っている。
本日の発見。オランダになくて、デンマークにあるもの。
それはセブンイレブンだった。