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LiSA いろいろあった10周年〜LADYBUGツアー シン・ファイナル武道館2日目〜

LiSA10周年記念イヤー

2021年はLiSAがデビューしてから10周年となる記念すべき年。
2020年は軒並み予定していたライブがキャンセルとなってしまったものの、主にTV番組の出演を行って、炎がレコ大を取り、紅白に二回目の出場を果たすめざましい活躍。それらの華々しい経歴をひっさげて、いよいよ10周年の2021年にアリーナツアーが発表される。

LiVE is Smile Always~LADYBUG~

2021年7月9日(金)大阪城ホール
2021年7月10日(土)大阪城ホール
2021年7月16日(金)日本ガイシホール(名古屋)
2021年7月17日(土)日本ガイシホール(名古屋)
2021年7月31日(土)ぴあアリーナMM(横浜)
2021年8月1日(日)ぴあアリーナMM(横浜)
2021年8月7日(土)マリンメッセ福岡
2021年8月8日(日)マリンメッセ福岡
2021年8月28日(土)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2021年8月29日(日)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2021年11月13日(土)サンドーム福井
2021年11月14日(日)サンドーム福井

各会場2DAYSづつ、ファイナル福井までで全12公演(発表当時)。「なぜファイナルが福井?」「2020年のツアーで予定されてた西武ドームはないの?」「昨年から会場数減ってる…!」などなど疑問が湧いたものの、ようやくLiSAのライブ活動再開の発表をファンは歓喜で迎えた。

自分が参戦できたのは全10公演。
初日の大阪城ホール、あの報道直後の横浜1日目、一時休養明けの真駒内、発表当時ファイナルだった福井、本当のファイナル追加公演の武道館2日目と、どこも想い出に強く刻まれるステージばかり。(いまリサラボのマイページ確認したら、真駒内の2日目のチェックイン忘れててスタンプ押されてないことが判明してヘコんだ…)

えー?追加公演は武道館!?という気分で臨んだファイナル福井

えぇ、武道館がファイナルになるの?福井の立場は…?行くの考えようかな…。そんな言葉が囁かれるほどに、武道館が追加されたインパクトは大きかった。それでもLiSAッ子たちは福井へ訪れ、まずは"最初のファイナル"を見届けたのであった。
福井の初日は、しばらくライブの期間が空いてしまったこともあり、調子が乗らなそうなところも見受けられた。冒頭で「帰ってきたよ!福岡ー!」って言っちゃったり(汗)後半、ライホの終わりくらいでは、かなり肩で息をしているのが解った。2日目は本来の調子を取り戻し、フルパワーのライブを届けてくれたと思う。こういう、2日目に調子を上げるのがLiSAのスゴいところ。コンパクトなドーム型の会場で「これが私の初ドームライブ!笑」などと話して、アットホームな雰囲気で当初のファイナルだった福井公演は幕を閉じた。

LADYBUGツアーについて

2021年7月9日、以前eNツアーでも立った大阪城ホールから始まったLADYBUGツアー、期間は延べ4ヶ月間に及ぶアリーナツアーであり(途中空白期間挟む)、感染症が猛威を振るった夏期中も留まることなく、今できることの中でたくさんLiSAと遊ぶことができたツアーだった。(福岡公演のみ諸事情でキャンセルとなった)

LiSAが会員サイトのリサラボっ。にて2021年12月14日に配信されたクリスマスパーティでの振り返りによると、長期間のツアーの間に新曲が4曲加わることは事前に解っていたので、バンドメンバーにも伝えていたとのこと。

LiSAはツアー中各会場で少しづつ曲を入れ替えたりして、割とセトリが変わることで知られる。それはLiSAの調子や、その日の気分、会場の雰囲気に併せて「今日はこれを入れよう!」と思いついたLiSAのアイデアにすぐ反応できる信頼と安心の歴戦のバンドメンバーがいるからできること。
それにしても今回のツアーはセトリが会場毎にかなり変化した。10周年ツアーでもあり、10周年記念に発売されたミニアルバム”LADYBUG”のツアーでもあるため、最新曲からファン歓喜の初期の曲、もちろん必殺のあの曲も交えて、ジェットコースターのようなめまぐるしい展開を見せた。用意された早着替えの衣装は11着にも及んだそう。

セトリの変遷

大阪城ホール1日目 セットリスト
dawn 
oath sign 
ADAMAS 
VIVA LA MiDALA 
GL 
わがままケット・シー 
ノンノン 
妄想コントローラー 
無色透明 
best day, best way 
play the world! Feat.PABLO 
RUNWAY 
サプライズ 
炎 
紅蓮華 
ROCK-mode'18 
Rising Hope 
ハウル 
-アンコール- 
Letters to ME 
Another Great Day!!

