我儘ラキア、始めます。
2021年3月26日のホムパ名古屋も終わり、いよいよツアー開始まで1週間を切った。我儘ラキアが最大規模で全国へ殴り込みをかける全20公演のツアーが始まる前に、星熊さん、そしてラキアとの出会いから今に至るまでを振りかえってみようと想い、久しぶりにnote書きます。(以前からちょこちょこ下書きしてたものを名古屋余韻の中、帰りの新幹線で一気にまとめました。)
何回かに分けて書きたいことがありますが、まずは出会いと初参戦だった代官山UNITのワンマンライブの鮮烈な思い出について。
まえおき
自分のアイドル遍歴といえば、スケバン刑事2が好きになり南野陽子〜その流れのままスケバン刑事3で浅香唯にハマり、部屋中ポスターだらけにした中学時代。その後、初代東京パフォーマンスドール、南青山少女歌劇団を追いかけ、一瞬カメ子になりかけ、しばらく間をあけて、初期〜Dream FighterくらいまでのPerfume…ちょっと偏ってるかも。
ロックやバンド好き在宅派オーオタおじさんがLiSAにドハマリして、アニソン含むライブ現場へ足を運ぶようになった2018年、TwitterのTLにふと流れてきた投稿に目が留まった。
(おそらく、フォローしてたLiSAッ子の誰かがいいねかなにかしたのが流れてきたに違いない。その人にはホントに感謝)
出会い
女の子が脚を怪我して、これから入院して手術するらしい。こんなツイート見かけたら「何事!?」って気になる。
プロフをみるとマイクを握って前のめりな写真、バンドのボーカルなのかな?
名前は星熊南巫。・・・ほしくまみなみこ?バンドは我儘ラキアというらしい…?アイドルやってますって書いてある。アイドルなの?混乱。
投稿を辿るとやはりアイドルらしい。激しそうなライブ写真に対して、当時ヘアスタイルがボブだった星熊さんの可憐な写真に惹かれる。全く音楽性が想像できない。
履歴を辿るままに、ライブで怪我して手術することになったこと、その前にはメンバーの脱退などいろいろあったことを知る。そのままたどって小山さんのブログまで読む。
星熊さんが休むことやこれまでの事などがエピソードたっぷりに書かれていて、全然まだ知らないのに胸が熱くなってウルッとくる…(海羽さんがあばら折ったことがあるのをこの記事で知る)、今のアイドルって大変なんだなぁ…とぼんやり想った。(まだ地下アイドルの出入りの激しい世界を知らない)
星熊さんが気になったのでそのままフォローし、入院から手術、リハビリ、復帰の過程をtwitterで追いかけていた。(そしたら復帰と入れ代わりにまたメンバー脱退のニュース。ホント大変だったろうな…)
カヨコさん
ある日、新曲告知のツイートが目にとまった。
カヨコさん…!?
当時すっかり重度のLiSAッ子となり、LiSAの楽曲やライブ円盤を聴き込み、それだけでは飽き足らず、楽曲提供者にまで興味の手を伸ばしていた自分は、シルシや当時最新曲だったADAMASの作詞作曲を手がけ、自身もシンガーソングライターとして活動するカヨコさんのライブにも行くようになっていた。
(20210401追記:カヨコさんとは、LiSAの紅蓮華の作曲家で、現在「草野華余子」名義で活動しております。)
少しでもカヨコさんが関わってるなんて!ということで親近感を憶え、更にラキアの楽曲を聴き込み、活動情報を追うようになっていった。
そんな2018年が終わろうとしていた時の星熊さんのツイート。
このギャップよ。。。素敵すぎる。
当時は、地下アイドル界隈をよく知らず、いろいろなアイドルが参加するイベントに行くのはちょっと抵抗があり...また大阪開催も割と平日が多く遠征できなかったので、東京でワンマンみたいなのがあったら行きたいなぁと思ってTwitterを眺めていた。
初参戦ライブ 2019 ワンマン 代官山UNIT
そんなこんなで、星熊さんが復帰し、海羽さん、川﨑先生の3人体制で、2019年3月3日、代官山UNITで東京初のバンドセットワンマンをやるという告知が!
