わかめご飯
はじめてわかめご飯と出会ったのは小学生の給食。
主食で白米がメインだった当時、たまに出てくるソフト麺やパンに続く主食の1つだった。
細かいわかめと少し味が付いている米。
誰にも明かさないし見せない、1人心の中でテンションが上がった時間だった。
20代。
子どもが生まれ栄養面をすごく考えるようになり、栄養の本を貪り読んでいた時にたどり着いた保育園の給食の本。
月齢によって食材の大きさや味付けを変えていてバリエーション豊か。
これ1冊あれば献立は考えなくても良いのでは?と思わせてくれる四季に合わせての献立。
そこで、わかめご飯と再会。
ひそかにテンションが上がった頃を思い出し、わかめの栄養を知る。
給食に関わってくれた人はこんなにも考えていたのかと親になって知る。
なるべく味付けをシンプルに、初めて作ってみる。
子どもは・・食べなかった。味が付いたご飯が嫌らしい。
結局白米に戻る。
でも良いんだ。
給食からの再会に、子どもと2人の食事の中で誰にも知られず心の中でテンションが上がったから。
また、しばらくはお別れだけど。
30代。
子どもが小学生になって、わかめご飯が食べたいと言い出してきた。
給食でたまに出るらしい。
小学生になって数年経つのに、今なんだ。
どうやら、彼もひそかにテンションが上がっていたが言わなかったらしい。
その気持ち、わかるよ。
家でわかめご飯が作れると思わなかったらしい。
そっか、そうだよね。
わかめご飯を食べた小さいころの記憶は無いよね。
数年ぶりにわかめご飯を作った。
味は変わらずシンプルに、2度目の挑戦。
給食みたいな味で美味しかったって。
わかめご飯と数年越しの再会。
これからは長いお付き合いになりそうだ。
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