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東大寺の二月堂で行われるお水取り(105)

いよいよ3月です。
3月もよろしくお願いいたします。

東大寺の二月堂で行われるお水取り

奈良東大寺の二月堂で行われるお水取りは、毎年3月1日から3月14日までの14日間にわたって行われる伝統的な行事です。

この期間中、二月堂では「修二会(しゅにえ)」という法会が行われ、その一部としてお水取りが行われます。


お水取りの主な内容は、二月堂の本尊である十一面観音菩薩に供える「お香水」を汲み上げる儀式です。
このお香水は、奈良県の若狭井という井戸から汲み上げられます。


お水取りは深夜に行われるため、多くの人々がその光景を見に訪れます。


また、お水取りの期間中は毎晩「お松明」という大きな松明が二月堂の周りに立てられ、火の粉が舞う様子が見られます。

このお松明を見ることで、一年間無病息災や幸福を願うとされています。



【東大寺お水取り2025 日程時間(要確認)】

東大寺お水取り2025年は(令和7年)3月1日(土曜日)~14日(金曜日)に行われます。
お松明は19:00から行われます。
ただ12日(水曜日)は19:30、
14日は18:30から行われます。
なお二月堂下芝生や広場・第2拝観所では人数制限が行われる可能性があります。


●3月1日~11日・13日は19:00から約20分間に10本の大松明が二月堂に上がります。
●3月12日は19:30から約45分間に11本の籠松明が二月堂に上がります。
●3月14日は18:30から約10分間に10本の大松明が二月堂に上がります。

【東大寺お水取り】
東大寺お水取り・修二会(しゅにえ)
・お松明は正式には十一面悔過(じゅういちめんけか)と言います。
十一面悔過では二月堂の本尊・大観音(おおかんのん)と小観音(こがんのん)に罪を懺悔し、鎮護国家・天下泰安・万民豊楽・五穀豊穣などを祈願しました。


お水取りは752年(天平勝宝4年)に東大寺の開山・良弁僧正の高弟・実忠(じっちゅう)が始め、以来一度も途切れることなく続けられています。
ちなみにお水取りの名称は二月堂の本尊に井戸・若狭井(わかさい)から汲み上げたお香水(おこうずい)を供えたことに由来し、修二会の名称は旧暦の2月に修する法会に由来し、お松明の名称は夜毎松明(たいまつ)に火を灯したことに由来します。


お水取りでは良弁僧正の命日である12月16日に11名の僧侶・練行衆(れんぎょうしゅう)が発表され、2月20日から前行である別火(べっか)が始まり、3月1日から14日まで本行が行われます。

ちなみに本尊に供えるお水取りは3月12日深夜(13日午前1時半頃)に行われます。
なおお水取りでは15日早朝からだったん帽も行われます。


東大寺だったん帽
お水取りでは本行を行う練行衆の道明かりとして、大松明を持った童子(どうじ)が練行衆に付きます。


その為お水取りはお松明とも言われます。
お松明は本行が行われる3月1日から14日まで行われ、12日・14日以外は19:00に大鐘が撞かれ、それを合図に行われます。

ちなみにお水取りのお松明は通常10本だが、12日は11本になります。12日は通常の松明(長さ約6~8メートル・重さ約40キロ)よりも大きな籠松明(長さ約8メートル・重さ約70キロ)が用いられます。

ちなみにお松明では火の粉を浴びると健康になったり、幸せになったりするご利益があるとも言われています。
またお松明の燃えかすは護符にされることもあるそうです。


大松明・籠松明は竹の先端を割って開き、松の割り木を打ち込み、杉の青葉を差し込んで直径約70~100センチの球形・籠状に包み、最後に化粧板と言われる杉の薄板を花びらのように飾り付けます。
大松明・籠松明は一本の巨大な花にも例えられます。
大松明・籠松明は毎朝、練行衆に付く童子が自ら作ります。



二月堂(国宝)は1180年(治承4年)の平重衡(たいらのしげひら)による南都焼討や1567年(永禄10年)の松永・三好の合戦では焼失しなかったが、1667年(寛文7年)のお水取り中に失火で焼失し、1669年(寛文9年)に再建されました。
二月堂は誰も見ることを許されない絶対秘仏である大観音(国宝)・小観音(国宝)を安置しています。
なお二月堂の名称は旧暦の2月に行われるお水取り(修二会)に由来しています。



このお水取りが終わりと春の訪れです。


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