開催前日には小山さんのブログを読み、ここに至るまでの彼女たちに想いを馳せる。
緊張の初参戦。行くことをtweetしたら、知り合いのLiSAッ子から「事前にyoutubeのライブ映像をみて予習したほうが良い。ステージ見えなくなるから」という忠告が。何のことかと動画をみて納得した。開幕で人がせり上がって視界が遮られる。これは後ろにいたらまずいと思い、当日は上手側の端の最前付近に潜り込んだ。
最前柵とステージの間にはダイブキャッチャーなる屈強な男性が3人ほど。…激しいモッシュくらいならLiSAのライブハウス現場でも慣れてたけど、だんだん不安になってくる。
ライブが始まりSEが流れる。クルー達の仕上がったMIXコールが盛り立てる。メンバーに続き、生の、動く星熊さんが現れて右手を挙げた。
「我儘ラキア、始めます。」
身体に電流が流れた。
1曲目、There is surely tomorrowが流れるやいなやフロアが爆発したよう動きだし揉みくちゃになる。押されて最前柵へ行けてしまい、星熊さんはもちろん、海羽さんや川﨑先生も間近で目が合う、また揉みくちゃになる。サビや落ちサビで人がせり上がり、さらに後ろから転がってきてはキャッチされて横へハケていく。この激しくも楽しい現場はなに?今のアイドルってこんな激しいの?(違う、多分そうじゃない)
慣れているクルー達のMIX、リフト、サーフ、ダイブ、サークル、噂に聞くハードコアな現場の初体験。ただめちゃくちゃしてるわけじゃなく、フロアの皆が協力しあって、あちこちで発生しては消えていく波のような、なにか有機的な印象。ゼッタイカクメイが流れる、一斉にコール(MIX?)が起きる。最初のボーカルを取る川﨑先生に対して「れいなー!れいなー!おーれーのっれいなー!」続く星熊さんへ「みなみーっ!みなみーっ!おーれーのっみなみーっ!」これは熱い!と一緒にコールする。(このときの刷り込みが強烈で、声の出せない今でもゼッタイカクメイの時は心の中で叫んでいる)
Leavingが始まるとフロアのギアが更に上がり、熱気が充満する。みんなサビのフリをするので、見よう見まねで一生懸命ついていく。目の前に来た川﨑先生がニコッと笑ってくれた気がした。
生のバンドサウンドから放たれる音は、配信で聴いていたスタジオ収録のトーンとは違い、激しく重く響く。(この時点ではStarting Overは出てないので、最新アレンジを聴けるのはライブだけだった)
その轟音をかき分けるように星熊さんの歌声が届く。そう、このときはまだ轟音のカーテンを”かき分けて”いる感じだった。バンドサウンドに背を押され、それに負けないように、マイクにしがみつくように。それは、初めてプロフで見た写真の姿。そうしてステージに踏ん張り、絞り出さないと負けてしまいそうだったのかもしれない。当時の星熊さんはフロアに対してよく「オラァ!かかってこいよ!」と語気強い言葉を使っていた。荒々しさを装う姿と背中合わせの儚さを感じて、そんなステージの星熊さんから目が離せない。
(LiSAも強さを装い、どこまでも行けるかと思いきや、急にポキッと行く儚さがあって、そういう女性ボーカルが気になるのかも)
終盤、MCで星熊さんがこれまでの事、これからのことを話しつつ想いがこみあげて涙する。初めてのライブ参加で、これまでのことも詳しくないのに一緒に涙する。これは応援しなければ、と思った。
終演〜そして始まり
終演後「靴が片方ありますよー」「メガネ落ちてますけど」「スマホがありまーす」さっきまでの強烈なフロアとは思えない声が上がる。「それ、僕のかもしれませんー」「あはは」和やかな雰囲気が流れ、ラキア現場の良さを実感。そうこうしてると、スクリーンに新アルバム「Starting Over」の告知が!全曲現体制で再録!?クルーが沸く。パンフレットつきCDをもらう。こんなのもらえるの!?
初めての体験尽くしで満足度が高すぎたのと、特典会をするアイドルが初めてだったので終演後物販の仕組みが良くわからず、汗だくで火照ったまま帰ってしまった。(だって、LiSAは終演後に特典会しないよぅ…)
特典会に慣れた今にして思えば初参戦なのにご挨拶しないとは...もったいない事を…!
※端っこに写ってたので、それを初チェキ代わりと思うことにします...
帰ってめちゃくちゃ余韻でツイートしたら、星熊さんがいいねくれた。
たぶん、これが星熊さんからの初いいね(嬉
これにより、今にいたる自分の我儘ラキア、始まりました。
”明日が来ないなんて 誰かが口ずさんでいるけど
Wow oh wow oh 僕が明日の光になる
もしも怖くなって 独りで立ち止まっているなら
Wow oh wow oh 僕が君を連れて行くから”(There is surely tomorrow / 我儘ラキア)
※やっぱりラキアといえば、ライブで生で最初に聴いたこの曲!