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詩/箱庭の海

私だけの海が欲しかった。
誰のものでもない。誰かと共有もできない。
ただ、私だけの海。
抱きしめて、何処にでも連れて行ける、私だけの海。

海のかいなに抱かれるのではなく、私が海を抱き締めたかった。
その温もりを独り占めにしたかった。
どんなに手を伸ばしても届かないその大きさが寂しくて、傍にいて貰いたかった。

今でも、私は私だけの海を探している。

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しいな ゆん
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