第三者
小説を読む時
滅多に感情移入しない。
そもそも、そのお話に私は存在しないから。
入り込むことが出来る感受性を持ち合わせてないから。
乾ききった心に
潤いを求めて
何度も小説を読むけれど、
余計な考察で
素直に受け取れない。
だから私は第三者。
蚊帳の外で部外者。
私は他人を小説と呼ぶことがある。
その人にはその人のストーリーがあって、
登場人物にはなれるかもしれないけど、
その人になる、その人の気持ちが理解出来る
ってことはなくて。
比べられないくらいの努力
比べたくないぐらいの才能
有り余るほどの嫉妬
隠れて見つけてもらえない悲しみ
陽だまりのような優しさ
いくつ歳を重ねても心の奥底に眠る童心
.
.
.
あげたらキリがないけど
それを一括りにして
「わかるよ。」って結構無責任だと思う。
だから私は第三者。
あなたを傷つけたくないし
あなたも傷つけてこないでねっていう意味の
第三者
Lisianthus bellflower
日本名:トルコキキョウ
花言葉:清々しい美しさ・あなたを思う