「女子にしてはボイパ上手いね!」について考えてみた。
アカペラサークルで活動をしていたら一度はこの言葉を聞いたことがありませんか?
「あの子、女子にしてはボイパめっちゃ上手いよね」
僕は学生時代に何度か聞きました。
この言葉にずっと小さな違和感を抱いていたので、改めてnoteで言語化します。動画だとなんだか意見がチープに見えそうな気がしたのであえてnoteで発信します。
改めて、僕はえがちゃんと申します。
現在は社会人3年目で、2015~2021年に大学でアカペラサークルに所属していました。
現在は会社員として働きながら、ボイパニキという名前でボイパ教育系YouTuberという未開の領域で動画を発信しています。
このnoteでは、女性パーカスの方々に向けて言われることが多い「女子にしてはボイパ上手いよね」という言葉について意見を述べます。
結論
僕は、「女子にしてはボイパ上手いよね」に得体の知れない気持ち悪さを感じています。
その理由を噛み砕いて言うと、「誰得でもない発言をするなと思うから」です。
おそらくこの発言をしている当人は、なんの悪気もなくむしろその女性パーカスを褒めているつもりなんだと思います。
なのでそこまで責めるつもりもありません。
ただ、人に対する配慮の精神が全く足りていないよということは伝わってほしいです。
レベルの低い褒め言葉は人の努力を踏みにじる
「女子にしてはボイパ上手いよね」という言葉は
「そもそも女子でボイパ上手くなるって難しいよね」
という謎のハードルダウンが認識として存在しているから生まれてきたのかなと思います。
ただ、女性パーカス当人からすると
「女子だから~~くらいまでしか上手くなれなさそうだし、とりあえず~~くらいまで上達できるよう頑張るぞ!」
なんてこと思っていないはずです。
言い換えると、
勝手に第三者がハードルを下げてレベルの低い褒め言葉を浴びせると、当人からすると「私はどれだけ努力しても女性パーカスだから別物として見られちゃうってこと?」と思っても仕方がないということです。
この言葉を言ってしまったことがある人にそんなつもりは全くないと思いますが、当人は違和感を抱いていると思うので頭に入れておきましょう。
ボイパに性別のハンデはあるのか?
そもそも男女でそんなにボイパの技術に差はあるのか?性別によるハンデはあるのか?という点を考えてみます。
僕は、ボイパの技術は下記のポイントで定義できると思っています。
この中で、性別による差が出やすいのは「音のデカさ」のみだと思います。
おそらく表情筋や腹筋、そして喉の筋肉などが男性の方が発達していそうだからです。
シンプルに筋肉がある人の方が音をデカくしやすいと思います。
ただ、それ以外はどうでしょうか?
全く性別が関係ないですよね。
それに、音のデカさについても
「どうせ本番ではマイク使うし、機材の力で音をデカくすればいいんじゃないか?」
とも思います。
つまり、論理的に考えてみると
「女子にしてはボイパが上手い」
という発言はわけがわからないんです。
「女子はそもそもボイパが下手である」
というロジックがどう考えても通らないんです。
なぜ「女子にしては」という考え方が存在するのか
悪気は全くないにも関わらず、「女子にしてはボイパ上手い」という考えが存在するのはなぜなのかが大切な気がしてきたので考えてみました。
僕は、「そもそも女性でボイパにチャレンジする人数が男性に比べてかなり少ないから、上手い女性パーカスの母数が少ないだけ」という考えに至りました。
ボイパをしている人の男女比は、まだまだ男性が圧倒的だと思います。
体感としては95%くらいは男性だと僕は思っています。
ただ、もしパーカス人口の男女比が逆転した世界になってもボイパの技術水準ってそこまで変わらないんじゃないかなと思うんですよね。
ここ最近は女性でボイパやbeatboxに取り組む人が珍しくなくなってきているので、数年後には「女子にしては上手い!」じゃなくて「あの人のボイパやべーー!!」が当たり前になるはずです。(すでにそう言われている方もいますが。)
まとめ
性別関係なく、ボイパ上手い人は上手いし下手な人は下手です。
自分の理想的な音楽を追求しましょう。
日々精進。
誰もがボイパを上手くなれるように頑張ります!ご支援お願いします。