人生最悪の日は、人生最良の日である。
昨年は、多くの物事が前に進んだ年でした。
宮古自動車学校のM&Aから始まり、運送事業者アップラインのM&A、南福岡自動車学校の躍進、AI教習所の大きな一歩、外国人ドライバー支援事業の法改正とその事業開始、サウナ事業の安定化、営業利益50%を賞与還元する制度の構築、社長クラスの人材の外部からの招聘など。
売上と利益は伸び、全て順調・・・と言いたいところですが、様々なことがあり、つらい思い出が多く思い浮かびます。「事業成長はすべてを癒す」というのは嘘です。
特に9月~12月はいろいろなことが集中し、本当にきつかったことを覚えています。
■マネジメントレベルが低下し組織が痛み、多くのメンバーが離脱
■母が大病を患い意識不明に
■今までの仕事に加えて新会社の仕事が2つ加わり、かつ起業家団体の理事をやることになり、とにかく多忙
■その渦中に、売上100億超の先輩経営者、後輩経営者たちから「欲望とコミットが薄いお前には絶対無理だ」「お前は失敗しないように経営をしている」「お前がしているのは経営でなくただの仕事だ」と全否定
■一方で謎の高熱が1~2ヶ月続く
■回転性めまい性になって倒れ、常に薬を服用
・・・etc
その状況下、1日8~10件のミーティングを実行し、昼はミーティングしながらうどんを食べ、夜は会食が終わった夜に自宅やホテルで栄養ドリンクを飲みつつ自分の仕事をこなし、無駄に覚醒した脳を抑えるため睡眠薬を飲んで寝て・・・という毎日を送っていました。(もちろん誰かから頼まれたわけでもなくやっているわけで、自分のせいでしかないのですが、)基本的に「毎日が地獄だな」と思っていました。
ただ、ふと過去の格闘技の動画を見ていたときに、ある格闘家が言ったことにハッとさせられました。その格闘家はキックボクシングでチャンピオンクラスになり、鳴り物入りで総合格闘技(寝技あり)にデビュー。試合前は自信満々でトラッシュトークをしていたものの、デビュー戦では寝技の洗礼を受け、文字通り何もいいところを見せれずボコボコにされました。その格闘家はその当日を振り返り、こう発言したのです。
「ボロ負けして、頭蓋骨骨折して入院したベッドの上で年を越した。あれこそが、人生最良の日だった」
https://youtu.be/jxa33xBrlzQ?si=nf1NsdfUAxvfprnG
コンフォートゾーンを抜け出してチャレンジした。チャレンジして、大きな失敗をした。多くのものを失った。自分のすべてを否定された。ただそんな日だからこそ全ての面で大きく学ぶことがある。その日から学ぶ意欲が最大化される。そこから立ち上がることこそが精神を強くする。そう考えると、大きな苦しみを味わった人生最悪の日は、まぎれもなく人生最良の日だ・・・
昨年は特にコンフォートゾーンを抜け出すことを意識してたくさんのチャレンジをしました。苦しいと感じる日々は多かったですが、苦しかったからこそ、自分の人格、思想信念、思考スケール、時間の使い方、メンバーへの考え方など、おそらく人生の中で最も多くの自問自答を行えましたし、そこを乗り越えた自分には自信を持てるようになりました。直線的に成長したかはわかりませんが、成長の礎と糧の日々になったのは間違いありません。最悪と思えた日々は、後から振り返ると最良の日々となって自分に跳ね返ってきます。
44歳になりました。
2025年は、24年よりも人生最悪の年にしたいと思います。
今年もよろしくお願いします。