号外:256という値
さきほど、「がんばりすぎないセキュリティ」の256号をお届けしました。
すごく中途半端に見える256という数字ですが、プログラマにとってはキリの良い数字だったりします。今回はそのアタリの雑談です。
その昔、8ビットコンピュータ(PC)というものがありました。1980年代のことです。この「○ビット」というのはコンピュータが一度に計算できる回路(アキュムレータ)の大きさのことです。
1ビット=2進数1ケタ、ですから8ビットなら2進数で8桁分までを一度に計算できることになります。
例えば10進数3桁ならば、10×10×10=1000通りの表現が可能ですよね。
では、2進数8桁では?
2×2×2×2×2×2×2×2 ですので、計算すると256となります。
そう、256(にごろ)なんですね。
つまり、昔の8ビットコンピュータでは256を超える計算をするには2回以上に分けて計算をしなければなりませんでした。ですから256というのは一つの到達点であり、最大値だったんです。(現在は64ビットコンピュータが中心。2の64乗は20ケタくらいの値)
ちなみに、この256を16進数であらわすと100になります。
ね、キリのいい数字でしょ(にっこり)。
さて、私の書いている「がんばりすぎないセキュリティ」は256号を迎えました。私にとっては、5年(年に50本ほど発行しています)以上続け、ついに16進数で100に到達できためでたい記念号でした。よくここまで続いたものです。
毎週毎週ワケのわからん文章の校正をしてくてている家族に、そして私のマニアックな文を読んでいただいているすべての皆さんに感謝を。
いつもいつも本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。