これが…

武道館2日目ファイナル セットリスト
dawn 
白銀 
ADAMAS 
ViVA LA MiDALA 
GL 
わがままケット・シー 
ノンノン 
妄想コントローラー 
シルシ 
往け 
play the world! Feat.PABLO 
RUNAWAY 
炎 
明け星 
紅蓮華 
ROCK-mode’18 
Rising Hope 
ハウル 
-アンコール- 
Letters to ME 
Another Great Day!!

こんなに変わった!新曲が4曲も増えたし、最後は鬼滅関係で4曲もセトリに入るという事態に…!初日は無色透明やベスベスやってたというのもすっかり忘れていた…

※各会場ごとの細かい変遷などは「LADYBUG ツアー セトリ」でTwitter検索すれば見つかると思うので、興味があったらどうぞ!

シン・ファイナル武道館

今回は武道館2日目のみ参戦したので、当日を振りかえってみたいと思う。(初日は我儘ラキアの初のZepp公演のZepp羽田だったので…こちらも素晴らしいライブでした)

13時初回物販からの事前予約をしていたので、午前中、一通り仕事のメールなどをリモートワークで終えてから武道館へ向かう。

武道館に着くと、すでに大勢のLiSAッ子がいて、賑わっていた。物販列を探すとかなり並んでいて一瞬焦る。実際に列へ行ってみると、事前予約者列は少なく、予約していない人の列が長かったのでホッとした。

物販開始。お目当ての武道館限定”半分マン”Tシャツを無事購入して、即座に飯田橋のワークスペースに潜り込む。

(余談で、初日には推しアイドルグループNightOwlの最推し"折原伊桜"が見に行っていて、大変感動されておりました。以前から行ってみたいと言っていたので、見られて本当に良かった.。彼女は昨年の生誕ライブでシルシを原キーでカバーするほどのボーカリスト。気になった人はこちら!

(その折原伊桜”自称・王”が買ったとツイートをしてたラババンを買えたというツイート…)

そんなこんなでワークスペースでツイートしたりしながら(仕事しろ)、時間が来たので武道館へ戻る。

当日夜は雨が降っていて寒く、皆マスクで傘なので、全く知り合いに会わず、会えず…自分と連番する友人がいたので待ち合わせて入場。

今回の席は1階東スタンド中腹のドセンで、アッキー側。ステージの高さにも揃っているため非常に見やすくて良かった反面、ステージセット上部にあるスクリーンが見えず…(最後のBelieve in myselfの映像は音声だけで聴くことに…)

また、武道館限定で配布された「10年後のわたしへ」と書かれたレターがあり、ライブ開幕冒頭の映像で表示されるメッセージが掲載されていた。ライブが始まる前にもう涙腺が刺激される。

幕開け

「10年後のわたしへ」という映像が流れる。今でも様々な事に向き合い、もがき続ける10年後の自分へ送るメッセージ。これでツアーがファイナルを迎えると思うとグッと胸に来るものがある。

その映像が流れる間、バンドメンバー、ダンスメンバー、そして、LiSAが中央ステージへ上がり、1曲目「dawn」が始まると武道館は一気にライブハウスと化した。

「迎えに来たよ!武道館!」

2曲目はツアー中は1日目「oath sign」2日目「crossing field」だったが、武道館では、最新の「白銀」を初日から披露していて、初めてライブで聴くバージョンに圧倒される。まだライブで2回しかやってない曲なのにペンラを振るタイミングが揃っているのは鍛えられしLiSAッ子のなせる技…。

続けて『ADAMAS』『ViVA LA MiDARA』『GL』『わがままケット・シー』という今回ツアーおなじみのセトリを終えた後のMCでは「私…緊張してる…!?笑」「ねぇ?ちょっと変だよね?」とバンドメンバーに語りかける。バンドメンバーの会話でも、メンバーも緊張してるという話も挙がり、ベースのゆーこーさんの音が、今日は緊張して聞こえるとアッキーがコメントするなど、すこしゆったりした時間が流れる。こうしたLiVEの緊張とMCでの弛緩のやりとりがLiSAのLiVEの醍醐味。

