雨の日の前髪と女心
わたしの住むまちでは例年に比べ半月以上も早く、梅雨入りが宣言されたようです。
顔に、身体に、湿気がまとわりつく。
春の澄んだ空と違って、梅雨の日の空はいつも灰色。気持ちもなんとなくすっきりしない。
そんなときは決まって、オレンジピンクのアイシャドウ。
オレンジピンクがまぶたに乗っているだけで、視界が明るくなる。気持ちが少し上向く。気がする。
かわいい色のアイシャドウを楽しめるように、予想外に早く訪れた梅雨をできるだけ嫌いにならないために、わたしは前髪を切りました。
好きな人が前髪褒めてくれたら、それだけで梅雨のこと、大好きになっちゃうのにな。
そんなことをぼーっと考えていた、雨がしとしと降り続く日曜日。