我儘ラキア:だってくまちゃんアイドルやもんっ!〜星熊南巫の絶対アイドル宣言〜
アイドルらしくないから好きになる
「自分はアイドルとか全く興味なかったんですけど、曲を聴いたとき、ロックでとてもカッコよくて、アイドルとは思えなくて、それで気になってライブ行くようになりました!」
我儘ラキアにハマったばかりの人が、ライブ会場で自分がいかにアイドル好きじゃない場所からここへたどり着いたかを一生懸命話しているのが聞こえてくる。
「アイドルには興味なかった」
「アイドルらしくないから好きになった」
「アイドルとは思えなくて気になった」
大丈夫です、ご同輩。きっかけはどうあれ、わざわざ現場へラキアを見に来てくれたあなたは、その時点でドルオタに片足突っ込んでるので安心してください。CREWは優しい笑顔で「ラキアにハマったきっかけあるある」を聞いてくれます。
自分もラキアに触れ、ハマった経緯は似たような感じで、別の記事に書いたとおり。
ラウドな音を出していて、ハードなライブをしていたとしても、本人達がアイドルだ、と言うならアイドルなんだろう。様々な表情の楽曲を歌いこなし、パフォーマンスできるのは「アイドル」だからこそ。
※余談で、アニソン系アーティストは生バンドを率いることが多く、バンドサウンドが好きだったので、ラキア初体験がバンドセットワンマンだったこともあり、しばらくはバンドセット至上主義になってて、ラキアが出るイベント告知を見かけても「バンドセットじゃないから見送り」ということはありました...(今はそんなことないです)
アイドルというカテゴリに少なからず抵抗感のある人が、大いなる一歩を踏みだせるように、壁を"ぶち壊して"くれた、ラキアの功績は計り知れない。
くまちゃん絶対アイドル宣言
忘れもしない、2020年11月30日のFEST@渋谷クワトロ。
この時期、こんな状況でもライブを続ける、来てくれる人のために音を鳴らし続ける、といったMCをすることの多かった星熊さんが、この日は"アイドル"について話しはじめた。「特典会とかで、もうバンドにしちゃえば?とか、アイドルなの?バンドなの?とか、昔のアイドルらしい曲もやって欲しいとか言われたり、プロデューサーからもお前の思うアイドルとは何だ?って聞かれたりして、アイドルって何やろう?ってずっと考えてた。でも解んなくて…。ずっと考えて…それで、もうやめた。取り繕ったりしない、だって…くまちゃんアイドルやもん!」
思わず涙が出た。
星熊南巫はアイドルとして生まれたから、あたしはアイドルなんだ。
星熊さんはデビュー前はバンド活動などをしていて、なにか歌の仕事ができないかと考えていたそうだけど、小山さんと出会い、結果、アイドル"星熊南巫"としてこの世界に産声をあげた。
アイドルとして生まれたのに、バンドになったらって?
「は?しばくぞ?(By星熊南巫)」
複雑なことは考えなくていい。ありのままに。あるがままに。道を征く。
思えばわりとありふれた良く耳にする考え方。だけど、恐らくデビューしてからバンド時代の自分とアイドル活動のギャップ、巻き起こる様々な壁や困難、「もうアイドルじゃなくない?バンドにしたら?」といった声にも思い悩んでいただろう星熊さんが、その末に掴んだ想いはとてもリアルだ。
血肉の通ったその言葉を生で聴いた瞬間、目からウロコが落ち、憑きものが落ちたように感じた。
当時、自分はコロナ禍で在宅リモートワークがメインとなって8カ月ほど。もともと引きこもりタイプなので特に困ることもなく快適で、仕事上もトラブルなくリモートへ移行でき、率いてるチーム全員在宅でもコミュニケーション問題なく順調。でも...家でオンもオフもなく過ごす中で、なんとなく40歳も後半の自分の残り時間や仕事での役割なんかをつらつら考えたりして、どうしたもんかなぁなんてモヤモヤしていた時期。そんな時に見た星熊さんの吹っ切れた言葉と姿を見て、なんだか異様に胸が熱く感動してしまった。
くよくよしてねぇで自分のできることをドバーッとやれよ!そう頬をはたかれた気がした。
この日の星熊さんにえらく感動したのは自分だけではなかったようで、アイドルコラムを連載している冬将軍さんも記事で触れていたことから、やっぱり感じた人はいたんだなと嬉しくなった。
この日の特典会は、もう星熊さんに感動を熱いうちに伝えたくて、すぐ!すぐに並んだ。
ヤベェ。カッコいい。イイ女すぎる。
星熊さんには、もう"アイドルかそうじゃないか"みたいな話は通用しない。だって星熊さんは誰がなんと言おうと「アイドル」なんだから。
”真面目過ぎる そんなの似合わないわ
誰かの ルールなんて 気にしてちゃ うまくはできないの
やりたい事 やればいいの
私は 今日も 我儘でいたいから”(Sing With You / 我儘ラキア)
※MIRI生誕でMIRIちゃんが考えた好きなラキアセトリにも選出。フロア皆で肩を組んでサークルするのがめちゃくちゃ楽しい。星熊さんは以前あまり好きじゃなかったらしいけど、いまは「ええな」って思うようになったそう。ラキア随一のキュートな楽曲!