ハードルは 低~く 低く
私が訪問看護でお伺いしている利用者さま
彼女は 難病で次第にできないことが増えてくる
そんな現実と向かい合っている方がいます
以前はできていたことが
今は、誰かの手を借りないとできなくなっている
これもできない、あれもできていない・・・
日に日に
不安が大きくなって
押しつぶされそうな気持になることも・・・
彼女の目に ふと…涙が浮かぶことも・・・
そんな時、私たち看護師は
何と言って声をかけてあげたらいいんだろう?
彼女の つらい気持ちは痛いほどわかる
しかし、それを安易に口に出すことはできない
だって、私は彼女ではないから
彼女の本当の気持ちを100%
理解することはできないから・・・
そんなことを心の中であれこれ考えていたら
一緒に同行していた同僚が
「今日、朝寒かったけど、スッキリと起きられた」
「朝、鳥の鳴き声がかわいくて、気持ちよく目覚めることができたよ」
「今日も、ご飯がおいしく食べられたよ」
とか・・・
小さなことで喜びってあるよ・・・
「わぉ! ほめ達やん・・・」と思った私
当たり前のように思えることだけど
当たり前はないんだよね
ほんの一瞬、一瞬が
奇跡の集まりなんだよね・・・
私たちは、
歩いたり、ご飯を食べたり、トイレに行ったり・・・を
当たり前だと思ってやってるかもしれないけれど
これって、当たり前じゃないんだよね
当たり前じゃないことに気づくと
感謝に変わるよね
小さな小さな
ハードルをひとつひとつ
超えながら
成長してきた証なんだよね