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読書「ビジネス・ゲーム」ベティ・L・ハラガン著

ジェーン・スーさんがラジオでおすすめしていた本、「ビジネス・ゲーム」を読んだ。

前回のnoteで「男性中心の職場の言語・法則をわかってないのかもしれない」と書いて、翌日その答えがドンピシャで書かれてる本を読むなんて、引きがいい(想定内だけど)

前半はビジネスの基本ルールが書かれており、あー!もう、そうだったんか!と何度もページを閉じて膝を連打しながら読んだ。前職場の腑に落ちなかった部分が、どんどん腑に落ちてきた。

男性中心の職場で、若い女子社員という「お客さま」のうちは起きなかった問題が、昇進に従って受け入れてもらえなくなってくる。

「オフィスの化石」とされた女性社員は意識をアップデートできないまま男性上司に媚びることで組織に居残る手法をとっていて、私にとってはここだけでも読む価値があった。ただ「近づかないように」としか書かれておらず、対処の難しさを感じた。

また、「組織にはシンボルがある」「特権を意識して使う」というのは、薄々気付きつつ確信が持てなかった部分で、具体的な例に「なるほど…」「そうだったのか…」と唸ってしまった。

私は今まで「スタッフの仕事」だったのに、「ラインの仕事」の末端に足を突っ込んでしまったため、急にルールが変わったのだ。なぜもっと早くこの本を読まなかったのか。しかし前職の経験がなかったら、この本を読んでもピンとこなかったとも思う。

ただ後半、この本の想定される読者層は課長や部署のトップよりもっと上、社長幹部クラスを目指す人だということを知る。力関係に気を配り、組織のための仕事をしたいか、それが本当に幸せか。
ラインの仕事が嫌なら、あえてスタッフの仕事を選ぶのも一つの方法だ。一旦そのレースに参加してしまうと、嫌でも本気で走らないといけない。「自分のペースで走ります」では、ルール違反になってしまう。

でも、レースに参加しないとしてもそのルールのことを知っておくのと知らないのとでは生きやすさが全然違うだろう。

気の持ち方のような曖昧な話でなく、服装や書類の整理の仕方まで、非常にアドバイスが具体的で参考になる。いい実用書の見分け方、アドバイスが具体的!

仕事で壁にぶつかる度に繰り返し読みたい本である。


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