見出し画像

初期研修医のうちにできそうなjosler対策

こんにちは。後期研修中の内科医です。初期研修中にできそうなJosler対策を考えてみました。


内科ローテする

半分ギリギリまで初期研修症例で埋めるはめになりました。
私は腎臓内科なのですが、糖代・腎・循・膠・感は回らなくても埋まりました。消・循はだいたい回ってるとして、呼・神は回らないと厳しいと思います。特に神経は求められる症例が多いし、他科で経験しにくい。血液内科はローテしてたけど、後期研修でたまたまITPがいたり変な貧血がいたのでそれで書きました。
これから初期研修選ぶひとは血内・神経内科・膠原病がある病院を選んだ方が楽ではあるとおもいます。

退院サマリに必要事項書いておく

先生には「研修医のうちに病歴要約書いておいたほうがいい」って言われてたけど意識低くて無理でした。
退院サマリだけ印刷すれば必要事項がだいたい拾えるようにしておくというのが妥当な落とし所だと思います。
私は(先輩にやれと言われて)太字はルーチンにしてました。更に、これくらい書けたら十分すぎる。

  1. 既往、家族歴、アレルギー、生活歴

  2. 身長、体重、初診時バイタル、身体所見

  3. 初日、第2病日の採血結果全部

  4. 主な画像所見の結果

  5. 培養結果、病理結果(※)

  6. 抗菌薬、主な治療薬の使用履歴

  7. 主なマーカーの時系列

  8. 退院処方

どこの病院も事務に依頼すればサマリのデータ取り出せることが多いので、研修修了する3月に匿名化してもらっておくとよいです。
※病理は退院までに結果返ってこないこと多いからだいたい書けない

患者一覧をまとめておく

(これも先輩に言われて)毎日エクセルファイルに担当患者の患者ID 病名 転帰をメモしていました。週1くらいで当直で救急車を5-10台診てたのですが、その患者も。
毎回書くの面倒なんですが、あの患者どうなったっけ?って拾うときには便利。特に、退職後に電子カルテのソフトウェアが変わったのでカルテソフトに依存しない形で保存してあったことが功を奏しました。病理の結果もここにメモしておけばよかった。

剖検のチャンスを逃さない

後期研修になってから剖検なかったという人もいます。初期研修時代にEPOCのために1症例は振ってもらえるので、貴重です。他にもチャンスがあれば必ず剖検に立ち会っておきましょう。そしてIDを控えておきましょう。

病歴を書いておく

初期研修のEPOCが終わったあと、研修医症例の症例登録用の病歴を書いてました。症例登録用の病歴の長さはTwitter1-2個分くらいです。長く見積もっても1症例20分もあれば書き終えられるのでちまちま書いてました。
症例、患者ID、入院期間、担当診療科、年齢、性別、病歴 があればOKです。考察はあとから考えればいいから、とりあえず院内にいるうちに病歴だけできるだけたくさん書くようにしていました。
ちなみに、賢い先生は退院サマリの経過をこの形式で書いていた。私は無理でした。

メモはこんな感じ。太字の項目が必須。
■急性膵炎
ID 023****** 入院期間20**1212-1218 消化器内科

【病歴】アルコール性急性膵炎の既往歴がある42歳男性。左側腹部痛を主訴に救急搬送され、アミラーゼ高値(2203)、造影CTで前腎傍腔に達する膵周囲脂肪組織濃度上昇を認め急性膵炎と診断した。4000ml/dayの輸液とタンパク分解酵素阻害薬を2日間投与し、第3病日には腹痛改善し、血液検査で炎症反応と膵酵素の改善傾向を認めた。以降は全身状態良好であり、第7病日に退院となった。【考察メモ】元々アルコール性膵炎。禁酒は継続できているが、急性膵炎を反復している。若年男性であり社会活動への影響が大きい。

以上です。もっと病歴要約書いておいたり、できることはたくさんあると思うのですが、最低限、意識低い私がギリギリできそうだったことをまとめました。
意識が低いのに私ができていたことについては、1個上の先輩に「内科いくならやっておきなよ」と教えて頂きました。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?