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また一歩。
2024/4/7(日)
尿量が減っています。
実家に戻ってきた日(3/28)に担当のお医者さんから「おしっこが500mlくらい出ている間は大丈夫。水をのまなくても体の中の水分を使っておしっこを作り続けますから。でもそれが200ml以下に激減したら最後は近いと思ってください。その状態だと不要なものを腎臓でろ過するのに必要な(きれいな)血液が足りなくて、腎臓そのものが機能停止します」
ここ数日はほとんど飲むことができなくなっています。
そのため、体の水分を一生懸命集めておしっこを作っていたのでしょう。それもいよいよネタ切れになってきているようです。
昨日からは、目を覚ましてくれる時間がいよいよ短くなっています。
また、舌が乾ききって、まるでひび割れて乾いた川底のようになっています。とても食べたり飲んだりできるとは思えないほどです。
昨日の夕方にそれに気づき、白色ワセリンを舌にもぬりました。少しでもヒリヒリや痛みがなくなればいいなと思いながら。
母も少し前まではしきりと「お医者さんを呼ぼう」といっていましたが、だんだんと状況が理解できてきたようで「私らにできることは何もないんやな」と言ってくれるようになりました。
でも、「何もできない」もまた違うと思います。
静かに穏やかに旅立ってもらうことを願い、手を握り、顔をふき、目やにをとってあげ、唇や舌の保湿をしてあげることこそが「見守り」なんですね。
そして、自分たちも父の旅立ちを受け入れる準備をすることも「見守り」なんだと思います。
見守るのは何もしないことではないし、ましてや放置することでもありません。
今、できることは少ししかありませんが、それでも父に触れ、声をかけ、様子を見ていきたいと思います。