山を舐めるな
富士宮ルート。
5合目から濃霧で視界は20mほど。
6合目から小雨がぱらつく。
同行者は高山病により8合目で撤退。
同行者に付き添っていたため予定よりペースが遅れる。
同行者と別れ、歩くペースが早くなったためか、私も9合目辺りで高山病に。
歩くと2歩で頭痛と息切れ。
立ち止まるとすぐおさまる。
10歩歩いて1分休憩を繰り返す。
帰りの最終バスが19時。
下山に3時間かかると聞いていたので何があっても16時に撤退する予定。
が、16時時点で頂上まで後5分。
折角だったので登頂しきる。
(…ダメポイント①)
時間が時間だったので写真も取らず下山。
下山初めは高山病の負荷が少なくて楽。でも、どんどんキツくなってくる。
登りはしんどくなても止まりやすい。
でも下りは坂の勢いが付くので頭痛がしても止まれない。
登りよりしんどかったかもしれん。
10分くらいの休憩を何度か挟んでた。
9合目辺りで雨が本降りに。
濃霧で視界は5mほど。
レインウェアは着ているが、それでも徐々に中まで濡れてくる。
休憩してると体温が落ちて手足唇がブルブル震えてくる。
上半身ほぼずぶ濡れの状態だった。
なお、富士山の上の方は冬の気温。
新7合目で、下山ペース的にバスに間に合わないのを覚悟した。
タクシーも一応あるが、料金が段違いなので焦ってた。
焦ってたのと、身体が止まる毎にブルブル震えるのが、なんだか気持ち悪くて、頭が痛いのをできるだけ我慢して小走りで降りていった。
(…ダメポイント②)
雨で滑りやすい中、火山性のゴロゴロした石や砂利を小走りで下っていたので、2度くらいズルッと滑った。
そのせいでズボンも砂利だらけ。
途中、狭い道を登ってくる人がいて、道を譲るために立ち止まるタイミングがあった。
登る人が去り、私も進もうと思ったら震える足に力が入らない。
今日1死ぬかと思ったイベントこれ。
試行錯誤した結果、後ろ向きにハイハイしながら降りたらなんとか進めた。
しばらく休憩しもってハイハイしてたら、降りてきた夫婦(?)から「どうされたんですか?」と声をかけられる。
事情を説明したら肩を貸してくれて、5合目まで連れ添ってもらえた。
夫婦の方にお礼に幾らか渡し、バスに残り7分くらいで間に合ってなんとかなった。
終わり。