今回のツアーは様々な規制や、外的要因で、なかなかこのようないつものLiSAとバンドメンバーとのたわいのない会話やリラックスした笑顔の時間が少なかったように感じていたので、武道館で緊張していると言いながらも、和やかに笑い合えるMCの時間を見ることができたのは、また涙腺ポイントだった。

『ノンノン』『妄想コントローラー』を終え、ニコニコした時間が流れた後にLiSAは話し出す。

「不安定な世界で、不安になったり、いろんなことに期待して、それがなくなったり。それでもいつかこうして楽しめる日がきっと来るんだ、と信じながらやってきて。そして今日、迎えたファイナルです。どんなことがあっても、私をここに立たせてくれたのは、目の前のみんなのその瞳があったからです」

〜♫ じっと見つめた キミの瞳に映った ボクが生きたシルシ

アカペラで歌い出した。
ちょうど武道館前に「そろそろシルシ聴きたいなぁ」となんとなく思っていたので、本当に驚いて「うぉぉっ」と声とも嗚咽とも解らない音をだしてしまった。

10周年のツアーで、武道館で、センターステージで想いを込めて歌う『シルシ』を、LiSAの姿を見ることができるとは。これまでシルシが歌われたシーンが走馬灯のように駆け巡り、これまでの歩みに想いを馳せて涙が溢れた。

『シルシ』を歌い終え「こんな最高な未来があることを信じて、走り続けてきました。」と話すと、「おまじないの歌」と言った瞬間『往け』のイントロが始まり、一気にスピード感のある楽曲世界へ引き戻される。

『シルシ』『往け』に畳みかけられて感情の起伏がスゴいことになったところで、ツアー恒例のリズムゲーム風の衣替え(休憩)時間へ。いつもならちゃんとノってやるんだけど、今回はシルシの興奮が冷めずしんみりと余韻を味わっていた。

後半戦

PABLOさんと登場して『play the world! feat.PABLO』を、そして続けざまに『RUNAWAY』で盛りあがる。RUNAWAYの部分は、おなじみのPsychedelic Driveも検討していたそうで、同様のジュリ扇を振る曲として、このツアーで印象づけられたと思う。(サイケも聴きたかった…)

そして、やってきました『炎』『明け星』『紅蓮華』の鬼滅3連チャン。
明け星は福井公演で初めて入ってきて、そのときは「ああ、明け星が入るなら紅蓮華はやらないなぁ」なんて思って聴いていたら、紅蓮華もやって、鬼滅曲多っ!ってなった。まぁいまは耳タコだから紅蓮華はもういいよーとか言ってるくせに、また数年後には「久しぶりに紅蓮華やってくれないかなぁ…」とか言ってる自分が容易に想像つく(シルシも同じ)

休む間もなく『ROCK-mode'18』『Rising Hope』の超熱狂曲へなだれ込む。
ここまででペンラを振る右腕、肩甲骨周りにかなりの疲労があったのに、この曲達が来ると奮い立つというか、また思い切り腕を振れてしまうのはどういうことだろう?なにか人体のアドレナリンに作用する物質かサブリミナルが含まれてるに違いない…?

※余談で、ロクモはそろそろ旧バージョンのイントロに戻してもらえないか…18年バージョンも良いんだけど、イントロが長いので「はいはい、ロクモね。ようし準備します」という感じで構えてしまうので、旧バージョンの短いイントロで「来たー!!!」ってアガる瞬間が欲しい気持ちが強くなってる。

そして、『ハウル』でひとまず感動的な大団円を迎える。フルアルバム『LEO-NiNE』に収録されたこの曲も含めて、LiSAはこの10年前へ前へ、進んで、走って、駆け抜けてきて、様々なことを乗り越えてきた。LiSAの泣き虫だけど強い想いがそれぞれの楽曲の端々に、歌詞やメロディのDNAに込められていて、だから、こんなに聴く人、観る人の気持ちを強く鼓舞して、一歩を踏み出させる力を生むんじゃないか。そんなことを想いながら終盤にさしかかる武道館を眺める。

LiSAが最後に「どんな日でも、今日を超えてゆけ!ピース!」と言って、会場は暗転。

10年前の私に向けて。

スクリーンには、LiSAのデビューからの歩みを振りかえるインタビューとライブやオフショットなどで構成された映像が『Believe in myself』をBGMに流れ始める。これは8周年でベスト盤をリリースしたときのライブeNでもやっていた手法で、振りかえりながらLiSAッ子はこれまでの歩みに想いを馳せて泣いてしまうんだけど、今回は10年という月日の重み、このツアーが始まるまでのいろいろな、辛い世界の状況だったり、LiSAにとっての紅白などの嬉しい出来事だったり、更にツアー中に発生した哀しいニュースなど、激動のあれこれを思い返してはやっぱり泣いてしまうのだった。

