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【#3日本語教師のキャリアを考えよう】資格取得について
日本語教師は、資格がなくても始める事は可能です。
日本語学校では、資格がないと難しいですが、オンラインであれば、資格がなくても始める事はできます。
オンラインプラットフォームの求人には「無資格未経験もOK」なんて文言もあり、日本人であれば(日本語が上手な人であれば)、正直誰でもすぐに始められるのが現状です。
ただ、私の個人的な意見としては、ある程度知識がないと、日本語は教えられないと思っています。
そこで今回は、日本語教師としてキャリアを築いていくためには、資格は必要なのか点を一緒に考えていきたいと思います。
【こんな人に読んでもらい】
・日本語教師になりたい人
・現在、無資格で日本語を教えている人
・日本語教師の資格取得を検討している人
日本語教師の資格について
現行の日本語教育機関(法務省告示機関)における日本語教師資格は下記のとおりです。
「日本語教育能力検定試験」合格
「文化庁届出日本語教師養成講座420時間」修了
大学・大学院で「日本語教員主専攻(または副専攻)」修了
その他同等以上の能力があると認められるもの
※4に関しては下記の方が該当します。
①海外の大学又は大学院で日本語教育に関する課程を卒業等した者
②告示基準公表日以前の3年以内に告示校の教員として1年以上従事したことがあり、3年を超えて職を離れない者
③学士の学位を有し、大学又は大学院で26単位以上の養成コースを履修し、26単位以上修得した者
(参照:文化庁令和4年日本語教育関係参考データ集)
日本語教育能力検定試験は毎年10月に1回(合格率25%~30%程度)、日本語教師養成講座は最短でも6か月かかるので、資格取得するには、少し時間が必要なります。
《合わせて読みたい》
日本語教師養成講座文化庁届出420時間おすすめ3校比較
保有資格の割合
現状、日本語教師の方はどの資格を持っているのでしょうか。
令和4年10月の文化庁のデータによると、日本語教師の保有資格の割合は下記のとおりです。
尚、複数回答可のため、合計が100%を超えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737632208-VrOq2ZD0FdoKuS1IXjaQEgxv.png?width=1200)
このデータを見ると、6割の人が日本語教師養成講座を修了して日本語教師になっている事が分かります。
日本語教師養成講座を行っている日本語学校は、合わせて日本語教育能力検定試験合格対策コースも提供していることが多いです。
国家資格「登録日本語教員」について
昨年、2024年11月から日本語教師の国家資格「登録日本語教員」試験が開始されました。
この試験は、留学生を対象として日本語学校で教える際は、必須の資格となります。
一方、留学生以外(例えば、生活者など)に教える際は、必須ではありません。オンラインプラットフォームを利用するなどして、個人で日本語を教えているのであれば、登録日本語教員にならなくても現状、問題ないです。
※ただし、オンラインレッスンでも留学生を受け入れている日本語学校が運営している場合は、オンライン日本語教師でも国家資格取得が必要になる可能性はあります。
《合わせて読みたい》
実際に試験を受けた先生方に聞いた!独学できる?難易度は?など
無資格でもOK?
冒頭でも申し上げた通り、無資格でも日本語教師になれます。
無資格の場合は、プラットフォームを利用するのが一番簡単に始められる方法だと思います。
日本語学校や企業が運営するオンラインレッスンでは、資格を持っていないと応募できない可能性があります。
こうなると、わざわざ資格を取る必要はあるのでしょうか。
日本人なら誰でも教えられる?
あくまでも、私の意見ですが、誰でもすぐに教えらるわけではないと思います。
例えば、下記の事を聞いて、何のことかすぐに分かりますでしょうか。
みんなの日本語
「て形」の作り方(辞書形からとます形から)
普通形とは など
日本語教師の方なら、知らない人はいません。
ただ、日本人の人で、日本語教師でない方からすると、なんのこっちゃ?だと思います。
私自身、日本語教師を始めたころは、無資格でした。
しかし、毎回質問されるたびに、ビビッていて、正しい回答ができているのか不安でしたし、きちんとした知識がないのに、「先生」と呼ばれる事への違和感を感じていました。そのため、私は、日本語教師の資格取得を目指しました。
ただ、日本語教師養成講座は大体60万円前後の金額ですし、また、日本語教育能力検定試験は年に1回しかないため、現時点で、資格取得が難しいという方もいると思います。
また、ちょっと興味があるから始めてみたいという方もいると思いますので、その様な方は、まずは、参考書を1冊読んでみると良いと思います。
たくさん日本語教育に関する本が出ています。
本であれば、1000円台から購入できるものもありますので、負担が少なく勉強できると思います。
《合わせて読みたい》
【独学で日本語教師に】おすすめのテキスト&通信講座を一挙紹介
長く日本語教師をしたいなら
今後、日本語教師としてキャリアを築いていきたいと考えるなら、やはり資格は取得した方が良いと思います。
自分のためというよりも、学習者さん側に立って考えてみると分かりやすいかと思います。
無資格の先生と有資格の先生と、どちらのレッスンを取りたいと感じますでしょうか。
ただし、私は、無資格がダメだとは思いません。
無資格の先生でも、ご自身で勉強されている方もいるのは、存じています。
しかしながら、「証明」できるものがないので、今後、長く日本語教師をしたいのであれば、資格取得をされる事をおすすめします。
![](https://assets.st-note.com/img/1737634121-lSCvocr12kTmRM7LsU8iENFQ.png?width=1200)
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![さち|日本語教師×元人事部](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162853878/profile_423cf922013186930d7c74f5a752c3c4.jpg?width=600&crop=1:1,smart)