個人的な号泣ポイントはやはり、映像の最後で、「10年前の私に向けて」ということでLiSAがコメントするところ。
その質問を受けたLiSAはちょっと考えて、「悩んでください(笑)」と笑顔とも苦笑とも取れる表情で応える。このひと言に全てが詰まってる気がして、ツアー初日の大阪城ホールで、始めてこの部分を観たときは嗚咽が出るくらい涙が溢れた。

LiSAは続ける。
「暗いトンネルの先には、今もそうかもしれないけど、一生懸命、がむしゃらに走り続けた先には、なんだかすごいところまできたなぁ、と、思える10年後が待ってるから。…たくさん悩んでください(笑)。たくさん悩んで、たくさん泣いて。それでも絶対何かあるって信じて、走り続けてください(笑)」
ここで映像はBelieve in myselfの大サビへ。もうLiSAッ子は涙が止まりません。

世界的な感染症の影響でライブツアーが全てキャンセルになった2020年、レコード大賞受賞と2回目の紅白出場を果たし、ついに開催できた2021年のアリーナツアー、影を落とす哀しいニュース、それでも、その翌日に立った横浜公演、でも休まざるを得なかった福岡公演、危ぶまれた札幌は何とか開催してくれて、約二ヶ月空けて新曲達を引き連れて戻ってきた福井公演、そしていま、武道館でツアーファイナルを迎えている。

たくさんの状況を乗り越えてきたLiSAが歌う『Letters to ME』は、今回のツアーのハイライト。気持ちが入りすぎて泣きながら歌う事が多かった。初日の大阪城ホールでは、落ちサビの「〜
♪本当は無くしたくなかったもの〜」の部分で、普段泣いたとしてもブレることのないLiSAが、嗚咽が漏れるほど泣いてしまったことがあったけど、武道館では溢れつづける涙とともに歌いきり、強くピースを掲げた。

涙を拭い、呼吸を落ち着かせてから、LiSAは話し出す。

「10周年ツアーファイナル。今日、この日本武道館でみんなと迎えられたこと。今日はホントにホントに最高の『今日はいい日だっ。』って言えます。本当にありがとう。」

LiSAにとって本当に「今日もいい日だ!」と言えた日の最後の曲は『Another Great Day!!』。ヘビーなギターサウンドに武道館が揺れる。個人的にはLiSAがのなたんと一緒に間奏部分のギターパートを歌うんだけど、そこがホントにカッコイイので、映像化されたら是非観て欲しい。

最後、メンバーが皆はけた後も、「私はライブが本当に好きで好きで。終わっちゃうと思うと…もう、帰りたくない…」とダダをこねて、会場をグルグルと見渡していた。
LiSAは「10年後も遊ぼうね!」と言ってたけど、これまでの10年でもこんなにいろいろな事があったのに、次の10年ってどんなことが待ち受けているのか、我々LiSAッ子もまた一緒にLiSAと遊べるように生き延びなければならない約束をしてしまった。

そう、年明け2022年4月のツアーが発表されて、11年目最初の日をまた武道館で迎えるそうなので、我々はチケット争奪戦にも生き延びなければならない。

そして、久しぶりにできた打ち上げ。予約してたお店は武道館ライブがあるときはいつも特別シフトをしてるお店らしく、LiSA一色で、LiSAッ子にとってめちゃくちゃ気持ちよく酔えて、『今日もいい日だ!』ってととのった。

ツアーお疲れさまでした!武道館でファイナルを迎えられるなんて本当に10周年記念に最高のシナリオ。バンドメンバーもダンスチームも、めまぐるしく変わるステージを一緒に創りあげてくれて本当に感謝。

おわりに

いろいろあったけど10周年おめでとう!
LiSAの10周年記念サイトにある、10周年の10の企画はあと3つも残ってる…!いったいこれ以上なにがあるんだろうと想うとワクワクは止まらないし、何と言ってもこのあとはレコード大賞と紅白(3回目)が待っている!体調に気を付けて、最高の2021年、10周年イヤーを締めくくってね!

”本気で生きてる私は 本気(マジ)美しい” (Another Great Day!! / LiSA)
※武道館のシメに観ちゃうと、やっぱりいまはこれかな!